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DP2 白熱電灯の下で ISO200  2009/05/30

SD14 や DP1 でもそうだけど、人物を白熱電灯の下で撮影する時にはレタッチを覚悟して撮らなければならない。最良の方法はフラッシュを使う事だけど、フラッシュを使いたくないときや、フラッシュの使用が禁止されている場所ではそうも行かない。

私は被写体に直接フラッシュを向けて撮影する事で起きる顔のてかりが嫌いなので、フラッシュが使えるケースでも、天井にバウンスさせる。

今日は「はな」がチョッキンズ(子供専用の床屋さん)に行くというので付いていった。店内はそこそこ明るくて、写真の撮影も許されている。フラッシュは始めから持って行かなかったので、ISO 200 に設定して、ホワイトバランスを白熱電灯にセット。実際にはハロゲンも混じっていて、少し青めの白熱電灯光であった。

そのままで撮ると、レタッチしても助からない状態になる事がわかっているので、EV+0.7 の補正を掛けて撮影。オートで現像すると下のようになる。右側はオールリセットでの現像。

  
SPP3.5.1 「オート」   「オールリセット」

ところが、これでは実際の店内のイメージが出てこない。たまたま非常に明るい部分が背景にあったために、EV+0.7 でも補正が足りなかった。だから全体が望むほどの明るさにはなってくれなかった。色味もイマイチ。失敗である。

しかし、あきらめたくなかったので、SPP で可能な補正を掛けてみた。下が SPP で明るさと色味を調整したものである。

人物を露出が不足している状態で撮影し、SPP で露出を上げると、髪と顔の部分に露骨な色ノイズが乗ってくる。これが FOVEON センサーで人物を撮影するときには、十分に露出を掛けなければいけない理由である。おそらく、撮影時に背景の非常に明るい部分に気がついて、露出補正を +1.7 掛けていれば、これほどのノイズは乗ってこなかったであろう。

嘆いていても仕方ないし、今回の撮影ではこうなる事は想定内だったので、Photoshop によるレタッチでどれほど救えるかを試してみた。

1.髪の毛とおでこに色ノイズが乗っている部分を多角形選択ツールで大きめに選択し、選択範囲を 20 ピクセルぼかす。
2.[フィルタ]→[ノイズ]→[ノイズを軽減]を選び[強さ] 10、[ディテールを保持] 100%、[カラーノイズを軽減] 100%、[ディテールをシャープに] 0% で2回実行。

おでこのノイズはこれで目立たなくなったが、髪の毛のノイズがまだ目立つ。

3.髪の毛の部分を多角形選択ツールで小さめに選択し、選択範囲を 8 ピクセルぼかす。
4.[イメージ]→[色調補正]→[色相・彩度]を選択。[彩度] を -40 にセット。

これで髪のノイズも目立たなくなった。次に

5.後ろのおねぇさんや右のおねぇさんの顔の部分を選択して、[イメージ]→[色調補正]→[色相・彩度] で [イエロー系] を選択し [色相] を -10°にセット。グリーンの色かぶりを取る。

6.おもちゃの自動車のような椅子に付いているハンドルや座席の「赤」が黄色くなりすぎていたので、その部分のみを選択して[イメージ]→[色調補正]→[色相・彩度] で [イエロー系] を選択し [色相] を -10°にセット。

あと2カ所、チョット気になった所も少しレタッチした。

で、こうなる。

私はデジタルカメラからの出力はあくまでも素材であって、暗室作業による仕上げは当然行うものと考えているため、必要であれば、この程度の手間は普通に掛ける。コンテストなどに出品する方々も、当然この程度の事は日常的に行っているだろうし、広告写真の場合などはレタッチをせずに製版に廻す事は絶対と言って良いほどあり得ない。

ただ、私の場合は「作例」である事を重視しているため、普段はこれほどのレタッチは行わずに「作例画像」としてお見せすることを心がけている。が、今回と同じようなシチュエーションで同じような被写体を SD14、DP1、DP2 で撮影された方が、同じような間違いをしてしまった時に、何とかそれをリカバーする方法として、簡単に紹介した。しばらくしたら、[FAQ非公式版]に追加しておこうと思う。

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