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CANON EOS 5D その2 2007/03/25

キヤノン EOS 5D について、その後 RAW ファイルから現像パラメータを多少触っ
て、一部の画像で変化が見られたので、書いておく。

撮影時のシャープネスが 3 で、これはピクチャースタイルに「スタンダード」を選
択した結果である。SD ユーザーの悲しいサガで、撮影は全て RAW で撮影して
あるため、現像によって、そのあたりの設定は全て変更することができる。シャー
プネスが強すぎる印象だったので、0 から 2 まで変えて見比べてみた。

シャープネス 0 はクッキリ感はなくなるが、やはり自然な感じ。偽色は減らないが、
唐草模様は無くなる。当然だが、シャープネスを上げるに従って、ジャギーな感じ
や、唐草模様が強くなって来る。ケースバイケースで選択しなければならないけ
ど、EOS 5D を使いこなす上で最も重要なポイントかも知れない。

ken さんと IDK さんに共通する CANON EOS 5D への賛辞は 12mm が使えるこ
とで、これは SIGMA SD14 がどう頑張っても絶対にかなわない。SD14 で 12mm
の画角を得るためには 7mm と言う焦点距離が必要となる。シグマから 8-16mm
F4-5.6 EX DC が出たとしても、SD14 で使う分には 13.6mm 相当にしかならない。
超広角に関してはセンサーサイズの問題なので、致し方のないところである。

最終的には FOVEON センサーもフルサイズになるのではないかと予想しているけ
ど現在メインで使用中のレンズが DC なので、もしフルサイズの SD が出たとして
も、マクロ以外のレンズを購入することになる。まぁ、そんなに早い話ではないだろ
うから、のんびりと構えていることにしよう。

「はな」を 5D で撮るべきだと2ちゃんねるで指摘された。全くもって当然なご意見で、
反対するべき理由はどこにもない。たった一つの問題点は、私が 5D を購入する意
欲とお金がないことで、どうしたら良いのかと考慮中。ついでにレンズもないから、
EOS 用 17-35mm、28-70mm、70-200mmも一緒に、誰かくれないかなぁ。(^^;

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CANON EOS 5D 2007/03/25

一昨日の夜からキヤノン EOS 5D を使ってイロイロ撮影した。非常に良いカメラ
である。

操作上も特に問題はない。2ダイヤルと言うのもなかなか使いやすい。オート
フォーカスも良く合う。残念ながら借りられたレンズが SIGMA MACRO 70mm
F2.8 だけだったが、写り具合を調べるには丁度良いレンズだ。

実用上は全く問題のないカメラだと言える。ファインダーも大きくて見やすい。
SD14 と比べるとシャッター音は少しうるさいが、十分に許容範囲。連写も速い
しバッファ9枚はありがたい。

いつものテスト用の風景や夜景を撮った限りでは写りも非常に良い。普通の人
が普通に使う分には、文句を付けるのは難しいだろう。

画質を一言で言えば 35mm フルサイズのベイヤー型センサーが作り出す画像
の美しさを実感させられた。

ただ、それで済ませてしまったら、何のために SD14 と撮り比べたのか判らない
ので、もう少し詳しく感じたことを書いておく。

まず、夜景。レンズの描写力を余す事なく非常に美しい画像となる。唐草模様が
3カ所ばかりあるが、非常に細かいところなので、許容範囲。細部の描写も非常
に素晴らしい。特に今回の夜景の様にぼけた部分がない場合には不自然さがな
く完璧と言っても良いだろう。シャープネスが少し高い様な印象を受けるが、この
ような景色では、それが却って良い方向に働いている様に思う。SD の画像はレ
ンズの甘さが少し出てしまった。が、細部の描写力に関しては圧倒的な画素数
の差の前になすすべもなく、完敗である。

いつもの風景。実は左側のビルは看護専門学校である。このビルの壁面をよ~
く見て欲しい。ディスプレイで良く解らない場合は印刷してみると良い。偽色であ
る。この画像に関しても描写力は確かに EOS 5D のが良いが、ここまで派手な
偽色が出るのはチョット困る。唐草模様は1カ所。許容範囲である。実は SD14
でも、焦点距離によってはモアレが出るはずだけど、何ミリで出るかはまだ未調
査である。SD9/SD10 では 70mm より少し短い焦点距離でかなりのモアレが
観察できた。

