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色で悩む その7 2008/05/30

「色は好みの問題」でかたづけてはいけないケースがある。カメラや現像ソフトはそ
のような場合に備えて正確な色表現も出来る様に作られていなければならない。

当たり前のことだけど、これがちゃんと出来るカメラは存在しない。今の時点で、全
ての色を正確に出すためには、どうしてもレタッチソフトのお世話にならなければな
らない。が、特定のカメラから出力される各色の偏りがわかっていれば、レタッチは
し易い。

SD14 の色はどれくらい偏ってのだろう?

SPP2.5 がリリースされたときに、SPP2.4 との比較を行うためカラーチェッカーを撮
影して、その両者を比較した。そのカラーチェッカーの説明書には「理想値」が記載
されている。実際に撮影して各色をその理想値と比べてみることを思いついた。

本格的にこのテストを行うためには、完全にフラットな照明で撮影しなければならな
い。また、どの様に現像するかで色味はガラガラ変わる。

実際に行った手順を紹介しよう。

撮影日は昨日。天候は曇り。部屋の白い薄手のカーテンを閉めて、窓からのかな
りフラットな自然光が入って来る状態。露出計で、ほぼ A3 の大きさが均等の明る
さを持っている場所を探す。無い。やはり窓側が明るい。白いケント紙をレフ板とし
て立てかけて、均等な明るさになる角度を探す。

場所が決まったら、そこに銀一の18%標準反射板を置いて、中心部と4隅を測る。
1/10 EV まで測れる露出計でじっくりレフ板の角度を変えながら全面が同じ明る
さになるポジションを探す。見つけた。

18%標準反射板がピッタリ写るようにカメラをセット。

18%標準反射板でカスタムホワイトバランスを採る。そのまま、上にカラーチェッカー
を乗せて絞り優先 AE で撮影。カラーチェッカーを取り去って、全面グレーを撮影。


SIGMA SD14 + MACRO 70mm F2.8 EX DG @f:4.0 1.3 Sec. 現像はオールリセット


SIGMA SD14 + MACRO 70mm F2.8 EX DG @f:4.0 1.7 Sec. 現像はオールリセット

これで SD14 の発色を調べる素材は撮れた。

とりあえず、18%標準反射板をオールリセットで現像。Photoshop で開いて RGB
値をチェック。全面灰色だけど周辺減光のせいで、周辺部が少し(RGB 値で 3 く
らい)暗い。全画面を選択して「フィルター」→「ぼかし」→「平均」で全画面の平均
値を求める。[122,127,125]である。「オールリセット」では理想値にはならなかった。

再び SPP でこのファイルを開いて、ほぼ中心部をスポイトでクリック。わずかに暗い
ので露出を +0.1。これでグレーカードは[128,130,130]になった。CC は 1M である。

次にカラーチェッカーのファイルを SPP で開いて CC を 1M に設定。次に理想値の
うち無彩色の部分の RGB 値を見ながら露出とコントラスト、ハイライトとシャドウを
調整。


CC 1M にして、無彩色部分で明度を調整したカラーチェッカー

SPP で上記の調整を行ったカラーチェッカーの画像を TIFF で保存。Photoshop で
開いて、各色のマスの内側を四角く選択して、「フィルター」→「ぼかし」→「平均」
でマスの中の色を同一にする。

次に各色のマスを右上から左下の斜線で分けて、右下の三角形をカラーチェッカー
のマニュアルに記載されている理想値で塗りつぶす。

さて、SD14 は正しい色を再現できているのか?


理想値で右下半分を塗りつぶしたカラーチェッカー

正直言って、私が予想した以上に正しい色が再現されている。これほど良いとは
思っていなかったので、とても驚いている。しかも、一般的に言われているのとは
逆で、悪いと言われている肌色や紫は非常に正確で、良いと思われている明度
の低いブルー系がチョット違う。

赤は巷の評判通り、少し黄色い。クリックすると大きくなりますので、じっくりご覧く
ださい。

結論:SD14 は十分に良い色を出している。(と思う)

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色で悩む その6 2008/05/29

SD シリーズや DP1 にはいわゆるシーンセレクタ、イメージプログラム、ピクチャース
タイルなどと呼ばれる被写体の種類や撮影条件を設定して露出や色調を制御する
機能がない。SD14 の場合、ほとんどのユーザーが RAW で撮影して SPP で現像
しているのだから SPP でそう言った「各種状況用現像モード」が選択できるように
なると便利かも知れない。

しかし、SPP で現像時に修正を加える事はできても、撮影時に遡っての変更はでき
ない。唯一ホワイトバランスの設定を変えることは出来るが、マニュアルでのホワイト
バランスの設定は(もし色温度を指定できたとしても)単なる気休めに過ぎない。もち
ろん撮影時にカラーメーターを使って、色温度を測定していれば、少しはましかも知れ
ない。が、SPP が与えられた色温度に対して正しく反応する保証はない。

そして、撮影後の変更は当然カメラ内 JPEG には反映されない。

例えば SD14 や DP1 でポートレートを撮ろうとする場合、経験を積んだ撮影者なら
背景が少しでも明るい場合には最低でも +0.3 EV、時には +2.0 EV の露出補正を
掛けて撮影することを心がけるだろう。髪の毛にまとわりつくノイズを減らすためと、
肌の描写を明るくするためだ。また、例え戸外であってもカスタムホワイトバランスを
採ってから撮影する人もいるだろう。

極彩色の花や鳥などを直射日光の下で撮る場合には高彩度な色が飽和しないよう
に -1.0 EV の補正を行った後で、0.7 のバイアス値でブラケット撮影を行うかも知れ
ない。色の飽和点を現像前に知ることは非常に難しい。そして、暗部に発生するノ
イズを避けるために、可能な限り明るめの露出も掛けたいからだ。

時々気になる色の一つは空の青。SD14 になって少しおとなしくなったが、未だに綺
麗すぎる。誤解されると困るので書いておくが、いわゆるフォビオンブルーと呼ばれ
る SD9 が出してきた赤みが強く、彩度の高い青空は嫌いではない。SD14 でも晴れ
の日にはそれなりの青い空になる。しかし、実際の空の色はどう見てもさほど綺麗で
はない。特に私のように比較的都会に近い場所で生活していると空の青さは悲しい
ほどに彩度が低い。つまり、SD14 は自然な空の色を出しているのに、それを誰も褒
めてあげない。

であるにもかかわらず、SD14 でも時にはとても綺麗な青空を描き出す。周辺光量が
不足する超広角レンズで少しアンダー目に撮影し、現像時に彩度とコントラストを上
げておけばこうした綺麗な空を作ることは容易である。正しくはないかも知れないが
好ましい空だ。

