« 新型インフルエンザ 2009/05/19 | トップページ | チョット疲れ気味 2009/05/22 »

ラチチュードと HDR 2009/05/20

2004年に SPP で「露出」をプラスマイナスして、どれほどの変化があるのか、また実用になるのかを調べたことがあり、私のサイトの「テクニカル」に「ラチチュード」とタイトルをつけて上げてある。

フィルムでは撮影時における露出の誤差に対する許容範囲を「ラチチュード」と言う言葉で表した。「このフィルムはラチチュードが広い。」とか「ポジフィルムは一般的にラチチュードが狭い。」などの様な使い方で、露出の狂いに対して、どれほどの許容範囲があるかと言う意味で使われた。デジタルではあまり使われないようだけど、適正露出からのプラスマイナスがどの程度の範囲なら許容できるかという意味で「ラチチュード」を使うことがある。

フィルムでも、デジタルでも、被写体のコントラストが低ければ低いほど、露出誤差の許容範囲は広くなる。逆にコントラストが非常に高い被写体の場合はどう頑張って露出を調整しても、被写体の全ての階調をそれらしく表現することができないことがある。

ダイナミックレンジは電気的に測定することができるのだけど、ラチチュードはおおよそ何段階などと言われる。が、実際には被写体のコントラストによって、許容範囲に収まるかどうかが大きく変わって来るので、あまりアテにしない方が良い。

SD10 でテストしたとき、私は単純にポジと同じでプラスに弱く、マイナスに強いと結論しているのだけど、コントラストが低い被写体に対しては、±2段くらい狂っても、階調はそれらしく表現される。つまり、かなり広いラチチュードを持っている様に見える。しかし、コントラストが強い被写体だと、+1で白飛びが起き、-1ではノイズが目立つ。この場合、ラチチュードは無いに等しい。

一般的にスタジオ撮影においてはカメラマンは光をかなり自由にコントロールすることが出来る。使うカメラ、あるいはフィルムのダイナミックレンジを目一杯使って、黒から白までの階調をピッタリと制御する事は不可能ではない。

しかし、風景写真においては、天候、季節、時間によって光すなわち被写体のコントラストはコロコロ変わる。とても人間がコントロール出来るものではない。撮影者は望む光の状態をひたすら待つか、与えられた光のまま、表現目的に合わせた露出で撮影する以外に方法はない。

最近は同じ風景を露出を変えながら写して合成する「HDR(ハイダイナミックレンジ合成)」を使う人も増えている。一つ間違えると不自然な感じになってしまうのだけど、それもまた面白い。写真の表現手法としては大いに活用して良いと思う。

デジタルのメリットを大いに活かして、フィルムの時代にはもの凄い手間を掛けなければできなかった高難易度技法が簡単に使える様になったことは大いに喜ぶべき事だろう。

|

« 新型インフルエンザ 2009/05/19 | トップページ | チョット疲れ気味 2009/05/22 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 新型インフルエンザ 2009/05/19 | トップページ | チョット疲れ気味 2009/05/22 »