木々のある風景。遠くの林は鎮守の森である。電線がかなりジャギー。松の幹の
周囲にデジタル画像独特のシャープネス処理による白フチが観察できる。かなり
派手な唐草模様が一カ所、露骨な偽色が1カ所。木々の描写に今ひとつの立体
感が不足しているが、許容範囲。不満を数えればそれくらいか。非常に細部まで
描写しているのだが、何となく不自然な印象を受ける。SD14 の画像は、画素数
差とレンズの差を考えれば、こんなものだろう。甘いと言えば甘いが、仕方ない。

「はな」に関しては単に好き嫌いの問題になるので、私の意見が正しいとは言え
ない。が、私は未だにベイヤー型イメージセンサーが作る肌の質感が嫌いだ。

SD14 が1ピクセルの市松模様カラー版をうまく解像してくれなかったので、4ピ
クセルに四角が1個相当する大きさで、撮影してみた。ほんの少しだけ良い様
だ。ついでに EOS 5D でも2通りの方法で撮影した。一つは被写体が SD14 で
撮影したのと同じ範囲が写るようにしての撮影。これは2ちゃんねるで依頼され
たのでやってみた。一見 5D は解像している様に見えるが、全くのニセモノであ
る。市松模様は斜めにはなっていないし、0.1mm ずつずれているのだから、25
個すべの市松模様が綺麗に描写されるのはおかしい。要は作られた画像だと
言うことだ。もう一種類は SD14 と同じく、4ピクセルに四角が1個該当する距離
で撮影した。これも拡大しなければ、それらしく見える。が拡大すると、とんでも
ない画像であることが判る。所詮はニセモノである。

もし、EOS 5D が SD14 より安くなっても、私は決して買わない。

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チョット多忙 2007/03/23

今日は PIE に行く予定にしているけど、午前中に急なお仕事が入ってしまい、
午後2時過ぎになりそう。

18-200mm OS を見たい。SA マウントがないと言うことだから、キヤノンに着い
ているのだろう。

レンズメーカーではあるけど、カメラメーカーでもあるので、サンプルは SD14に
着けて展示して欲しいと思うのは SD ユーザーだけかも知れない。

確かに SA マウントよりキヤノンマウントのが 100 倍くらい売れるだろうから
文句は言えない。けど、チョット寂しい。

今日は PIE に行った後で、いつも行っている会社に行きキヤノン 5D を借りる。

明日は「はな」とヨメさんが隣でやっている「アニメフェア」に行くと言うことで、
私もついて行く。

アニメフェアを一通り見終わったら、再び PIE に行って、「はな」に DP1 を触らせ
てみる。でも、電池が入っていないと背面液晶には何も映らないから、触りたが
らないかも知れない。SA-7 のファインダーは見慣れているけど、カメラを顔から
離してシャッターを切る事は決してやってはいけないと教えてあるので、ファイン
ダーが着いていないと、これはカメラではないと言うかも知れない。【嘘です】(^^;

土曜、日曜日はテスト撮影もしなければならないし・・・。う~~~n。多忙
である。

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1ピクセルの市松模様 カラー版 2007/03/21

下にも書いてあるが、私は1ピクセルの市松模様、カラー版を撮影するつもりは
なかった。おそらく解像しないだろうと言う読みがあったからだ。

なぜって、私が画像掲示板にアップしてある 0.5mm のカラー版市松模様を印刷
して頂ければ、解るだろう。普通に見ても、緑とシアン、赤とマゼンタの市松模様
をはっきりと見ることができない。

もちろん理論的には FOVEON センサーはこの市松模様を描写できなければなら
ない。が、30cm の距離から見て、はっきり見ることができないものを、4.5m の
距離から見てレンズを通して、センサー上の1ピクセルに結像させて、判別可能
なレベルまで正確に色を再現することがたった25万円(ボディ+レンズの価格)
の画像撮影機で可能だとは思えなかった。

正直言って緑と赤、及び緑とマゼンタが解像しているだけでも立派だと思う。

幸い通常の被写体ではあのような規則的なパターンは出現しないし、元々はっ
きりと肉眼で捕らえる事ができないものがはっきり写らないからと言って文句を
言う人もいないだろう。もちろん学術目的や軍事目的の場合は極限の性能をそ
れこそお金に糸目を付けずに追求することは可能だろう。しかし、25万円で買
えるカメラに、そこまでの性能を要求するのはアホである。