  


ポートレートだったら、何はともあれ肌の黄色味を取るために xC+xM がデフォルト。
撮影時に少し多めに露光することでより綺麗な肌色にすることも出来る。これも正確
さより好ましさが求められる色だ。ただし、全体の色味をブルーに振ることで肌色以
外の部分に影響を及ぼすこともある。

以前、シグマさんからフォビオン掲示板に集う方々に、SD の発色を改善するとしたら
どの色から改善して欲しいかという問い掛けがあった。当時の掲示板に結果を書いて
おいたけど、再度掲載。

1.肌色        11
2.緑(木の葉)  3
3.青(空・海)    2
4.赤(鮮やかな花)  2
5.黄色(鮮やかな花)  1

と言う結果で、肌色を改善して欲しいとの意見が圧倒的に多かった。DP1 では SD14
より好ましい肌色が出ているし、SD14 も SPP 2.5 わずかではあるが肌色の発色が
変わった。

 
(Exif を見ていただいてもレンズの焦点距離は 0 になっています。レンズは
両方とも MC-JUPITAR 9 85mm F2.0 です。)

こう言った SPP で行っている調整をカメラ側で撮影時に選択できる機能はあっても
良いだろう。

最近は撮影した RAW ファイルを現像せずに X3F JpegExtract で RAW ファイルに内
蔵されている JPEG 画像を抜き出して、一番初めの選択を行っている。今まで現像に
掛かっていた時間の 100倍くらいの速さで終了するので誠にありがたい。

X3F JpegExtract が出力してくる JPEG とそのファイルを X3F(オールリセット)で現
像したものを比較すると、SPP で現像したものは明るい部分がわずかに(+2)明るく
現像され、暗部のディテールが少し良くなり、シャープネスもほんのわずかではある
が上がっている。が、見かけ上はほとんど差がないのでピントや露出の良否を判定
するには十分な画質である。

SD14 や DP1 がシーンセレクタ(ピクチャースタイル)を持っていない事に不満を覚え
ているわけではないが、私のように現像を楽しむユーザーばかりではない。他のカ
メラほど JPEG で撮影される割合は多くはないと思うが、誰もが喜んで RAW で撮影
しているわけではないだろう。

カメラ内 JPEG が SPP で丁寧に現像されたものと同じ様な結果を出力するためには
シーンセレクタのようなものが不可欠だと思う。そして、どちらのカメラもモードダイヤ
ルにはまだ空きがある。(^^;

SIGMA DP1 と CANON PowerShot S30 のモードダイヤル

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色で悩む その5 2008/05/28

昨日の続き。曇らずに薄日が差す朝。昨日より太陽光は少し弱い。

同じ事をやってみた。昨日と違うのは、露出が変わるとオートホワイトバランスに
よって色味が変化するため、カスタムホワイトバランスを採ってから撮影した。

SIGMA SD14 + MACRO 50mm F2.8 EX DG @f:8.0 マニュアル露出 EV -1 ~ +3 カスタムWB

結論:SD において明るく彩度の高い赤が露出過多によって黄色くなるのは不可視
光が原因ではない。

SD10 よりは少し良くなっているが、コントラストの高い被写体では1段のオーバー、
コントラストが低い被写体でも2段のオーバーでこの現象が確認できる。

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色で悩む その4 2008/05/27

彩度の高い赤が黄色くなってしまうのは不可視光線の影響ではないかと言う推論を
確かめるため、チョットしたテスト撮影を行った。

直射日光が当たっていて、間違いなく赤が黄色くなる被写体を直射日光が当たって
いる状態と白い厚紙で日光を遮った状態で撮影してみた。



SIGMA SD14 + MACRO 50mm F2.8 EX DG @f:7.1 絞り優先AE EV -1 ~ +3

結果はご覧の通り。赤の色転びが不可視光によるものかどうかの判断は上の写真
だけでは難しい。出勤前にバタバタと写したので、EV +2 を飛ばしてしまった。
明日は晴れそうもないので、もう一度次の機会を狙って同じ様なテストを行う予定。

ん?曇りの日に露出オーバーを撮るのも良いか。明日の朝は曇りと言うことなの
で、テストしてみよう。

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色で悩む その3 2008/05/26

さて、[色で悩む その2]で「正しい色」と「好ましい色」の乖離が問題と書いてい
る。私はこれが色に関して一番やっかいな問題ではないかと思っている。

つまり、正しい色が完璧に再現できたとして、それがすなわち「好ましい色」であ
るとは限らない。そして「好ましい色」には明確な基準がないと言うことが問題だ。

カメラメーカーは正しい色再現が非常に難しいことがわかっているので、出力され
るものがなるべく好ましい色になるように努めているのではないだろうか?

もちろんどの様な色が良いのかは撮影者の目的や好みによって変化する。また
RAW ファイルで記録されるのであれば正しい色に近い方が良しとされるだろうし、
JPEG で記録される場合は好ましい色で記録される方が喜ばれる様な気がする。

学術的な意味合いを持つ写真であれば、間違いなく正しい色が再現されているこ
とが重要だし、製品カタログに使われる写真など正確な色再現が不可欠なもので
も同じだろう。

しかし、我々アマチュアが撮影する写真では、正しい色の再現が求められるのは
むしろ例外ではないだろうか?そして、色が良いとか悪いとかの判断は正確さよ
りも好ましさが優先されているのではないだろうか?発色に定評があるコンパクト
デジタルカメラが出してくる色は正しい色と言うよりは、好ましい色に近い。一般的
に彩度は高めで、肌色などはいわゆる健康色になる。

私はそれに対しては肯定的な立場を取る。写真の色が良いと感じられるとき、そ
の色味は正しい色と言うよりはむしろ好ましい色になっていると思う。そして、それ
は決して非難されることではないとも思っている。しかし、正しい色を再現する事が
重要な場合には、それに該当するモードを持ち、ユーザーがそれを撮影時に選択
できなければならないことも確かだ。

とにかく私だけではないと思うけど人間の色に対する記憶は非常にいい加減だ。
例えば、パソコンで RAW ファイルを現像できる状態にしておいて、180°身体を
回して、何かを撮影する。再び 180°身体を回してメモリカードを抜き取り、パソ
コンで撮影したばかりの RAW ファイルを現像し、ディスプレイ上で正しいと思わ
れる色味に調整する。そのままディスプレイを持ち上げて、ディスプレイと一緒に
180°身体を回して、そこに表示されている色と、実物の色を比較して欲しい。
同じ様な色ではあるけれど、そこに見えているままの色が出ているだろうか?

