色々 その2 2006/01/26
レンズによる色の写り具合が異なることについて、某掲示板が騒がしい。
私の個人的な見解は「レンズによって被写体の色が違って来るのは当たり前。
例え同一メーカーの同一製品であっても、異なる色が着いている可能性はある。
ただし、大騒ぎするほどのものではない。」と言うことになる。
オートホワイトバランスがアテにならない事は、私のテクニカルを見て頂ければ
一目瞭然。あのような特殊な状況でなくても、「晴れ」にもいろんな「晴れ」があ
ることは、皆さんご存じの通り。
まったく同じ被写体でも、天候や季節、時間が異なれば、写真に写る色は変
わってくる。光源が違って来るのだから、当然である。
で、この光源の差とレンズによる色の違いの差を考えると、当然、光源による
色の見え方の差のが、レンズによる色の差よりはるかに大きいことも皆さんご
存じの通り。
例えば、昔、スタジオでポジフィルムを使って物撮りをしていた頃、非常に色合
いが重要であり、クライアントがポジの段階でその正確な再現を求めている場
合には、一度撮影して、現像に出し、現像が上がって来た時点で CC フィル
ターや絞りを調整して、本番の撮影を行い、その中から一枚だけ現像に出し
て、その結果を判断して、再度本番の現像ファクターを指定して、現像しても
らった。つまり、本当に正確な色を求めるときには、色に関わる全てのファク
ターを考慮した上で写真を撮影し、完成させなければならない。
これはデジタルでも、全く同じ事が言える。で、その中でレンズによる色の偏
りがどれくらい重要だったかと言うと、CC フィルターで 2.5 ほどの違いしかな
かったような覚えがある。まぁ、簡単に言えば、レンズの中にごく薄い色が着
いたフィルターが入っていると思えば良い。でも、それ以外の要素のが大きく
作用したので、このレンズを使うときには、とりあえずこのフィルターを噛ませ
ておこうなどと言うことは私の場合はしなかった。
SD9/SD10 ユーザーにすぐに理解してもらえる言い方をすると、SPP のカラー
調整で、0 と 2 の差ぐらいで、大騒ぎするほどの差は無い。
発色については、コントラストの高いレンズほど発色が良く、コントラストの低
いレンズは彩度が落ちた。ただ、これも SPP の彩度、あるいはコントラストの
1~2 目盛り程度の差でしかなかったと思う。
つまり、ポジの撮影においてはレンズによる色の違いは確認できたけど、デ
ジタルで撮影した後に撮影者が色味を簡単に調整できる(しなければならな
い)現在では、レンズによる色の違いを考慮して撮影すること自体意味がな
いと言える。もし、しっかりカスタムホワイトバランスを取るのであれば、その
時点で、レンズによる色の偏りは吸収されてしまうので、全く考慮する必要
はない。
う~~~んと大昔のレンズを引き合いに出されると困るけど、ここ10年程
度の新しいレンズであれば、撮影時に考慮しなければならないほどの色
の偏りはないのではなかろうか。
一昨年の2月に ken さんから借りた 45 年ほど前のフォクトレンデルズー
マーは、ものすごく黄色いレンズだったけど、カスタムホワイトバランスを
取って撮影したら、とても良い色だった。(^^;
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