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SD1 の常用 ISO 感度は・・・。 2011/07/04

昨日の vagbondplanet さんのコメントに対するレスをコメントでお返しすると長くなりそうなので、本日の記事のネタとさせていただく。

Carl が「空のトーンを残したい場合には ISO200 がマスト」と書いているらしい。でも、私なら「空が画面の1/3以下の面積で、地上が比較的暗い風景を評価測光で撮影する時に空のトーンを残したい場合には ISO200 がマスト」となる。つまり、露出の測定をどの方法で行うかによって適切な露出の選択は変わって来るので、敢えて「評価測光」と限定し、ISO 感度で露出の制御を示すのは誤解されるので、私なら「空が画面の1/3以下の面積で、地上が比較的暗い風景を評価測光で撮影する時に空のトーンを残したい場合には EV-0.7 ~ EV-1.0 の補正をした方が良い。それを怠ると空を白飛びさせざるを得ないことがある。」と表現する。

「SD1 での ISO100 が従来の SD での ISO50 に相当」という意見は賛成である。ただ、SD15 の ISO50 の方が SD1 の ISO100 よりは使い易い。SD1 の ISO100 はひとつ間違うと救いようのない白飛びが発生する。

また、現時点(ファームウェア Ver.1.01)ではほとんどが空(そら)である被写体を撮影する場合には逆に EV+0.3 ~ EV+0.7 の補正が必要である。これを怠ると空に対する露出が不足し、色ノイズの残滓である不気味な色が乗って来る事がある。

ISO 感度は露出を決定するための一要素に過ぎない。そして露出補正と表裏一体の関係がある。例えば ISO100 露出補正 EV-1.0 で撮影したものと ISO200 露出補正 0 で撮影したものの結果は「全く同じ」である。

私も SD1 の使い始めは ISO200 を主として使っていたのだけど、わずかな露出不足でノイズが見えて来るため、現在では ISO100 を常用している。評価測光のクセをまだ完全には掴んでいないウチに、今回のバージョンアップがあり、ほんの少し以前とは異なる傾向になったため、AF のチェックも兼ねてこの3日間、イロイロな被写体をフルオートマチック、露出補正なしで多量に写している。

時間的にゆとりがある場合には評価測光よりスポット測光に切り換えてトーンを残したい最も明るい部分と最も暗い部分を測り、露出を決定するのが一番良く、さらに撮影後に白飛び警告やヒストグラムで画像をチェックして再度調整した後再度撮影するのが理想である。時間が無い場合には5枚オートブラケットを多用するのも良いと思う。その際の設定は ISO100 EV-0.7 で 0.3 ステップをお勧めする。

vagbondplanet さんに「ピーカンの時に ISO100 と ISO200 で撮影してトーンチェックをして欲しい」と依頼されたので、やってみるけど、SD1 の場合、それ以前に「画面全体でどの程度の面積を空が占めるか」で非常に大きく露出が変わって来る。まぁ、それも含めて非常に近い将来、実際に撮影してご覧に入れる。


さて、Walz さんがあっちこっち駆けずり回って7月9日から明治神宮の文化館・宝物展示室で行われる海森彩生写真展の始まりの9日間をシグマウィークとしてしまったようだ。沖縄の魅力を伝える雑誌「momoto」の専属カメラマン仲程長治氏が SD1 で撮影した写真が展示され、SD1 の実機貸し出しなども行われるらしい。不肖、私もよく熟れた妖艶な裸体を撮影した写真を1枚プリントして出品させていただく。ディスプレイ装置で見るのとはひと味違う黒と赤をご覧頂ければ幸いである。

16 日からの3連休には私も会場に出没する予定なので、ご来場いただいた方に SD1 の良くない点や使い心地の悪さや問題点などを暴露してしまうかも知れない。(^^;

をを、今日はアメリカ合衆国の独立記念日だった。

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コメント

ダイナミックレンジ上限ギリギリまで使用すると
飛び易い(=階調性が悪くなる)って感じでしょうか。
確かにそうかもしれません。
要因としてはDR特性はリニアでも無いでしょうし。。

DXOマーク http://www.dxomark.com/ で、
カメラ上でのISO数値と、実際の感度の差を
カメラごとにチェックしています。

これによれば、カメラによってISO値はマチマチで
ISO6400を謳っていても実際にはISO3840しか無い、
とか、あれこれ実効感度をグラフ化してくれます。
その測定精度は不明ではありますが。。
実際、同じISO値で同じ露出に揃えても、SSが
カメラによってバラバラに異なることが多いですし。