白とか黒はかなりそれらしく表現できていると思うけど、それ以外のいわゆる有
彩色でビミョウな色合いを持つものがどれほど正確に表現されているかどうかは
はなはだ疑問である。

特に私は色を記憶する能力に欠けているらしい。しかし、私だけでなく世の中の
ほとんどの人は色を正確に記憶するのが苦手だと聞いたことがある。2枚の写
真を比較してその発色の違いを識別することはできるけど、一見まともに見える
他の人が撮った写真を見せられて、そこに再現されている色が正しいのかどうか
を判断する事は何かの基準となるものがない限りは非常に困難だ。

でも、その写真に表現されている色を好ましいと思うか思わないかは誰にでも自
然に起きる好き嫌いの情動なので主観的ではあるが、ある意味での評価である。
もちろんその評価(好き嫌い)には普遍性が伴わないので良し悪しを判断する正
当な材料とはならない。

何をして良い色と判断するのかは、所詮個人的な好みの問題なので明確な数値
としてそれを表現することは不可能だと思う。にもかかわらず人はカメラメーカーに
良い色を出すように求める。

材料は出しますので、後は好きにしてください。と言うのが実は一番正解なのか
も知れない。が、ユーザーが求めるものは完全オートマチックで常に良い色が出
てくるカメラなのだ。

いかに私たちが理不尽な要求をカメラメーカー(シグマと言い換えても良いけど)に
求めているかに気がついて、しばし呆然。

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インダスター 50mm F3.5 とテレプラス、その他 2008/05/25

昨日もお仕事で東京駅の近くの会社に行った。例によって八重洲地下街のカメラ
のきむらを覗く。

先週にはなかった(と思う)インダスター 50-2 50mm F3.5 とケンコーのテレプ
ラス MC4 2x をゲット。M42 を増やしてもあまり使わないのはわかっているのだ
けどあまりの安さに買ってしまった。

3年半ほど前に私のサイトの 10 万アクセス記念クイズで Hide さんから提供さ
れた賞品のレンズであるインダスター 50-2 50mm F3.5 は KAHOO さんに当
たった。もしかしたら、今でもお持ちかも知れない。その時に KAHOO さんに送
る前にテスト撮影をさせてもらった。

かなり良い結果だったのを覚えていて、いつか 50mm をテストする事になったら
このレンズを入手して、一緒にテストしようと思っていた。何せ数千円くらいでい
つでも入手可能なレンズなので、その気になればいつでも買える。

「インダスター」はキリル文字では「ИНДУСТАР」と表記される、これを
ローマ字に直すと INDUSTAR となるので、以降 INDUSTAR と表記する。私は
カメラ屋さん時代にソビエト大使館に出入りしていたことがあり、その頃ロシア
語を少しかじったので、キリル文字をローマ字に直すくらいはできる。


INDUSTAR 50-2 50mm F3.5


SD14 + INDUSTAR 50-2 50mm F3.5

レンズフードはライカのエルマー用のかぶせ式 36mm が合うがレンズの先端にはネジ
が切ってあり、35.5mm で 0.5mm ピッチらしい。フィルターは使わないので、どうでも良
いけどレンズキャップくらいは欲しい。


Kenko TELEPLUS MC4 2X for SMC TAKUMAR

早速テスト撮影。今日からは PhotoFast の SDHC 16G を同じく PhotoFast の CF
アダプター CR-7000 にセットして使い始める。88 枚撮影してエラーなし。悪くはな
い。購入して3日で売ってしまった A-DATA の Speedy は 2~30 枚に一枚はエラー
が起きたので、私の SD14 とは相性が悪かったようだ。

結果は例によって[レンズテスト]の M42(レンズ別の一番下) に掲載しておくが、
INDUSTER 50-2 50mm F3.5 は先週テストした SMC TAKUMAR 50mm F1.4 との
比較では、SMC TAKUMAR のが良い描写をしている。多分、所有し続ける事はな
い。(^^;

M42 用のケンコーテレプラス MC4 2x はほぼ予想通りの性能で、ソフトレンズ的な
使い方をすることが目的であるなら、持っていても良いとは思う。が、SMT TAKUMAR
50mm F1.4 に着けて、APO 50-150mm F2.8 II EX DC HSM の 100mm と比較した
場合、描写力は明らかに許容範囲を外れている。これも近い将来オークション行きが
決定。

実は、もう一つカメラのきむらでゲットしたものがある。もう6年以上も会社その1で
使っているキヤノン PowerShot S30 である。会社その1で購入したのはこのカメ
ラが製造を終了した後で、随分安かった記憶がある。多分4万円くらいだった。

で、私はこのカメラが好きだ。6年以上前に出たカメラなのだけど、当時のコンパク
トデジタルカメラとしてはとても良くできたカメラで、安ければ1台は欲しいと思って
いた。


CANON PowerShot S30

コンパクトデジタルカメラからの出力にしてはかなり綺麗な画像を得ることが出来、
個人的にはお気に入りのカメラである。

INDUSTAR 用のリアキャップを買いに寄ったヨドバシ Akiba でケンコーのクランプポッドプロ 100 と言う卓上三脚兼クランプを見つけた。望遠レンズの先端を支えるのにマンフロットのスーパークランプと必要な他のアクセサリーの価格を考慮するとより安く、多目的に使える。普通に考えればスリックのクランプヘッドが良いとは思うのだけど、非常に高価だ。


Kenko CLANP POD PRO 100

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色で悩む その2 2008/05/23

昨日は露出不足で起きるカラーバランスの崩れと色ノイズによる色相の乱れについ
て書いた。

今夜は SD で時々起きる色の転びと写真が苦手な色について・・・。

純色に近い赤が太陽光の下で露出過度になると、SD では黄色くなる。太陽光の
下の黄色は1段くらいの露出過度で白くなる。

原因は赤外線か紫外線の仕業ではないかと疑っている。

暗い人工照明の下で露出過度にしてもこの色転びは起きない。だから、私はこの
赤と黄色で起きる色転びは太陽光に多く含まれる、紫外線か赤外線のせいだと
思っている。

特に花などを直射日光で撮影した場合、花の種類や色によっては紫外線や赤外
線を多く反射するものがあるらしく、そういった不可視光にセンサーやフィルムが感
度を持っていると見た目とは異なる色となる。

太陽に照らされている極彩色ものを撮影するときには要注意で、色を正確に出そ
うと思うのなら、あきらめた方がよい。運が悪いと EV -2.0 でも正しい色が出ない。

そして、FOVEON に限らず、フィルムカメラですら苦手とする色がある。蛍光色だ。
蛍光色は色自体が光を発しているので、非常に高い彩度を持ち、通常のフィルム
やイメージセンサーではその色を正確に捉えることはできない。プリントする際に
蛍光インクでも使わない限り、本来の色は決して出てこない。