実際にその目で見ないと信じられない方もおられる様なので、誠に申し訳ない
が、非常に近い将来、キヤノン 5D + SIGMA MACRO 70mm で同じ1ピクセル
の市松模様を写してみる。「同じ撮影範囲が画面に納まるように」とのご要望
なので、そのような画像も撮るが、SD14 と同じ条件、つまり1ピクセルに市松
模様の四角1個が納まる画像も撮影してみる。

意外に 5D が健闘する事は予言しておくけど、1ピクセルの解像に関しては、
まるでお話にならないことも確かだ。「ピクセルの独立性」という言葉を私は
好んで使うけど、それが意味するところは質感やボケの自然さを表現するた
めにベイヤー型センサーでは多大な画素数を必要とするのに対して、FOVEON
センサーはより少ない画素数でより素直な画像を提供してくれる。

残念ながら FOVEON センサーはノイズや色の偏りなどの欠点も持っているの
で、他のベイヤー型センサーを持つカメラと同じように、単純に撮影しただけで、
撮影者が満足できる画像を出力してくれるわけではない。しかし、その画像か
ら必要とするレベルの出力を得るためのレタッチに対する耐性の高さは、私の
知り合いのプロカメラマンやグラフィックデザイナー達が認めるところで、「何と
なく変」な画像を出力してくる一般用デジタル一眼レフカメラとはひと味違う。

このあたりは実際に自分自身で撮影して、現像してもらわないと理解してもら
えない部分なので、これ以上の説明はしないけど、SIGMA SD は写真、ある
いは画像とかなり長いこと付き合って来た私の感性を納得させることができた
唯一のカメラであるし、未だこれを越える民生用デジタル一眼レフカメラにはお
目に掛かれていない。

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1ピクセルの市松模様 その4 2007/03/19

とりあえず SD14 はモノクロでの1ピクセル市松模様をそれらしく描写できること
は確認できた。

なぜ、こんなアホな事を検証したかと言うことを明確にしておきたい。

まず、事の発端は私も尊敬する文月凉氏のウェブサイトに SD10 と SD14で
撮影されたデジタルカメラ用カラーチャートが掲載されたことである。

これをご覧になったN氏から、以下の様なメールを頂戴した。

 私もSD14を購入し、撮影を楽しんでいるのですが、
 「02.一眼レフデジカメ : ダウンロードに、SD14の1ドット描写比較の画像を
あげました」を見ますと私にはSD10の方が明らかにはっきりと写るように見えま
すが、その自分の判断に自信が持てません。同じような比較をやって頂けるとあ
りがたいです。

このメールに対して私は以下の様に返信している。

承知致しました。が、私の SD14 は一度里帰りをさせなくては
いけなくなりました。しばし、お待ちください。

なぜ承知したかと言うと、私自身が今回の文月氏のテスト撮影に納得が行かな
かったからだ、色が着いているチャートが解像しないのは仕方ないとしても、モノ
クロの部分を見ても1ピクセルの解像ができていない。私自身が撮影して、作例
として掲載している「チャート風」の画像を詳細に見て頂ければお解り頂けると思
うが、あの画像の中には1ピクセルで描写されている細い文字が存在している。

つまり、しっかりピントを合わせてあげれば、モノクロの1ピクセル市松模様は描
写可能だと私は思っていたからだ。

幸いなことに私の SD14 はすぐに戻ってきた。そこで、モノクロの1ピクセルの市
松模様を作成して、撮影してみた。

なぜ、モノクロだけしか撮影しなかったをご理解頂けない方がおられるので、敢
えて説明をする。

よく知られている通り、人間の目は明度差には敏感であるが、色相差には鈍い。
デジタル印刷原稿で必要とされる文字の解像度は一般に 1200dpi であり、
写真の様な画像の要求解像度は 360dpi である。この文字と画像に対する要求
解像度の差は何を意味するのか?

