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拡大撮影 その4 2007/11/28

このところ体調不良。風邪が全然抜けない。仕事も休みがち。頑張らなくては・・・。

少しだけ、ダイアモンドのことを書いておく。

10年ほど前の約2年間くらい、土日だけではあるけど私は主として婚約指輪を
売る宝石店で、販売管理のアプリケーションを作る傍ら、店員さんをしていたこと
がある。

その前の1年位はカットの良いダイヤモンドの上部に特定の角度でリング状の光
源を置いたとき、ダイヤを上から眺めた場合には8本の矢印が、ダイヤをひっくり返
して、とんがっている部分(パビリオン)を上にしてみた場合には8個のハートのよ
うな形が見えることの原理と、ダイヤの各面が何度で研磨されているとどのような
形に見えるかを画像でシミュレートするプログラムを作っていた。

いずれも、私の大学時代の友人がやっている会社のジェムスコープと言う拡大ビ
デオカメラの販売に伴った、頼まれ仕事であった。

今回、その友人が知人から、ダイヤモンドの内包物を鮮明に写した画像が欲しいと
言われて、ジェムスコープの画像が NTSC の出力で、せいぜい 640 x 480 ピクセ
ル程度にしか拡大できず、それ以上大きくしてもさほど鮮明でないことから、私にも
撮らせてくれとお願いして今回の撮影となった。

ダイアモンドの評価には4つの C が絡む。カラット、カラー、カット、クラリティーであ
る。

カラットは単純な重さである。0.2g が 1 カラットで 1g のダイアモンドは 5 カラットで
ある。

カラーはいかにそのダイヤが無色透明であるかでグレーディング(等級付け)され
る。なぜか A ではなく D から始まって、Z まである。特殊なカラーダイアモンドは
別にして、通常ダイアモンドは無色透明が良いとされる。D から Z までのグレー
ディングは必ず、マスターストーンとの比較で行われる。色の色相よりも、濃度が
重要視される。

カットはどのダイヤモンドがどれくらい綺麗に研磨されているかを主として全体の
形から判断される。実際には理想的にカットされたダイアモンドの各構成面の角
度の比率(プロポーション)が数値として決められているので、その値にどれほど
近いかによって、エクセレント、ベリーグッド、グッド、フェア、プアとなる。最近では
フィニッシュとして判断していた各面の研磨の正確さや形、対称性、といった項
目も等級付けの判定に組み込んでいる。

クラリティーは日本では「傷け」とか「内包物」とか言われるが、混じりっけがなく、
美しく澄んでいる状態を言う。グレードとしては FL、IF、VVS1、VVS2、VS1、VS2、
SI1、SI2、I1、I2、I3 となる。実はこのクラリティーの判定が一番難しい。
FL や IF は顕微鏡で見てもダイヤの内部に曇りや異物が見えない状態を言うの
で判定は易しいが、非常に少ない。産出して加工されるダイアモンド全体の1%
以下である。クラリティーを低下させる要因は多岐に渡るため、同じ石を鑑定して
も、鑑定士によって多少の違いが出る。実際には VS1 以上であれば、肉眼では
ほとんど判らない程度のものなので、余計に判定が難しい。

で、今回撮影を頼まれたのは SI1、SI2 クラスのダイアモンドを専門に扱う問屋さ
んが、ウェブサイト上でダイアモンドのクラリティーを画像でお客様に見せることで、
現物を送らず買ってもらえるようにしたいと言うことで、どの程度の画像が得られ
るかのテストであった。

やってみて判ったことはホコリと内包物の判定が難しいこと、光の当て方によって
内包物の見え方がまるで変わってしまうこと。つまり、大変面倒な撮影になり、道
具を揃えても一日に数十枚も適切に内包物の写真を撮ることは非常に困難であろ
うと思われるという結論に達した。

なお、このダイアモンドの直径は約 3mm である。

撮影データ

接写に使用した道具は下の記事を参照してください。ストロボにて照明。
EL ニッコール 50mm F2.8 をリバースで使用。
シャッタースピード 1/100秒 f:16.0

ダイアモンドのデータ
カラット 0.202、カラー D、カット Excellent、クラリティー SI2
小売価格で 10万円~20万円位かな(^^;

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コメント

時々拝見しています。勇気がなくてまだSDには手を出していませんが。ところで、LEDライトセーバーなんかはこの手のブツ撮りにいいんじゃないでしょうか?
http://ito-works.web.infoseek.co.jp/LED/Led.html

投稿 通りすがり | 2007.12.25 04:10 午後

いつも楽しく拝見しております。
私は以前、宝石の内包物ばかりを撮ってはホームページにアップしていたことがありました。
そのときに使ったのはニコンのコンデジ(クールピクスの885、クールピクス4500まで対応していたと思います)と栃木ニコンが作っていたテレスコマイクロというレンズでした。
写真に興味を持つ前に素人のモノ好きがやったことなのでたいした写真は残りませんでしたが、結構楽しくやっておりました。

石はネットオークション等でも買っていましたが、実物を見ないで高い石を買うのは相当勇気が要ります。
この写真のようにたくさんの内包物をチェックするのなら、写真よりも動画の方が、消費者としては有難いと思います。
ペンライト等で光を当てる箇所を変えながらいくと、随分と分かりやすいかと思います。
写真だと、写り過ぎて実物よりも悪い印象をお客さんに与える可能性大だと思います。実物よりもキレイに写るのも問題ですが、実物よりも悪い印象を与えかねない写真も選ぶ側からするとどうかと思います。

つい懐かしくなって取り留めのない文章を書いてしまいましたが、何かの参考にでもしていただければと思い投稿させていただきます。


投稿 おっちゃん | 2007.11.30 03:31 午後

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