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大きいことは良いことだ 2006/07/01

4x5 インチのカメラで写真を撮ると、フィルムのサイズが大きいので、同じ大きさ
に伸ばすのでも、拡大率が小さくて済むから、美しい写真が出来る。

もちろん、基本的には正しい。拡大率が小さいために「アラ」が見えない。たとえ
絞り値 f:32 で撮影しても、回折の影響は感じなかった。チョット計算してみれは
わかるけど、f:32 で画像がぼける大きさは約 43ミクロン、切り上げて計算しても
0.05 ミリ。4x5 を A4 サイズに伸ばすための拡大率はわずか 200%、0.05 ミリが
0.1 ミリになるだけで、肉眼では「ボケ」と感じることはない。

同じことを SD10 でやると、拡大率は 1200% になり、0.05 ミリのボケは 0.6ミリ
となり、どこにもピントが来ていない画像ができあがる。この現象(回折)を避け
る手段はない。目立たなくする方法はたった一つ、拡大率を大きくしないこと。
フィルムもデジタルも、ベイヤー型も積層型も関係ない。絞りを小さくすることに
より必然的に発生する光の物理的な振る舞いなので、(多分)防ぎようがない。

特にデジタルの場合、小さな絞りで撮影してしまうと、センサーの画素ピッチが小
さくなればなるほど、ディスプレイ上に撮影された画像を原寸で表示してチェック
するようなときには、どこにもピントが来ていない画像しか出てこなくなる。ベイヤー
型センサーの場合にはローパスフィルターと補間により、元々1ピクセル毎の情報
の独立性(純粋性)はないため、このようなどこにもピントが来ていない状態は普
通の状態。だから、回折によるピンぼけはあまり目立たないかも知れない。が、
SD10 に使用されている FOVEON センサーの場合は、その画像を見慣れた目には、
まるでローパスフィルターが入ったような画像に見えるので、違和感を感じると思う。

で、現時点では、この現象を発生させない手段はたった一つしかない。小さく絞ら
ないこと。せいぜい、使用する f値は 16 まで、それより絞り込むと画像は目に見
えて、ピンぼけになってくる。もちろん、将来的にはセンサーサイズを大きくすること
で良くなると思うが、A4 サイズに伸ばして、f:32 で回折が目立たないセンサー
(フィルム)のサイズは、最低でも 6x7 版である。

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