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DP1s も凄い 2010/03/24

昨日の記事にアップしたシャープネスを少しだけマイナスに振った「はな」が小さく写っている写真と、この下にあるホテルの庭園での写真をじっくり見た。

いずれも DP1s による写真であるが、その描写力には舌を巻いてしまう。これだけのデジタル画像を得ることが出来るカメラはあまりないだろう。写真全体を見ていただければお判り頂けると思うが 他社の35mmフルサイズデジタル一眼の描写と比べても決して負けていない。フィルムで例えればセミ版 (6x4.5) の描写力に匹敵すると思う。

デジタルカメラにとって画素数が重要な描写力を決める要素であることに異論はない。が、あくまでも同じ方式のセンサー同士を比べる場合の話で、こと FOVEON センサーに関しては他社のベイヤー型センサーが作り出すデジタル画像と比較してしまうことには大いに疑問を感じる。画素数の多い少ないで描写力の良否を語る人は多いけど、シグマのデジタルカメラによって撮影された写真をじっくりご覧頂いてからにして欲しいと思う。

残念ながら高感度に弱いとか低照度部に色ノイズが発生しやすいという欠点はある。が、それらの欠点を承知した上で使うのであれば、失望させられることはないだろう。

シグマとしてもより高感度に強い FOVEON センサーを開発していると思うが、その実現はかなり難しいと予想できる。幸いなことに高感度が要求される写真においては高い描写力が要求されるケースは少ない。と言うのは詭弁であって、いかなる被写体においても高い ISO 感度で撮影出来ることが望ましい。DP1s で昨日撮影した写真にしても ISO 1600 が躊躇なく使えるのであれば、そうしていたはずである。多少暗めの場所であっても 1/500 秒が切れるのであれば、さほど手ブレを気にしなくて済む。高い解像感を得ようとすれば、ブレは大敵である。

はな 1231

上の写真を評価するときに「空気感がある」と言う表現を使えるだろうか?実は私は画質を評価するときに「空気感」と言う言葉を使った事がない。なぜなら「空気感」と言う言葉があまりにも抽象的でそれが表す画質をどう理解してもらえるのかがわからないからだ。だからほぼそれに相当すると思われる事を「忠実に記録されたボケがもたらす遠近感」と言わせていただく。絞りをさほど絞らない場合、カメラから同じ距離にある物は同じ様にピントが合うし、それ以外の距離にある物は同じ様にボケるのが写真である。FOVEON センサーはこの当たり前の事を当たり前のように描写する。しかし、シグマ以外のメーカーが作るデジタルカメラに採用されているベイヤー型イメージセンサーではこの当たり前のことをうまく再現出来ないことがある。特にユーザーが撮影時や現像時にシャープネスを掛け過ぎたときにその傾向が強くなる。

改めて DP1s の良さを認識した箱根の旅であった。

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コメント

> 鍋仮面さん

シグマのデジタルカメラで撮影されたデジタル画像は他の方法で
デジタル化されたいかなる画像とも異なっています。

もちろん 4x5 などの大判カメラで撮影されたポジを最良の方法
でスキャンしたものにはかないません。

しかし、普通のスナップや子供の写真を大判カメラで撮影するこ
とはとても大変です。そして、費用もバカになりません。

デジタル臭くない素直な写真を手軽に手に入れる最良の方法はシ
グマのデジタルカメラを使うことだと思います。

標準レンズの画角から始めて見るなら DP2s、広角系なら DP1s、
望遠やマクロがメインであるなら SD15 が選択肢となります。

交換レンズ並みの価格で非常に高い描写力を持つレンズと
FOVEON センサーが買えると考えれば、DP シリーズは安い買い
物だと思います。

投稿: maro | 2010.03.26 09:59

Phase One の P45ですか。ググったら3900万画素なんですね。
私も印刷の仕事でレタッチとまでは言えませんが画像をいじります。
どんなに画素数があっても、素性が悪いと綺麗にするのも限界がありますね。なんか色のトーンがピーキーで、階調が悪いとでもいいますか…
私は「デジカメくさい絵」と呼んでいます。
SDやDPの写真は画素数的には今ひとつですが、階調が豊かなのでトーンカーブなどで調整しても絵が破綻しないのがいいですね。
こんなこと書いていると、本当に欲しくなってきました。ヤバイな…

投稿: 鍋仮面 | 2010.03.26 08:43

> 鍋仮面さん

私は某広告制作会社の営業管理システムの面倒を20年以上見ております。
その会社は業界でもデジタル画像処理では名の知れた会社でしたが、現在
では高度なレタッチからは手を引いてしまいました。

専門のレタッチャーが3人おりましたが、今は外注さんになってしまい、少し
寂しい思いをしております。

そのレタッチャーが私が SD10 で撮影した画像をディスプレイに表示して
私にそのヒストグラムを指さして「なんて素直な画像なんだ!これなら
いくらでもレタッチが効く。どうしてウチの写真部はこのカメラを使わないの?」
と言ってくれました。

ウチの写真部が使っているのは Phase One の P45 なんですが・・・。(^^;

投稿: maro | 2010.03.25 17:06

先日の鎌倉の写真のはなちゃんの写り具合を見て愕然としました。こんなに綺麗に写るのかと…
私は印刷屋でDTPオペをやっていますので、仕事柄色々なデジカメで撮った人物写真を目にします。そして自分自身、6年くらい前に買ったD70+数本のレンズで写真を撮ってます。それらの画像を見るたびに「なんてグズグズな画像なんだろう…」と思っていました。
以前からmaroさんのサイトやフォビオン掲示板など拝見させていただいてSD10,14やDPシリーズに関心がありましたが、「綺麗な写真だな」と思っていただけでしたが、鎌倉の風景と一緒に写っているはなちゃんの写真を見て、自分の子供もこういうふうに奇麗に撮りたい!と強く思いました。
今後、SD15かDPシリーズの購入を真剣に検討していきたいと思います。
いつも詳細なレポートをあげていただいているmaroさんに感謝いたします。

投稿: 鍋仮面 | 2010.03.25 12:12

> みるおさん
ありがとうございます。写真はイマイチですがカメラに助けられています。

投稿: maro | 2010.03.25 06:44

先日の鎌倉の写真も凄かったですが
今回の箱根の写真もFOVEONの魅力が
満載ですね。

投稿: みるお | 2010.03.25 06:04

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