単純に言ってしまえば文字の様な明度差のみで構成されるオブジェクトに対して
人間の目は敏感にその差異を捕らえるが、写真の様な様々な色が混在している
オブジェクトに対しては隣り合った色相の差を明確に認識することができないこと
に由来する。

私がカラーにおいては1ピクセルの解像はさほど重要でないと言うのは、上記の
理由による。画像掲示板に次回撮影する予定の「カラー版市松模様」の現物を掲
載したので、興味のある方は、これを中心部だけで良いので、254dpi で A4 サイ
ズにプリントして欲しい。

なお、私はモノクロもこのカラー版市松模様も業務用カラーレーザープリンタである
ゼロックスの通称Aカラー 1256 を使って出力している。この模様の現物をご覧頂
ければ、私の言わんとすることがお解り頂けるだろう。「赤と緑」および「緑とマゼン
タ」に関しては色相が大きく異なるので、割合はっきりと市松模様を観察できる。
が、「赤とマゼンタ」及び「緑とシアン」に関しては、そのまま顔を近づけて見ても、
そこに綺麗な市松模様があることを認識するのは、目の良し悪しも関係してはい
ると思うけど、かなり難しい。

つまり、色が着いた場合には1ピクセルの解像があったとしても、実際に人の目
がその解像を認識するのは非常に困難である。もし簡単に見分けることができて
しまったら、カラー液晶、あるいは オフセットカラー印刷などで必要とされる解像度
はすさまじいものになるだろう。

ベイヤー型カラーセンサーが現在の解像度で立派にその役割を果たせるのも、
人間の識閾の限界を超えているからに他ならない。

ただ、SD14 がこの難題に対してどれほどの答えを見せてくれるのかは私自身も
興味がある。撮影は早くても明日の夜、遅ければ明後日の夜になるけど、チョッ
ト楽しみ。

なお、残念ながら、本日ハッセルの H3D を借りることはできなかった。が、明日
は借りられると言うことだ。かなり意地の悪い被写体を用意して、手ぐすね引い
ている。(^^;

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1ピクセルの市松模様 その3 2007/03/17

昨晩(と言っても真夜中で、アップできたのは午前2時)、1ピクセルの市松模様の
撮影に挑戦した。

撮影距離の計算を間違えたので、訂正しておく。画角が判った場合、特定の
大きさの被写体をその画角で撮影するための撮影距離は(サイズ/2)/tan(画角)
ではなく(サイズ/2)/tan(画角/2) である。(^^;

計算すると 4463.8mm となり、実際の撮影距離とあきれる位一致している。70mm
マクロの焦点距離はかなり正確だと言うこと、撮影距離が 4m にもなると、イン
ナーフォーカスの影響で焦点距離が短くなる事はほとんどないと言うことが判った。

それ以外に予定と変わったのは、三脚を立てた床がかなり滑りやすかったのと、
実際には水平出しより垂直出し(ピッタリ中心にレンズが写る様に調整する)方が
楽だったため、アームは使わなかった。距離の調整は三脚ごとカメラを移動させる
事で行ったけど、実際に撮影した巻き尺が 88.0cm になる様に撮影距離を決める
のが本当に大変だった。(^^;

かなり正確に撮れたとは思うが、望んだほど正確ではないのがチョット残念。

いずれにしても、1ピクセル単位の市松模様を SD14 で撮影し、再生可能である
事が検証できたので良しとしよう。本当は SD10 でもやらなければいけないのだ
けど、気力と時間がもったいない。

文月氏のテストパターンは本来カラーで撮影すべきなのだけどパターンは作って
あるので、時間ができたらやってみよう。

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1ピクセルの市松模様 その2 2007/03/16

SD14が1ピクセルの市松模様をちゃんと分解してくれるかどうかを調べるための
被写体を用意して、おおまかな撮影方法は考えた。

実際に撮影に入る前に「おおまか」をもう少し具体的に考えておこう。私がチャー
ト風の画像を撮影する時にまずやることは被写体とカメラをしっかり垂直に設置す
ること。これにはいつも鏡を使う。今回の被写体は小さいので、そのまま鏡に貼
り付けてしまおう。幸い水平さえしっかり取れていれば、被写体は画面上のどの
位置にあっても良い。ただレンズの性能を目一杯引き出さなければならないの
で、できるだけ中心が良い。鏡を画面全体の中心に置いて、市松模様をそのす
ぐ横に貼り付ける。ついでだから、2枚プリントして、中心の左右に貼ろう。

どんなに正確に貼ろうとしても、2枚の位置はずれるはずで、むしろそれはありが
たい。左右のどちらかが正確に写ってくれれば良いのだ。時間さえ掛ければ、正
確な撮影倍率と水平出しは完璧にできるだろうから、運頼みになる市松模様と
各ピクセルとの重なり具合は可能性を多くしておく方が良い。