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色で悩む その1 2008/05/22

デジタルカメラで撮影した写真の色に関して、私はあまり悩まないように気をつけて
いる。なぜならば現在の技術ではどのカメラを使っても、撮影された直後の状態では
完全な色再現は不可能だと思うからである。現時点での最高到達点は、最大限の
努力を払って最終出力に合わせてレタッチしたものを指定した環境光で見たときにの
み良好な色再現を得ることができるかも知れないと言う程度のレベルだと思っている。

経験を積み時間を掛ければ、誰でも実際の色とほとんど同じ色を再現する事が可能だ
とは思うけど、それは写真の中の一部の色に限ればの話で、全ての色を正しく再現す
るにはすさまじい手間と時間が掛かる。もちろんそこまで手間を掛けたものなら、それ
を観賞する際の光源も指定し、観賞方法も指定しなければ意味がない。私にはそこま
でして正しい色を再現しなければならない必要が全くないので、色の深淵に潜り込む
ことは避けている。

そして、問題をさらに複雑にしているのは「正しい色」と「好ましい色」の乖離である。
もし写真で正しい色が完璧に再現できたとして、それがすなわち「好ましい色」であ
るとは限らない。この「好ましい色」については次の記事に書こうと思っている。とり
あえず、この記事では、問題と感じている「好ましくない色」について述べる。


まれに SD14 や DP1 で撮影した写真の色がどうしようもなく好ましくない色になっ
てしまうことがある。

SPP でホワイトバランスを調整してカラー補正を掛けても一向に良い色になってく
れない。Photoshop で部分的に範囲指定をして、色相をシフトしたり、カラーバラ
ンスを変えても望むような色になってくれない。

そんな好ましくない色が出現する時の条件はわかっている。露出が不足した場合
だ。特に蛍光灯や水銀灯などの不連続なスペクトルを持つ光源だと顕著に現れる。
が、屋外で撮影したものであっても、被写体が露出不足になっている時には、好ま
しくない色になってしまう。十分な露光が与えられない場合はカラーバランスが崩
れるのだ。

同じ条件(被写体の露出不足)でさらに色を悪くする要因がある。色ノイズである。
ベイヤー型イメージセンサーを積んだカメラで写した場合でも露出が不足している
部分にはグリーンやマゼンタの色ノイズが乗ってくるけど SD14 や DP1 の場合は
その色ノイズが目立ちやすい。色ノイズが発生した部分は本来の色ではなくなっ
てしまい、時には斑点状に色が変化しているためレタッチもしにくい。

「はな」を撮影して、どうしようもなくひどい肌色にしかならない場合、原因は 100%
露出不足だ。上に書いたように、露出が不足するとカラーバランスが崩れて色ノイ
ズが乗ってくる。明暗の差が色相差になって、肌色の範疇に収まり切らなくなる。
レタッチして直すにはあまりにも手間が掛かるのと、作例としては不適切なので私
のサイトへの掲載はあきらめてしまうことが多い。

露出が不足した緑も悲惨な事になる。本来はないはずの茶色の斑点が出てきたり
する。露出が適正であれば、かなりの色がそれらしく表現されるので、大きな不満
はない。なので露出が不足しそうな状況では、多めに掛けるように心がけなければ
ならない。

シグマさんもこの点は気がついていたようで、SD14 のファームウェアで評価測光で
の評価方法に若干の変更を加えたようだ。ファームウェア Ver.1.07 だと、それ以前
のものと比べて逆光状態での中心部の被写体の明るさがかなり異なる。逆光の状
態にもよるけど、以前のバージョンより EV+1.0 くらい多く露光しているような印象が
ある。ただ、評価方法に変化があったのは中心部が暗くて、周囲が明るいという条
件の時だけの様で、画面左が背景で明るくて、右側に主たる被写体があるような
状態では、平均を採られてしまう。そう言ったフレーミングをする場合には、以前と
同じような露出補正が必要となる。

IDK さんが書かれているように、FOVEON センサーは光を求めてあえいでいるらしい。

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DP1 用フラッシュと SMC TAKUMAR 50mm F1.4 2008/05/18

昨日、仕事の途中で八重洲地下街にあるカメラのきむらを覗いた。パナソニックの
PE-20S と SMC TAKUMAR 50mm F1.4 を見つけたので、購入。

PE-20S はパナソニックの現行機種で、最も小さく、マニュアル発光、スレーブ発光
も可能な外光式自動調光ストロボだ。

幸い DP1 はホットシュー接点がトリガー用に一個しか付いていないフラッシュに対し
ては、TTL自動制御用のプリ発光を行わない。内蔵フラッシュを使わずに GN14
(24mmワイドパネル使用時)で、カメラからもかなり離れるため赤目も起きにくい。

帰りがけにヨドバシへ寄って、UN のコードレスバウンサーも買った。これで DP1
あるいは SD14 で超小型でマニュアルでも使え、バウンスも可能なフラッシュ
が手に入った。


DP1 + コードレスバウンサー + PE-20S


DP1 + コードレスバウンサー + PE-20S

「はな」を室内で撮影したので、後ほど作例にアップする予定。


もう一つは SMC TAKUMAR 50mm F1.4。ペンタックスが出していた M42 スクリュー
マウントタイプ、最後期のピントリングが SMC PENTAX と同じブロックパターンになっ
ているタイプである。

このレンズは私がカメラ屋さん時代にテストして驚嘆したレンズで、不良品でない限り
とんでもない描写をするはずである。

と言うことで、マクロ 50mm F2.8 と写し比べた。予想を上回る描写である。シグマから
50mm F1.4 が出た暁には、このレンズと写し比べてみよう。なお、どなたか ZEISS
の 50mm F1.4 をお持ちの方がいたら、シグマの 50mm F1.4 を私が購入した後、1週
間ほどお貸しいただけるととてもありがたい。

MACRO 50mm F2.8 および SMC TAKUMAR 50mm F1.4、ZEISS 50mm F1.4 の三つ
巴比較テストをやってみたい。

かなり、疲れていて、まだ夕方なのに眠気が襲ってきた。

写真のアップは夜中までお待ちください。

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どちらがブレない その2 2008/05/17

120-400mm と 150-500mm はまだ来ていない。が、80-400mm ならある。長い
望遠レンズのテスト撮影と三脚のテストを同時にやるのはあまり賢明ではない。
最も良い結果が得られる三脚を見つけておいた上で、超望遠レンズのテスト撮影
を行うべきだろう。

と言うことで、とりあえず最良の結果を出す三脚とその使い方を探すことにした。

アルミ三脚とカーボン三脚、それぞれ別の雲台が付いているが、わざとブレが発生
しやすい状態(三脚座を使って、ミラーアップをしない)でテスト撮影を行いどちらが
よりブレるかを見てみる。


まず、脚を伸ばさずに80-400mmを常用の組み合わせで三脚座を使って、ミラーアッ
プせずに400mmで撮影。どちらの三脚も見事にブレる。ブレ方はほとんど同じ。どち
らも、まるでダメ。やはり三脚座は使ってはならないものなのか?それとも三脚使用
時にミラーアップすることは必須なのか?

