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EOS 7D vs SD15 その4 2010/07/11

この記事はもう少し時間が経ってから書こうと思っていたのだけど、このブログへのアクセス数が異常に伸びていて、このまま一日放置すると私の思っていることが伝わらないまま誤解されてしまうかも知れないとの恐れが出てきたため、少し書いておくことにした。

まず、EOS 7D については、間違いなく良いカメラだと思う。SD ユーザーから見れば多機能すぎて何をどうすれば何が出来るのかを理解するのに時間が掛かると言われてしまうかも知れない。幸い私は使用説明書を読むのが好きなので、実機に触れる前に必要と思われる機能の操作方法を頭にたたき込んでから触った。そのため、特に難しさは感じなかった。

ミラーアップを行う、行わないの設定をメニューから呼び出さないといけないのは面倒だが、直前に使用したメニューを覚えていてくれるため、すぐに呼び出せる。良くできていると思う。

バッファ残数がリアルタイムで表示されるのもありがたい。シグマのコマンドダイヤルに相当するダイヤルが2つあるため、慣れれば撮影時に必要な変更はすぐに出来るようになる。私に言わせれば EOS 7D の唯一の欠点は FOVEON センサーを搭載していないことだけだ。


以前から私のサイトやこのブログをお読みいただいている方なら、私が FOVEON センサーから出力されるデジタル画像の何を気に入っているかはご存じだと思う。解像感もさることながら、私が最も重要と考えるのは画質が素直であることだ。画質が素直というのはある意味、抽象的な表現なので理解されにくいかも知れない。

どなたにも理解していただけるように明確にしておこう。「画質が素直」と言うのは現像する時点やレタッチする時点で、画像を処理するためのパラメータを大きく変化させても画像が破綻しないことを意味する。つまり、素材として使える画像を提供してくれるという意味において、FOVEON センサーからの画像は業務用スキャナーからの画像に匹敵する。

ベイヤー型イメージセンサーを持つデジタルカメラから出力される画像はそれ自体で完成形に近い。特に最近のものはそう言った傾向が強い。不幸なことにシグマ自体もカラーモードに大きな意味を持たせることで、SD15 + SPP 4.1.1 だけで完成形に近づけようとしている。

もちろんカメラ内 JPEG や現像処理だけでデジタル画像を完成させようと試みることは悪いことではない。が、全てのデジタルカメラから出力される画像にはもっと良くなる可能性が含まれている。その可能性を伸ばすことの楽しさや重要性を各カメラメーカーはもっとユーザーにアピールして欲しいと思う。

現像処理やレタッチを行なうことでデジタル画像はもっと良くなる。その良くなる可能性を一番多く含んでいるのが FOVEON センサーから出力されるデジタル画像であると私は思っている。現像処理やソフト的なレタッチが最も苦手とするのが解像感(シャープネス)だからだ。

確かに EOS 7D から出力されるデジタル画像は十分に良い。それだけで完結しても、全く問題はないと言っても良いだろう。しかし、私はもっと良い絵を生み出してくれる可能性を秘めた生(RAW)データを提供してくれる X3F ファイルにより多くの魅力を感じる。

写真に何を求めるかで、選択すべきカメラやレンズは変わってくる。現時点で私が撮った写真と胸を張って言えるものは FOVEON センサーから出力された画像だけであることがほんの少し悲しい。なぜならば FOVEON センサーはシグマ製のカメラにしか搭載されていないからだ。しかし、私はシグマの経営陣が本気でユーザーのことを思って製品を開発し製造しているのを知っている。心から信頼できる会社とその製品に巡り会えたことは、とてもラッキーなことだし、たとえ今は多少未熟な部分があっても、必ずそれが改良されることを信じている。

ご自身が撮影した写真の画質にこだわりのない方にはシグマ製デジタルカメラは宝の持ち腐れとなる。強くお薦めは出来ない。

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