さて、具体的な撮影方法が見えてきた。まず鏡を用意する。その鏡に昨晩作った
市松模様を左右に貼り付ける。横位置で貼ると中心部が狭くなるので、縦位置で
貼り付けよう。市松模様の実サイズは 18cm X 16cm、これを縦位置で使用する。
市松模様全体の画像サイズはピクセル数で言うと 1800x1600 ピクセルだけど、
これを 1/5 で撮影するので、センサー上では 360x320 ピクセルとなる。

鏡の中心は空けておくので、その中心が画面の中心になる様にカメラを設置し、
レンズの中心が自分自身の中心を写す様にセットする。これで鏡=市松模様と
カメラは正対する。ピッタリ中心である必要はない、数センチの誤差は許容範
囲である。

次に撮影距離を決める。今回の撮影ではこれが一番重要である。悩んだ結果、
70mm マクロは使わない事にした。17-70mm でも中心部は十分に解像度が
高いし、ズームのが楽だ。(^^;

と言うことで、昨晩計算で求めた焦点距離 70mm における正確な撮影距離を
参考にして、ほぼ 2m の位置にカメラを設置しよう。これは 17-70mm の望遠
側の焦点距離が 70mm 未満であろうという推測と、撮影距離が近くなる事で、
実焦点距離が短くなる事を考えての結果である。もしかすると 1m90cmくらい
が最適かも知れない。

しかし、良く考えてみたら、ズーミングによって画角を変えるというアイディアは
まるで役に立たないと考えついた。ズームリングをほんの少し回しただけで画
角は大きく(この場合)変わってしまい、却って手間になる。

17-70mm の望遠端固定で行こう。でも、だったらマクロ 70mm を使うべきだ。

さて、頭の中では着々と準備が進行している。いよいよ実際の撮影に際して
撮影距離の設定と絞り値の設定を考えてみる。

幸い作成したチャートが何ピクセルでセンサー上に投影されるべきであるかは
はっきりしている。市松模様を縦位置で置いた場合は、外枠が 横 320 ピクセ
ル、縦 360 ピクセルである。しかし、実際に写した時に、可能であれば、その
誤差を 1/10 ピクセルくらいに抑えたい。となるともっと大きなものを基準にして、
撮影距離を割り出すべきである。やはり、巻き尺を用意して、横位置で左右が
1m32cm ピッタリになる事を基準にしよう。と思ったが、巻き尺を横に置くのは
あまり賢明ではない。縦の長さで行こう。となると、88.0cm だ。撮影距離をミリ
単位で前後に調整しなければならない。マンフロット 131DD アクセサリーアー
ムを使いたいところだが、前後に移動するのは楽だけど、そのたびにカメラの
水平位置を確認しなければならない。三脚ごと前後に移動すると垂直位置を
確認しなければならない。しかし、カメラをミリ単位で前後に移動させる事を考
えた場合は、やはりアームを使う方が良いだろう。決定。

1.適当な位置にカメラをセット。水平出しと垂直出しを行う。
2.とりあえず撮影。
3.現像して写っている巻き尺の目盛りで撮影範囲を確認。
4.これが縦 88.0cm になるまで2.と3.を繰り返す。
5.撮影距離の調整ができたら、再度水平と垂直を確認。
6.合っていなかったら3.から繰り返す。
7.マニュアルでピントを合わせ、数枚撮影。
8.サイズが合っていない場合や水平が出ていない場合は再び3.から繰り返す。

さて、最後に絞り値を決めておこう、理想的には開放だけど、絞り開放では被写
界深度が非常に浅くなる。70mm F2.8 2m で SD14 のセンサー1ピクセル以内
の許容錯乱円は 0.00784mm くらいだ。これを被写界深度計算式に当てはめ
ると・・・。F2.8 では前後に 1.5cm、F4.0 で 2cm、F5.6 で 3cm である。
FOVEON センサーの悲しさで、ボケの範囲を1ピクセル以内と考えると、この
ような非常に浅い被写界深度となる。絞りすぎると回折の影響が出てくる。
真ん中を取って、F4.0 で行こう。照明にはクリップオンストロボを天井バウンス。
必要な撮影範囲は非常に狭いのであまり神経質にならなくても良いだろう。

あ、SD10 でも同じ事をやらないとダメか・・・。(^^;

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1ピクセルの市松模様 2007/03/15

SD14が1ピクセルの市松模様をちゃんと分解してくれるかどうかを調べる事に
した。

そのためには1ピクセルにピッタリ収まるはずの市松模様を作らなくてはいけ
ない。市松模様自体は簡単に作れる。が、それをどのくらいの大きさで作って、
どれ位の距離から写せば1ピクセルに収まるのかをあらかじめおおざっぱな
計算で求めておかなければ、やたら時間だけが掛かる。