う~~~n。去年、小石川の後楽園でジッツオの脚にマンフロットのハイドロスタット
ボール雲台 468MG を着けて、キヤノンの 1Ds に EF500mm を着けて鳥さんをミラー
アップなしで撮影していた人がいたけど、カメラとレンズを三脚座で支えていた。か
なり年季の入ったアマチュアカメラマンだと思うけど、やっぱりブレているのではな
いかと思う。もちろん、ブレていることがあからさまにわかるようなブレ方ではないと
思われるので、却ってレンズが甘いとかピントがうまく合わないと言った別の原因を
探してしまうかも知れない。

とにかく SD ユーザー、あるいはシグマレンズのユーザーだけでなく、この記事を
お読みになった三脚座が付いている望遠レンズをお持ちの方、全員に試していただ
きたい。所有している一番頑丈な三脚に三脚座付きのレンズを三脚座を使って乗せ
る。脚は可能な限り伸ばさない。夜間、舗装された道路を真横に走る自動車のライ
トをミラーアップなしで撮影する。シャッターチャンスはライトが画面 1/3 くらいの位置
に来たとき。シャッター速度は1秒。絞りは f:8~f:11 くらい。

ライトの光跡が写るはずだから、車が左から右へ動いている場合は左の端、右から
左へ動いている場合は右の端をご覧頂きたい。もし、光跡が波を打っていなかった
ら、あなたのレンズに付いている三脚座と三脚は素晴らしい。しっかりと本来の役
目を果たしている。

しかし、私がテストした結果と同じように、光跡が波を打っている場合は、その三脚
座と三脚は本来の目的を達成していないどころか、却って害を及ぼしていることに
なる。

もちろん、三脚座だけが悪いわけではない。三脚座を十分な強度(おそらく信じら
れない程の力が必要だと思うけど)で強固に支えられない三脚と雲台にも責任は
ある。が、多分、どんなに良い三脚と雲台を使っても、三脚座でレンズとボディを支
えて、ミラーアップせずに撮影したら、必ずブレると思われる。

もし、このテストをしてみて、ブレない組み合わせがあったら、教えて欲しい。

まぁ、私が所有している三脚はどちらも十分に良いとは思っているけど、三脚座を
使用した場合には、どちらもダメだと言うことが再度確認できた。ブレの量もほぼ
同じで甲乙つけがたい。


嘆いていても仕方ないので、次のテスト。三脚座でカメラとレンズを支えて、ミラー
アップで撮影。

やってみたけど、結果はどちらも同じ「わずかにブレる」。これも甲乙つけ難し。

つまり、三脚座を使った撮影では、どちらも同じくらいブレるため、どちらが良いか
の判定はできなかった。


くじけずに三脚座を使わずに、ボディを三脚に乗せて、ミラーアップせずに撮影。
これも差が出ない。両方ともわずかにブレる。以前はもっとブレた記憶があるのだ
けど、今回は脚を伸ばしていないせいなのか、あまり露骨にはブレない。

最後に三脚座を使わずに、ボディを三脚に乗せて、ミラーアップして撮影。これは
どの組み合わせでも差がなかった。つまり、ブレない。

結論:どちらの三脚もほとんど同じ。


プロフェッショナル II + ギア雲台。三脚座使用、ミラーアップなし、


カーボン 913 PRO + ハイドロボール雲台。三脚座使用、ミラーアップなし


プロフェッショナル II + ギア雲台。三脚座使用、ミラーアップ


カーボン 913 PRO + ハイドロボール雲台。三脚座使用、ミラーアップ


プロフェッショナル II + ギア雲台。三脚をカメラに直付け ミラーアップなし


カーボン 913 PRO + ハイドロボール雲台。三脚をカメラに直付け ミラーアップなし


プロフェッショナル II + ギア雲台。三脚をカメラに直付け ミラーアップ


カーボン 913 PRO + ハイドロボール雲台。三脚をカメラに直付け ミラーアップ

SD14 + APO 80-400mm F4.5-5.6 EX OS @400mm f:9.0 1秒

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どちらがブレない 2008/05/15

多分今月中には 120-400mm と 150-500mm のテスト撮影ができるのではない
かと思っている。

ついでに私が現在持っている2本の三脚も比較してみようと思いついた。

おそらくどちらの三脚もレンズの三脚座で保持したらブレが発生するはずである。

が、本当にそうなのかはやってみないとわからない。以前天秤ブレをテストしたと
きにはプロフェッショナル II でやっているだけで、913 PRO とハイドロスタットボー
ル雲台の組み合わせではテストしていない。

半年前にテストした時のセッティング

 

【ご注意】カーボン三脚ではこれをやらないでください。最悪の場合、脚が潰れます。

ちょっと手間は掛かるけど、ボディを雲台に乗せて、先端を別に支える方法で本当
にブレが起きないかどうかも、再度確認したい。カーボンの場合は上のように脚の
一本にクランプを咬ませて、そこからポールを上に伸ばしてレンズの先端を支える
方法は採れない。

売ってしまう寸前で思いとどまったエイブル 300 SP にポールを立てて、それでレン
ズの先端を支える方法を試してみよう。可能であればポールを使わずに、直接三脚
で支える方が良いのだけど、2本の三脚を近距離でうまくセットできるかどうかもやっ
てみないとわからない。

この記事は単なる備忘録。スミマセン。

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SD→CF アダプター3個目 2008/05/14

PhotoFast の CR-7000 CF Type II Adapter が来た。同じ Made in Taiwan である
Panasonic の同じ目的のアダプター BN-CSDACP3 とは明らかに異なる製品であ
る。以前使っていてカードを認識しなくなるエラーが一度出たために即売ってしまっ
た JOBO SD/SDHC CF Card Adapter とは同じものかも知れないが確証はない。

JOBO のアダプターは現在でも入手可能だけど、なぜかメーカーのサイトからは消
えている。ドイツのメーカーである JOBO が開発したとなっているが実際には
Made in Taiwan であった様な記憶がある。

