« 座右のカメラ 2009/06/02 | トップページ | DP2 はダメカメラ? 2009/06/05 »

で、DP2 は良いカメラ? 2009/06/04

「良いカメラ」の定義はとても難しい。人それぞれの評価基準がある。だから、DP2 を良いカメラかどうかを書こうとすると、良いカメラとは何かから書き始めなくてはいけない。

とりあえず、ここでは一般的な評価基準を考慮して「誰でもが簡単に撮りたい写真を間違いなく撮れるカメラ」が良いカメラであるとする。

さて、DP2 はその意味での「良いカメラ」だろうか?

単純に答えれば「いいえ」となる。なぜならば DP2 はユーザーがある程度の写真撮影に関する基礎的な知識や技能を持っていることを期待して作られたカメラだからだ。

露出制御モードをプログラム、ISO を Auto、ホワイトバランスを AWB、ピント調整を AF にして撮影した場合、好天の屋外で撮影しても(現時点では)色調がやや青みを帯びたものとなり、撮影者が望んだものとは少し違う写真ができるのではないだろうか?ただ、この色調の偏りは近い将来修正される可能性が高い。その際には、「屋外で撮影する場合には良いカメラ」に昇格する。

それ以外の条件では撮影者のスキルによって結果が大きく異なってくる。まず室内での撮影ではフラッシュを使わない限り、気をつけてシャッターを押さないと手ブレが発生する。また、DP2 は自動でフラッシュをポップアップする機能も持っていない。シャッター速度が 1/25 秒以下になると手ブレ警告がモニターに表示されるが、そのあたりのシャッター速度で無造作に撮影したら、必ずと言って良いほど手ブレになる。高い描写力が最大の特徴である DP2 は手ブレが起きたときに、その手ブレを簡単に判別できてしまう。どの程度のサイズでプリントするか、あるいはどの程度のサイズにしてディスプレイ上で鑑賞するかによって異なるけど、ディスプレイ上で原寸の表示(1:1)をしたら、スローシャッターを手持ちで撮影した場合には、かなりの確率で手ブレてしまうことがわかるだろう。

現在のサイズを保ったまま何らかの手ブレ補正を加えることは難しいかも知れない。さらに FOVEON センサーの描写力に追いつく精度で手ブレ補正機構を制御するのも難しいかも知れない。いずれにしても、多分、組み込みたかったはずの OS は DP2 には組み込まれていない。手ブレ補正が無いからダメとは言わないけれど、最新型のカメラである以上、無くても良いとも言いたくない。その意味で、DP2 は良いカメラではない。

手ブレ補正以外の一般的なコンパクトデジタルカメラが持っている機能を DP2 が持っているとしたら、より良いカメラとしての評価を得ることはできるだろうけど、無いからダメと言うほどのものでもないだろう。具体的には顔認識、追跡フォーカス、笑顔シャッター、フラッシュの自動ポップアップ、シーン解析モードなどである。

比較的暗い場所での撮影に関しては、もう一つの問題がある。被写体のコントラストが高い場合、細かい模様を持った暗部に発生する色ノイズだ。これもどの程度のサイズでプリントするか、あるいはどの程度のサイズにしてディスプレイ上で鑑賞するかによって違う評価になるけど、運が悪いと 1:1 で見たときにはかなりひどいことになる。5月30日の作例と記事を参照して欲しい。

私は作品として仕上げたり綺麗にプリントするためにレタッチは必須だと思っているが、記念写真を普通に楽しんでいる方々にしてみれば、時としてレタッチしなければ綺麗にプリントができない写真になってしまうカメラは「駄目なカメラ」である。この意味でも DP2 は良いカメラではない。

以上のことから、使用者がある程度の写真撮影に関する基礎的な知識や技能を持っていない場合、DP2 を良いカメラであると評価してもらえる可能性は低いと言わざるを得ない。

|

« 座右のカメラ 2009/06/02 | トップページ | DP2 はダメカメラ? 2009/06/05 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 座右のカメラ 2009/06/02 | トップページ | DP2 はダメカメラ? 2009/06/05 »