まず 1mm 角の黒と白の四角形を敷き詰める事を考えた。SD14 のピクセル数
は HI で横 2640 ピクセル。これに対して 1mm の幅で黒と白の線を各1ピクセ
ルになる様に引くと横幅 2m64cm になる。つまり、1mm 角の市松模様の場合、
画面の左右に写される範囲が 2m64cm になる様にすれば良い。

しかし、MACRO 70mm で左右が 2m64cm の範囲を写すとなると、かなり離れ
なければならない。チョット室内での撮影は難しい。仕方がないので、市松模
様をもう少し細かくする。0.5mm 角だと、ちょうど半分、つまり左右が1m32cm
の範囲が写る距離で、ピッタリ市松模様とピクセルは重なるはずだ。

とりあえず、これで行こう。さて、0.5mm 角の市松模様はどうやって作る?

画像を 254dpi で印刷すると1ピクセルの幅は 0.1mm になる。つまり5ピクセル
の市松模様を描いて、それを 254dpi で印刷すれば良い。解決。

それをピッタリ1ピクセルの大きさで写しているかどうかは巻き尺を一緒に写し
込んで、その左右が 1m32cm あればOKだ。

SD10 の場合は左右が 2268 ピクセルなので、写っている範囲が 1m13.4cm
になれば良い。意外と簡単かも・・・。

次に大まかな撮影距離を求めてみよう。SD シリーズで 70mm を着けた場合の
長辺の画角はウェブ上の「焦点距離等計算器」を使って簡単に求まる。
16.82130608°だ。画角が判れば、その画角で特定のサイズのモノを撮影する
場合の撮影距離は簡単に求まる。撮影距離 = (サイズ/2)/tan(画角) である。
エクセルで計算すると 218.3cm となる。つまり、2m18.3cm の距離から、70mm
のレンズで 0.5mm の市松模様を撮影すれば、ピッタリ1ピクセルに写るはずで
ある。実際には焦点距離が正確に 70mm である保証がないし、インナーフォー
カスレンズの場合は、撮影距離によってレンズの実焦点距離は変動するので、
カメラの撮影位置を前後に微妙に移動しながら何枚も撮影しなければならない。
左右の傾きも考えると憂鬱だ。しかし、上で求めた様に、画面いっぱいの左右
が 1m32cm になる撮影距離を決定すれば良いので、そんなに大変ではない
かも知れない。実際に巻き尺を水平に伸ばして、それを写せば良い。

いずれにしても、パソコンを起動しておいて、一枚撮影する毎に現像して調べて
みれば何とかなるだろう。

とりあえず 0.5mm ピッチの[市松模様]を作って見た。よーく見てもらえば判るけどこの
市松模様は 25 個のセクションに別れている。その各セクションは縦横にそれ
ぞれ 0.1mm ずつずれている。つまりこの市松模様を1回撮影するだけで、撮
影範囲を 0.1mm ずつずらして 25 枚撮影したのと同じ事になる。

注意:この[市松模様]は 254dpi で印刷した時に 0.5mm ピッチになります。

つまり、撮影距離が正確で、画面に対して正確に水平が出ていれば、この市
松模様 25 個のうちどれか1個は、ほぼ1ピクセルに対してピッタリ1個の四
角形が当てはまるだろう。うまく当てはまらなければモアレになるはずだ。も
ちろんこんな事は FOVEON だからできる芸当で。ローパスが入っているカメ
ラでは、全てボケて大きなグレーの四角形が写っているだけとなるだろう。

理論的には FOVEON センサーはこの市松模様 25 個の内どれか一個はほぼ
完全に写し取ることが可能なはずである。もし、全ての部分がボケるようなら、
SD14 にはローパスフィルターが入っていることになる。(^^;

どうぞお楽しみに。

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ジャギー 2007/03/13

昨晩、と言っても真夜中の話だけど、2ちゃんねるの SD 掲示板でローパスフィ
ルターに付いての議論があった。

たまたま私のスナップ(横浜・大黒ふ頭)に関して、ジャギーだという事で
FOVEON であってもローパスは必要だと言う論理が展開された。こと、この画
像のクレーンのロープに関しては、私もそう思う。