いずれにしても CR-7000 が Pnasonic と同じものでないことがわかったので、テス
トする意味はあるだろう。CR-7000 の場合、JOBO と同じで単にSD カードを止まる
まで差し込むだけなので、micro SD カードをアダプターに入れた場合は、最悪取
り出せなくなる。Panasonic は通常の SD カードホルダーと一緒で、一度押し込ん
でカードを抜くタイプなので、micro SD カードであっても問題はない。

さらに接点の事を考えると、一度押し込んで固定、一度押し込んで抜くと言う動作に
なることで、固定されたときの接点部が研磨された後、接触するようになるため、接
触不良が起きにくい。最も高価な Panasonic のアダプターだけど、私はこれをお薦
めする。

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やっぱりエラー 2008/05/10

グリーンハウスの SDHC Class6 8G をパナソニックの CF アダプターに挿した状態
でなかなかエラーが出なくて、喜んでいたけど、600 枚目でやっぱりエラーが出た。
現在手持ちのメモリの中では最も優秀ではある。

グリーンハウスの SDHC Class6 8G でもエラーが出ることがわかったので、A-DATA
の Speedy のテストを始める。8G バイトで 4,000 円でおつりが来る、現在最も安い
CF だと思われる。撮影していて、書込が遅いと感じることはない。パソコン上での
ファイル転送速度も特に遅くはない。この CF の速度は非公開となっているが、巷で
言われている 40x 以上の速度があるような感じだ。実際には 80x くらいの実効
速度が出ている様な気がする。2枚ともオークションで買ったのだけど、3,479 円
+ 送料 280 円の 3,759 円である。Amazon でも 3,580 円で買える。高速な CF に
対応しているカメラをお持ちの方には薦めにくいけど、SD14 で使う分には全然問題
ない。SDHC カード並みの価格なので、大いにお薦め。

現在 KAZUA さんが使っている PhotoFast の SD→CF アダプターもチョット気になる。
製品の画像を見る限りにおいては Panasonic のものと同じではない。

SD→CF アダプターに関しては SD メモリカードの本家である Panasonic のものに
安心感を覚えるので、以前使っていた怪しげなアダプターはさっさと売ってしまった。
PhotoFast も安心感では Panasonic には負けるけど、 KAZUA さんが使っていて、
とりあえずエラーが起きていないと言うことなので SD カード用に1個買っておくこと
にした。CF も 32G が出てきたし、16G のメモリカードはまだ割高感があるけど、
SDHC なら1枚あっても良いかも知れない。


残念ながら A-DATA Speedy 8G でも、エラーが出た。例によって連写後、バッファ
フル状態での撮影時に出る。ミラーが上がって、そのまま。EdE 87 [Err]である。
エラーが出る度に番号を記録しているのだけど、今までイロイロなメモリカードで
87 が3回、73 と 77がそれぞれ1回ずつ出ている。

電源を落とせば復帰する場合もあるけど、電池を抜かないとダメなときもある。さす
がに撮影続行が不可能になったことは一度もないけど、おいしいシャッターチャンス
を逃がす可能性はゼロではない。

イロイロやってみたけど、とにかく、どの様に条件を揃えてもエラーが出る事を防ぐ
のは難しい。シグマの頑張りに期待しよう。

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イロイロなこと 2008/05/10

幕張メッセの色。

こどもの日に「はな」を連れて幕張メッセでやっていた「ペット博2008」へ行ってきた。

撮影データを見ると結構暗い。ISO200 で撮影したけど、やや不足気味。現像で露出
をプラスに振ると髪の毛のノイズが目立って、髪が髪として表現されない。顔色も水
銀灯独特の緑が強い色となる。おまけに会場はフラッシュ禁止。極端なスペクトル分
布を持っている光源だと思うけど、どうやってもカラーバランスがおかしい。部分的に
選択して補正しないと見られる色にはならない。チョット悲しかった。


雲台と三脚。

長年持っていた割には、ほとんど使うことがなかったマンフロットの 460MG。最近で
は DP1 を撮影するのに小道具として使ったキリだ。小型三脚と組み合わせて、超
ローアングル撮影用雲台として使っていたのだけど、ティルト角を固定するノブを締
めようとするとカメラ台座に指が当たり、イマイチ使いにくい。年に一度するかどうか
の撮影用に持っているのももったいないので、オークションに出した。代わりになる
ものはないけど、多分困らないだろう。地面の上数センチにカメラをセットしなければ
ならない撮影はほとんどないし、その高さなら、三脚でなくてもカメラを支えることは
可能だ。なお、下の記事で書いている3D雲台とはこの雲台の事ではなく、808RC4
の事だ。こちらもあまり使わないけど、かなり気に入っている。

実は三脚に関しては良くわかっていない。感覚的には重くて弾性が無く剛性が高い
ものが良いと思っている。どの三脚でも脚を伸ばさずに、各部をしっかり締め付けた
状態で使うのであれば問題はないと思う

昔使っていたクイックセットのハスキーはとても良い三脚だと今でも思っている。何よ
りも頑丈。見かけほど重くもない。なぜ私がハスキーを使っていないかと言えば、コ
ストパフォーマンスと利便性においてスリックプロフェッショナル II のが上と考えるか
らだ。プロなら持っているべき三脚だと思うけど、アマチュアには少し高すぎる。綺
麗なものだと中古で買っても3万円以上する。現在のスリックプロフェッショナル II
の中古相場はせいぜい1万5千円。この差は大きい。


三脚座を使わないこととミラーアップ。

無風の状態で、三脚座を使わずに、ミラーアップをして撮影する限り、200mm 以下
のレンズならブレることはない。もしブレる様なら、三脚としては失格である。ただ、
もっと長いレンズの場合は、レンズの先端を支える必要がある。

以前、超望遠レンズを使う場合には、かなりしっかりした三脚を使っても、三脚座を
使ったり、ミラーアップをせずに撮影すると必ずブレることは実証した。基本的には
カメラと一緒で道具に無理をさせないこと、つまり正しい使い方をすることが一番大
切だと思う。

多分今月中には 120-400mm のテスト撮影を行えると思うけど、400mm ではレン
ズの先端を支えて撮影しないと本当の描写はわからない。かなりすごいレンズと
予想しているのだけど、撮影してみるまでは何とも言えない。乞うご期待である。