カメラ(センサー特性)によって、
アンダー露出オーバー現像をデフォルトにしていたり、
その逆だったりで、要するに滅茶苦茶なのかなと。
ISO100と200が同じ実効感度となる機種もがあります。
この場合、基準感度はISO200でしょうか。。
最近の傾向で、DR拡大処理が流行ってますので、
その影響でISO数値自体に規格上の問題が出ているの
かもしれませんが。

なので、ISO値(設定)に関係無く、SSとF値のみで
撮影条件を揃えて撮った画像で評価した方が、
カメラの実力としては公平なのではないかなぁ。。と
最近は考えています。(個人的見解です)

ただ、高感度でのS/Nが高い(他社比)カメラが
低感度でもS/Nが高い(他社比)とも限りませんし、
その逆もしかりでとても難解ですが、
同じFoveon同士でもありますので、
その辺りはカメラのAE任せではなく、
撮影条件(SSとF値、及び実効感度)を完全に揃えて
比較するべきかな、と考えた次第です。

投稿: しおん | 2011.07.06 12:49

> しおんさん

SD1 以外のシグマ製デジタルカメラに使用されている FOVEON X3 センサーは SD1 のものとは全く異なりますので、旧 SD や DP での経験やノウハウが SD1 にそのまま適用できるとは思えません。

私自身はしおんさんが書かれている「SD14とDPでは、オーバー露出アンダー現像するとS/Nは上がるのですが階調性は落ちる」事を「白飛びし易くなる」と言う意味であるのならばその通りだと思います。

ただ、SD1 で使われている新 FOVEON センサーほどデリケートではないと思います。


> vagabondplanet さん

公開はしていませんが、私が SD1 を入手して行った最初のテスト(グレーカードだけを、可能な限り異なる条件の適正露出の組み合わせ【ISO 感度、絞り値、露出補正】で撮影して、全て EV 1/3 【RGB値で 18】以内に収まることを確認)の結果では「カメラ内JPEGは、②をISO100の画質(S/Nと階調)で、①より一段暗く、描き出す」ことはありません。全く同じものが出てきます。

そうでなければとんでもなくデタラメなカメラだと言うことになります。

非常に近い将来、実際にテスト撮影して確認いたしますので、どうぞお楽しみに。

投稿: maro | 2011.07.05 19:37

maro さん

ネタにしていただ上、懇切なご説明ありがとうございます。

さて、①ISO200で露出補正±0 と ②ISO100で露出補正-1.0 では、カメラがセンサーに与える露出は同一ですが(当然AE前提です)、そこから先のプロセスが違うのではないでしょうか。
カメラ内JPEGは、②をISO100の画質(S/Nと階調)で、①より一段暗く、描き出すと思います。
RAWファイルの場合は、RAW画像データそのものは全く同一かもしれませんが、付属している現像用のパラメータが違っていて、SPPオートはやはり②をISO100の画質(S/Nと階調)で、①より一段暗く現像すると思います。ただしここで(SPPでの現像時に)一段増感現像すると、①の絵と全く同じ絵になると思います。

「撮影時のISO設定」あるいは「現像時のオーバー/アンダー現像」は、撮影時の露出補正とは関係なく、S/N比と階調に影響を与えるというのが私の理解です。

しおんさんがおっしゃっている「SD14とDPでは、オーバー露出アンダー現像するとS/Nは上がるのですが階調性は落ちる」という現象とも符合する理解だと思います。

投稿: vagabondplanet | 2011.07.05 16:53

常用感度というのは、
基準感度と呼ばれているものと
ニアリーイコールになるものでしょうか。。

ISO値を上げるとGainを上げることになる
みたいなことは書いてあるのですが、
実際には、ISO50でアンダーも
ISO100でオーバーも、結果は同じに出来たりで
どういう作用が起きているか。。

階調を残すにはISO200、というのも
つまるところはどういうことなんでしょうかね。
SD14とDPでは、オーバー露出アンダー現像すると
S/Nは上がるのですが階調性は落ちる、
ということまでは確認していますが。。

投稿: しおん | 2011.07.05 00:29

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