デジタル画像のギザギザ感は、あのクレーンのロープのように細くて正確にピ
ントが合っているハイコントラストな被写体の場合、余計に目立つ。当然ワイ
ヤーロープだから、ほんのわずかな太さの変化があるはずで、それがギザギザ
を増大させているのかも知れない。実は大パノラマも同じ場所から撮影してい
る。そこに写っているクレーンのロープも、少しジャギーである。が、レンズの
焦点距離が異なるために、少しはましに見える。いずれにしても、解像度が
高すぎる為の弊害である。このような被写体に対しては、やはりローパスフィ
ルターか正確なアンチエイリアス処理が必要であることを実感した。ただ、そ
れが他の部分の描写に影響することなく、実現できるのかと考えるとはなはだ
心許ない。

レタッチで丹念に補正すればほとんど感知不能なレベルまでならすことは可能
だけど、結構手間が掛かる。デジタル画像が方形のピクセルを敷き詰めたモノ
である以上、FOVEON センサーに非常に高い解像度のレンズを組み合わせた
ら、1:1 で画像を見る限りにおいては、特にこのような被写体はジャギーになら
ざるを得ない。問題はそれを通常のサイズで眺めた時に、許容できるかどうか
だ。問題の画像に関しては、私でも許容範囲を超えていると感じる。「もっと画
素が欲しい!」となる。

幸いにしてこれほどはっきりとジャギーが出る被写体には滅多にお目にかかれ
ないので、出たらそれまでよ、とのんきに構えてしまう。まぁ、画質が良すぎる
ための弊害と(無理に)考えれば、少しは心も安まる。(^^;

もちろん、これは苦しい言い訳なのだけど、このロープ一本のために他の描写
が犠牲になるとしたら、それははとても悲しいことだ。いずれにしても、SD14
と APO 70-200mm F2.8 EX DG MACRO HSM の組み合わせが、とんでもな
い画像を生み出すことが判ったのは、ある意味で収穫である。

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ホッと一息 2007/03/12

ようやく普通の生活に戻れそう。(^^;

3月6日から昨日まで、私のサイトは6日をピークに連日 1,000 カウントを越える
ビジターが訪れてくれている。SD14 がシグマのデジタル一眼レフのユーザーを
増やしたことは確かな様だ。

私は SD9/SD10 の国内出荷台数はせいぜい 2,000 台と推測しているが、SD14
なら、それだけで 3,000 台位は出るのではないだろうか。不幸なことに私のドジ
で、ダストプロテクターを割ってしまったため、シグマさんから新しいプロテクターが
届くまで、SD14 での撮影はできない。なぜか、ボディも一緒に送って欲しいと言う
ことなので、明日シグマさんに送る。もしかすると今週末は SD14 なしで、過ごさ
なければならないかも知れない。チョット寂しいけど、SD10 があるので、写真が
撮れないわけではない。

私の比較画像をご覧頂ければわかると思うが、SD10 と SD14 の画像は大騒ぎ
するほどの差はない。確かに全ての面で SD14 のが良くなってはいるけど、3年
間使って手になじんだ SD10 も捨てがたい。PIE が終わったら、SD10 をメンテナ
ンスしてもらうために、一度里帰りさせる予定。

某カメラマンさんから廻って来た APO 70-200mm F2.8 EX DG MACRO は一昨日
の横浜でのスナップ(大黒ふ頭)を見て頂ければお判りの通り、非常に良いレンズ
で、105mm と比較しても全然遜色がない。レンズテストの時も、確かにほとんど
差は認められなかったので、とんでもなく良いレンズであることが実感できた。

入手した直後は AF がイマイチで、シグマさんに送ったが、とてもよい子になって
返って来た。ただ、私自身はお気に入りの APO 80-400mm OSを持っているの
で、このレンズを所有し続けるつもりは始めからない。お嫁入り先も決まっている
ので、明日には発送する。

さて、ぼちぼち [FAQ 非公式版] に SD14 についての記述を始めよう。何を書く
べきかが良く判らないので、フォビオン掲示板で「お題拝借」をやろうかと思う。