ここまで書いて、現在オークションに出している ABLE 300 SP とスリックのポール
を組み合わせて、その先にベルボンのレンズサポートを着ければ超望遠レンズを
三脚にボディを使って取り付けたときの先端支えになると気がついた。滅多に使わ
ないけどローアングル専用の三脚がなくなるのも寂しい。誰も入札していないのを
幸いに速攻でオークションを取り消してしまった。10 名以上の方がウォッチリストに
入れてくれていたので、チョット心が痛む。ごめんなさい。


CF の相性。

SD14 がファームウェア Ver.1.06 以降で書き込みエラーが起き易くなった様だ。
1.05 までは、滅多に書き込みエラーは起きなかった。ただし、全く起きなかった
わけではない。

CF によってはあまりエラーが起きないものもあるようだし、ボディの個体差もある
ようだ。バッファがいっぱいになっているような状態で2秒に1枚くらいのインターバ
ルでシャッターボタンを押すとエラーが起き易いような感じだ。

また、フォビオン掲示板で尋ねた結果をまとめると、速度の遅い CF ではエラーが
起きにくいような印象がある。メーカーからは速度が公表されていないけど、40x
と言われている A-DATA の Speedy 8G バイトを2枚入手したので、実験を行っ
てみよう。ただ、「おとうさん」からはこの CF でもエラーが起きることが報告されて
いる。

現在、グリーンハウスの SDHC Class6 8G をパナソニックの CF アダプターに挿し
て使っているのだけど、500枚以上撮影して、一回もエラーが起きていない。1000
枚以上撮ってみて、一回もエラーが起きなければ、相性が良いと判定するつもりだ
けど、1000 枚の撮影は容易ではない。(^^;

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DP1 用の三脚 2008/05/06

今年の初めにマンフロットの3D雲台用に2本目のスリックプロフェッショナル II を
中古で買った。

しかし、今年買った方の個体の方が少し汚い。おまけに出品者が脚の傷を目立た
なくするために何と内側の脚にペイントをスプレーして、ご丁寧に CRC 5-56 まで
塗ってあった。

DIY ショップでペイント剥がし剤を買ってきて綺麗にするのかなり手間が掛かったが
全く問題なく使えるようになった。ギア雲台の 405 を載せて、常用している。が、4
年ほど前に買ったもう一本には通常の3Dを載せていて、ほとんど全く使わなくなっ
てしまった。買っては見たものの普通の3D雲台は滅多に使わない。もったいない。

このブログにも書いてあるけど、私は去年のゴールデンウィークにスリックの 913
PRO と言うカーボン三脚を購入した。軽すぎる欠点はあるけど、風が強いとき以外
は全く問題なく使えるし、かなり気に入っている。ハイドロ自由雲台も十分な強度が
あり、手軽に持ち出せる。

ただ、DP1 にはどちらの三脚も似合わない。大きすぎるし重すぎる。SLIK ABLE 300
SP と言う小型の三脚も持っているが、脚を固定するのがネジ式のため、イマイチ使い
にくい。以前はライトスタンドとして使っていた ABLE 300 だけど、本当のライトスタンド
を2本持っている今となっては、不要だ。

綺麗なのだけどほとんど使わなくなった古い方のプロフェッショナル II と ABEL 300 SP
を売ることにした。

そして DP1 用、あるいは望遠を使わないときの SD14 用に軽量の小型三脚を1本買
おうと思っていた。現在スリックの脚で比較的まともで軽量となるとやはりカーボンに
なる。4段は嫌い。でも、エレベータを使わずにファインダーは 150cm の位置にあって
欲しい。脚の先端は2ウェイが好き。と言う条件で調べると 713 PRO か 813 PRO し
か残らない。しかし、使うだろうか?

913 PRO は十分に良い。重すぎる事もない。う~~~m。とりあえず2本体勢で行く
か・・・。DP1 を 913 PRO に載せるのはバカみたいだけど、こと三脚に関しては、重さ
が問題でなければ間違いなく大は小を兼ねる。三脚2本に雲台5個というのもバカみ
たいだけど仕方ないだろう。

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30mm F1.4 EX DC HSM 仕切り直し 2008/05/03

里帰りしていた SD14 と 30mm F1.4 が帰ってきた。横着をして取らなかったファイ
ンダー内のホコリが綺麗に無くなっている。「AF 合焦精度点検調整、ウィンドウ、
ピント板の掃除致しました。」となっている。

その他の不具合に関しては、全てファームウェアが原因と言うことで、特に修理、
調整されてはいない。30 日にシグマ本社におじゃまして、カスタマーサービス部
長さんとイロイロお話をさせていただいた中で、ファームウェア 1.08 は現在最終
チェック中で、近いうちに公開されるだろうとのこと。一日も早くと言う気持ちもある
が、それ以上に不具合をしっかり直してから出して欲しいものである。

30mm F1.4 もしっかり修理、調整されたようで、片ボケはなくなっている。ようやく
ハズレ状態から抜け出せたようだ。30mm F1.4 通算5回目のテスト撮影を AF の
テストを兼ねてやってみた。レンズに関しては KAHOO さんや Outliner さんから
借りた個体並みに写ってくれるのであれば良しとしよう。


と言うことで天気が曇りなのを幸い(晴れだと f:1.4 では露出過度になってしまう)、
前回と同じ様なテスト撮影を行った。f:1.4 から f:11.0 まで一段ずつ絞りを小さくし
ながら各6枚撮影。17-70mm でも f:4.0 から f:11.0 まで同じように撮影。

67枚撮影して、37M バイトのサイズを持った X3F ファイル1枚ができ、0 バイトの
ファイル、つまり Err も1回出た。液晶モニタに画像を表示させたときに次のカット
の一部が割り込んで表示される現象も1枚発生。まぁ、早い話が「小さな不具合」
は全く直っていない。ただ、これらの現象はファームウェアが原因との事なので、
アップデートを待つしかない。

SPP2.5 でサムネイルを表示したらファイルエラーで表示、現像されないモノが1
枚ある。上記の症状が出ているファイルは全て別のモノ。たった 67 枚の撮影で
露出のバラツキ以外の不具合が全て出そろった。めでたしめでたし。(^^;

30mm に関しては、絞り開放で露出がアンダーになり、色味が青くなる傾向は
以前と同じ。f:1.4 で撮影した場合の AF 合焦率は 66%、6枚撮ってその内4枚が
ジャスピン。奇跡である。f:2.0 では1枚が現像不能だったが5枚の内4枚がジャ
スピン。f:2.8 では6枚中5枚がジャスピン。f:4.0 では6枚中5枚がジャスピン。
f:5.6 以上では全てジャスピン。

シグマに送る前は f:2.8 までは全滅、f:4.0 でようやく6枚中2枚がピントが合う
ほどだったので、この変わり様はすごい。片ボケも見事になくなっている。30mm
F1.4 の良品であると言って良いだろう。

