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作例をじっくり見る。 その3 2007/02/24

さて、次はLANDSCAPE、風景である。

1枚目は下のポートレートと同じ Carl Rytterfalk さんの作品。雪を被った木
の柵。MACRO 50mm による作例である。この作品も現像はオールリセット
で行われている。雪景色をそれらしく描写するためには、露出をオーバー目
に設定する必要があるが、彼は撮影時に EV+1.7 のファクターを掛けている。
撮影モードが P と言うのはチョットセミプロらしからぬ設定ではあるが、ホワ
イトバランスは「曇り」、絞り F5.0 で 1/125 秒で撮影されている。全体的に
眠い調子だが、被写体そのものがかなりコントラストがない被写体なので、
こんなものだろう。写真的にはあまり面白い写真だとは思わない。細い木の
枝がしっかり写っているのは判るが、それだけのような印象である。

2枚目は一昨年の夏に会津で一緒に写真を撮影したことがある SIGMA SLR
Talk Forum の牽引役でもある Laurence Matson(ローレンス・マットソン)が
写した「月」。ローレンスはスイス在住のアメリカ人であるが、アメリカは嫌いだ
と言っていた。職業は翻訳業。シグマで最も高価なレンズ 300-800mm F5.6
での撮影である。ローレンスは3年ほど前にもこのレンズを使って SD10 で同
じような写真を撮っている。 http://www.pbase.com/sigmadslr/image/27436983
今回の作例の方がおとなしい感じ。月の写真はレンズやカメラの性能もさるこ
とながら、撮影時の大気の状態によって大きく描写が変わるので、実は撮影
時間や場所が異なる場合はテスト用の被写体としてはイマイチである。それに
してもどちらも見事な「月」だ。焦点距離は731mm、35mm版だと1242mmに相
当する。F8.0 1/200 秒で ISO100 EV-1.3 のデータを持つ。現像は「オート」で
されている様な感じ。

3枚目はこれも一昨年の夏に会津でお会いした Seng Chahn Merrill(セン・チャ
ン・メリル)さん。私が時々書いているように、FOVEON センサーの開発者、2人
のディックの片方、Dick Merrill さんの奥様である。非常に聡明で愛嬌のある方
で、私も私のヨメさんもフアンである。アジア系の方で、ラオスの出身。SIGMA
SLR Talk Forum では spm のハンドルを使っている。これは彼女の別名が Seng
Phomphanh Merrill だからだ。どちらが本名であるか、私には判らない。いずれ
にしても pbase.com の彼女のギャラリーは Seng Phomphanh になっている。
以前のメールには Seng Phomphanh Merrill と書いてあったけど、3ヶ月ほど前
にもらったメールは単に Seng Merrill になっていた。まぁ、どうでも良い話である。
彼女が撮影する画像には特徴がある。常にきっちり撮るのだ。この写真もそうだ。
レンズは 50mm マクロ。撮影年月日が 2005年3月16日午前 2時30分46秒となっ
ているので、明らかにカメラの日付をちゃんと設定しないで撮影したのであろう。
彼女らしいと思う。露出はマニュアルで設定しているが、それ以外は自動。
FOVEON センサーの解像力を遺憾なく発揮させた写真である。現像は「オールリ
セット」。すごい。

4枚目もセンさんの写真である。いかにもアメリカ的な写真である。チョットシャー
プネスが高すぎる印象があったので Exif を調べたら、やはり +0.3 してあった。
私が「限界」と感じているのが +0.3 で、それ以上のシャープネスは、不自然さ
が表面化してくる。この写真も FOVEON ならではの画像である。レンズは
50-150mm F5.6 1/125秒、現像はリセットから少しいじっているようだ。

5枚目は Kendall Helmstetter Gelner(ケンドール・ヘルムシュテッター・ゲル
ナー)さん。読み方は自信がない。(^^;同じ SIGMA SLR Talk Forumの非常
にアクティブな投稿者だ。写真、及び写真用ソフトウェアのお仕事をしていると
プロフィールには書いてある。が、私はこの方についてはあまり詳細を知らな
い。米国はコロラド州デンバー在住のアメリカ人。この写真は次の6枚目のピッ
タリ 30 分前に撮影されている。この写真の Exif を見るとPhotoshop CS が
使われていることが判る。おそらくゴミ取りをしたのであろう。Photoshop でレ
タッチするとメーカーノートと呼ばれる各メーカーが独自で追加している情報
(SD の場合は現像データや使用したレンズ等のデータ)が見えなくなってし
まう。SPP3.0 では改良されているかと思ったが、変わっていない。10-20mm
による画像であるが、F9.0 で周囲に流れがない。10mm でF9.0 だと、ここま
でパンフォーカスになると言う見本である。

6枚目もケンドールさんの作品。5枚目の彫像をアップで撮影してから 30 分
後に撮影されている。同じレンズで同じ絞り値、細かいところを見ると十分に
解像しているのが判る。ただ、画面に小さな光点が写っていると、レンズのわ
ずかな収差が見えてしまう。FOVEON 独特の小さな光点の周囲に発生するパー
プルフリンジは確認できない。改良されたようだ。雪の質感や遠くの細い枝が
いかにも FOVEON である。この画像には SPP3.0 の Exif が残っている。現
像は「オールリセット」。

つづく

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