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テスト撮影、一応完了 2007/03/11

SD14 の画像を評価するのに最も適した比較対象は、とりあえず SD10 の画像
だろう。と言うことで、一通りの写真を SD10 との同時撮影で行った。

画質のチェックをするためには2台のカメラで同じモノを同じ条件で撮影して、同
じ方法でデジタル化して比較しなければならない。幸いレンズは同じレンズを付
け替えれば良いので、問題はない。わずかな時間差とそれに伴う光の変化は
致し方のないことではあるが、可能な限り小さな時間差で、三脚に据えたカメラ
のボディのみを交換しなければならない。SD10 とSD14 は三脚に取り付けた時
に、雲台からレンズ中心までの高さが、少し違う。SD10 のが少し高い。さらに
雲台とカメラボディが取り付く角度が異なる。本来なら雲台の取り付け面とイメー
ジセンサーが作る角度は 90°でなければならない。が、実際にはわずかに異
なる。水準器と鏡を使って簡単に調べてみたら、SD10 が少し上向き。SD14 は
ほぼ 90°になっていた。SD14 が真っ直ぐ見ているとしたら、SD10 はわずかに
見上げている事になる。正確さを期すためには SD10 で撮影する場合は、垂直
位置を少し下げて、すこし俯かせなければならない。

7日までは全て三脚に据えて写したのだけど、8日は出かける用事ができてし
まい、三脚を持ち運べなかった為に、手持ちである。8日の分の描写が甘いと
したら、それに原因がある。

昨日は横浜に出たついでに、お約束の日本丸とランドマークタワーを撮って来た。
両方とも、しっかり三脚を使用している。ついでに横浜港のパノラマ写真を撮って
みた。カメラ=三脚のセッティングに20分ほど掛かった。(^^;

2台のカメラの実写比較テストは意外に疲れる。

なお、9日の夜に撮った ISO800 と 露光時間 30 秒は SD10 でも撮影したのだ
けれど、あまりにも悲惨な結果だったので、敢えて掲載しない。

今日は昨日の横浜港の写真で気が付いたセンサーのゴミを取った後、ダストプ
ロテクターをカメラにセットする際、間違えて割ってしまった。決して力任せにプロ
テクターを押し込もうとしないこと。(^^;

SD14 の画像の評価に関しては[SIGMA SDについて]をご参照ください。

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いよいよ・・・ 2007/03/05

明日が SD14 の発売日である。気象庁の定義によれば3月からは「春」。
長~~~~い冬が終わって、ようやく春が来た。シグマでは SD14 の出荷が
始まった。某量販店ではフライングした様で、昨日入手した人もいる。

3月6日には、間違いなく SD14 が手に入るようだ。3年と3ヶ月と2週間。ず
いぶんと長い時間が経った。私も SD10 の作例が 1,000枚を超すとは夢にも
思っていなかったけど、今日までで 1,741 枚。SD10 での撮影総枚数はほぼ
9万枚。我ながらよく使ったものだ。時間的にはキヤノン F1 を使っていた時
間のが長いけど、枚数的には比較にならない。F1 では2万枚も撮っていな
いだろう。つまり、SD10 は私が今までで一番多くの枚数を撮影したカメラだ
と言うことになる。しかし、SD14ではこれだけの枚数は撮らせないで欲しい。

私の予想ではシグマ製のデジタルカメラは DP1 が出た後、フォーサーズの
一眼が出て、SD18(x1.5)、SD24(フルサイズ)と推移する。フォーサーズに関
しては、出ないかも知れない。が、他社製のレンズが使えるシグマ製のカメ
ラがあっても良いような気もする。SD18 がいつ出てくるかは判らない。x1.5
1800万画素を飛び越して、いきなりフルサイズ・2400万画素が出てくるかも
知れない。いずれにしても FOVEON 社の驚異的な開発スピードを考えると
5~6年かかるかも知れない。何せ常識的に考えて、1年でできそうな改良
に3年の時間を掛ける会社なので、楽観はできない。

SD14 を使い始める前から、その先のカメラを考えるのはチョット変だけど、
大きな期待と小さな不満を込めて、発売前にその先に思いを巡らして見た。

7,8日はお休みして、SD10 との比較撮影を行う予定。お天気がチョット
心配だが、雨はなさそう。ドピーカンにならないと黄色の色飛びとか、高彩
度な赤に直射日光が当たって、白く反射すべきなのに黄色くなったりする
現象が出てくれないので、そのあたりのチェックは後回しになるかも知れな
い。よほどイジワルをしないと SD10 でそう言った症状が出てくれないこと
も多々あるので、気長にやることにしよう。

早ければ7日の夜、遅くとも8日の夜には何らかのレポートができるだろう。

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