なお、JPEG 12 で現像後、最もファイルサイズが大きかったベスト4の絞り値は
全て f:5.6 であった。バラツキがない。これは AF の合焦精度の高さを示してい
る。ちなみに5位は f:8.0、6位は f:5.6、次に 12 まで f:8.0 が続く。すごい。

なぜ「すごい」と言えるかというと同じ絞り値の画像がファイルサイズの大きい順
に綺麗に並んでいるからだ。これはボディの合焦精度が非常に高いことを示して
いる。間違いなく SD14 のAF 合焦精度はかなり高くなって帰ってきた。

とにかく、AF 合焦精度はボディも含めて合格である。一緒に撮った 17-70mm
での合焦率は何と 100%、ピンぼけは一枚もなかった。信じられない。


ついでなので、私が描写力の判断基準としている JPEG ファイルのファイルサ
イズによる判定についてチョット書いておく。

JPEG ファイルは細部がしっかり解像しているほど大きなファイルサイズとなる。
と言って間違いない。が、これには条件がある。JPEG 画像に写っている被写体
が全く同一で、かつ、奥行きがあってはならない。私がテスト撮影に使っている
風景は被写体の全てが遠方にあるため 30mm で開放値を選んでも画面の全て
が被写界深度内に収まる。つまり、JPEG のファイルサイズを比較して描写力を
判断しようとする際には画面内の全ての被写体が同一の焦点面を持つことが必
須である。別の言い方をすればフォーカシングによって画面内の全ての被写体に
ピントが合う場合に限って、JPEG のファイルサイズを描写力の判断基準すること
が可能となる。そうでない場合は JPEG のファイルサイズではなく、目視で確認
しなければならない。

さらに、この JPEG のファイルサイズでの描写力比較にはとても大きな欠点があ
る。特に今回の 30mm F1.4 のように倍率色収差が比較的大きいレンズの場合
に問題となる。つまり、倍率色収差があるとハイコントラストな部分にマゼンタや
グリーンの細い線が出てくる。この細い線もしっかり描写されてしまうため、JPEG
のファイルサイズは大きくなる。だからこのファイルサイズによる比較でアテになる
のは同じレンズで撮影した場合のみで、レンズが変わってしまうと倍率色収差の
出方も異なるので、全く同じ被写体を写したからと言って大きなファイルサイズの
画像がすなわちより良い描写をしているとは言えない。


さて、肝心の調整済 30mm F1.4 の描写力だが、以前 KAHOO さんや Outliner
さんにお借りしたものとほとんど同じと言える。描写力に関しては f:5.6 が最良、
次が f:8.0、そして f:4.0 となる。ちなみに 17-70mm の最良画像は f:5.6 である。
正しく調整された 30mm F1.4 の f:4.0 ~ f:8.0 のファイルサイズは 17-70mm の
最良画像より大きくなる。が、上に書いたように、異なるレンズの場合はそれだけ
で判断してはいけない。比較画像を見てもらえば判るように、30mm F1.4 と 17-
70mm F2.8-4.5 を同じ絞り値で比較した場合、やはり 17-70mm のが全体的に
は良い描写をしている。ただ、中心部を見た場合には 30mm F1.4 の切れ味は
別格。マクロ並みのすさまじい描写を見せてくれる。絞り開放でも中心部の描写
は十分に良い。

中心部にピントを合わせた場合、このレンズの周辺部は甘い描写となる。さて、
そこで別のテストをしてみた。絞りを開いたとき、このレンズの周辺部は常に甘い
描写となるのかどうかを確かめてみた。つまり平面的な被写体では中心部だけ良
くて、周辺部が甘くなるのは褒められたことではない。しかし、実際の被写体には
奥行きがあるモノが多い。そして、写真によっては特定の部分だけにピントが合っ
ていれば良い場合も多い。極端な話、中心部は多少ボケても周辺部にはピントが
合っていて欲しいことだってあるかも知れない。

絞りを開放にして、MF にする。無限遠のさらに向こうまでピントリングを回しておい
て、1mm 位ずつピントリングを回し撮影する。24 枚撮影して無限遠にある風景の
周辺部と中心部の描写がどう変わるかを見てみた。とにかく大口径のレンズでは
像面の平坦性やコマ収差が問題となる。で、このテストではその像面の平坦性を
調べた。

1~ 12 枚目まではほぼ全面ピンぼけ。13 枚目から 20 枚目までは画面のどこか
に同心円状にピントが来ている。21 枚目から 24 枚目までも全面ピンぼけ。レンズ
テストにアップしておくので、ご覧頂きたい。結論としては「このレンズは絞りが開い
ている状態では像面湾曲の影響が顕著に表れるため、(正確には像面の平坦性が
悪くなるためと言うべきだが)中心部にピントを合わせると周辺部が甘くなり、周辺
部にピントを合わせると中心部が甘くなる。」

今回のテストで 30mm F1.4 が散々言われているように、やはりクセ玉であることが
明確になった。倍率色収差が目立つレンズであるが、大口径レンズとしては十分に
褒められる描写力を持っている。最新のレンズらしからぬ独特の描写をどのように
生かせるのかは所有者に対する課題となる。いずれにしても、かなり面白いレンズ
である。

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当たり前の話だけど・・・2 2008/05/02

昭和の日にヨメさんの実家に頼まれ事があって、北鎌倉に行った。SD10 に
しようか DP1 にしようか迷ったけど、DP1 を持って出かけた。

帰る途中で「はな」の好きな葉祥明美術館に寄った際に綺麗な黄色い花が
咲いていたので、かなり近寄って撮った。また、駅への途中にある和風の
喫茶店の横に咲いていた白いツツジも撮った。このときの写真は作例の
[DP1] に掲載してあるので、ご覧頂いた方もおられるだろう。

少し暗かったが、ISO100 で撮影したため、花弁の質感がちゃんと描写され
ている。もし ISO400 で撮っていたら、この質感は出なかったと思う。

やはり質感の描写にとってノイズやノイズリダクションはあってはいけない
モノだと思う。もちろん高感度で撮影してもノイズがなく、ノイズリダクション
が働かない画質が得られることが理想である。が、残念ながら現実はそう
ではない。デジタルになっても、全てのカメラで低感度=低ノイズの原則が
しっかり成立している。

10年ほど前に私はデジタルになれば写真から粒状感がなくなると思って
いたのだけど、現実はそう甘くはなかった。ただ、現在の DP1 と SD14 が
35mm ポジフィルムを越えた描写力を持っていると思うのは私だけではな
いだろう。

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