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SD1 の ISO100 と ISO200 その2 2011/07/07

今日の千葉県北西部はどんよりとした曇り空。光が一定で、遠くの景色が陽炎で乱れる事がないため比較撮影には最適な天気である。が、とりあえず今日の時点で思いつくテスト撮影は無い。

さて、昨日ご覧にいれた RAW で撮影された ISO100 で EV-1.0 と ISO200 で補正無しの画像を露出のパラメータのみを変更して現像した結果は「ほとんど同じ」であることを確認するためのものだ。これは RAW で撮影するのであれば ISO 感度が ISO100 であろうが ISO200 であろうが適切に補正されるのであれば現像後の結果はほぼ同じと言うことである。

非常に微妙な差はあるのだけど、撮影にわずかな時間的なズレがあるため、完全に同一な被写体である保証がない。実は SD1 を入手してすぐの6月11日にグレーカードを使って、ほとんど変化しない光源の下で以上のことは確認済みなのだけど、SPP が ISO100 と ISO200 を判別して異なった振る舞いをするのかどうかについては確証がない。しかし、昨日の結果を考えると特に何かを操作しているという証拠はない。

昨日は ISO100 で EV-1.0 と ISO200 で補正無しをご覧頂いたが、今日は ISO100 で補正無しと ISO200 で EV+1.0 をご覧頂く。

ISO100 露出補正無し。絞り f:7.1 絞り優先 AE RAW から現像 オールリセット


ISO200 露出補正 EV+1.0。絞り f:7.1 絞り優先 AE RAW から現像 露出 -1.0

昨日掲載した画像は ISO200 での補正無しで上の2枚は ISO100 で補正無しである。当然シャッター速度が昨日のものより2倍遅くなっていて、現像時に1/2の明るさとして現像されているため、昨日の画像とほとんど同じものとなる。

この4枚をじっくり比較して見ればわかる通り、SPP5.0 が撮影された時点の ISO 感度の違いによって明るさ以外の変更を加えているとは思えない。

Carl が主張している「空のトーンを残したければ ISO200 がマスト」と言うのが全ての状況において正しいとは言えない。上のテスト撮影のように ISO100 で露出補正を掛けなくても適正な露出となる場合なら、ISO100 で撮影しても空のトーンは出る。

もちろん昨日ご覧にいれた10枚の画像で、SD1 の評価測光があまりアテにならないことが判明しているので、「画面に占める空の面積が少ない場合にはマイナスの補正を掛け、多い場合にはプラスの補正を掛けて撮影しなければならない。」と言うことは間違いのないところだ。


なお、これらのテスト画像は単に露出の違いによる全体のトーンを見るためのものであったためシャープネスを 0 で現像しているが、大きく拡大して見ていただくと、そこかしこに強すぎるシャープネスによる嫌らしい縁取りが見て取れる。こういった非常に精緻な描写が望まれる被写体に対してシャープネス 0 は「過多」であることも確認して欲しい。


現時点で SD1 の描写が DP シリーズのそれに追いついていないことは明白である。そして、その原因がレンズの描写力の差であることも明白である。FOVOEN センサーの 4,500 万画素、出力画素数約 1,500 万画素は私が危惧した通りレンズの能力を丸裸にしてしまう解像力を持っている。

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コメント

そういえばパープルフリンジが出ると
書かれてましたね。。
ただ、SPPでそれも改善できるでしょうし、
本当に飛んでいるのか否か、ですね。

最近SD15を買ったのですが、
ACRで現像すると転びまくりでした。
SPPで現像すると転ばずに粘りますね。
各社もっとFoveonのRAWをもっと探求して
欲しいって思います。
まだまだ改善できる余地があるかなと。。

投稿: しおん | 2011.07.08 12:33

> しおんさん

ダイナミックレンジをイメージセンサーの電気的なレスポンスから測るか実際の画像から測るかでその値は大きく変化します。

この4週間ばかり SD1 を使った感想で言ってしまえば SD1 のダイナミックレンジは今までのカメラで言えば SD9 のそれに近いような印象です。

> vagabondplanet さん

画像へのリンクが間違っていましたので修正しておきました。ご指摘、誠にありがとうございます。評価はパソコンに保存してある画像を見て書きましたので、問題は有りません。

光の状態がわずかに不安定でしたため、太陽が雲に隠れていない時を見計らってシャッターを切っています。

おかげで RAW で撮影する場合には ISO 感度と露出補正値の組み合わせが同一の EV 値となる場合には現像のパラメータで補正をしても同一の結果になることが確認できました。

やはり一番の問題点は評価測光が期待するほどには上手く働いてくれないことにあると思います。

投稿: maro | 2011.07.08 05:20

maroさん

テストありがとうございました。
私にも、昨日のISO200相当と今日のISO100相当(撮影時のISO設定と現像時の増減感の組み合わせを便宜的に「相当」と表現させてください。)の間に、ノイズと階調の差はほとんど見えません。あえて言えば、それでも少しISO100相当の方が、陸橋の側面の落書きのある辺りで硬い気もしますが、ホワイトバランスが少し相違しているかもしれず、階調の違いではないかも知れません。
また、肝心の空ですが、100相当でも200相当と同等にトーンが表現されていることがよく判りました。
ですが同時に、ノイズにも差が出ていないようですので、このような条件では、積極的にISO200を使ってもよいのではとも考えました。

あ、それから今日の2枚目の写真は、昨日のISO200補正無しと全く同じ写真です。走行中のトラックが同じ位置に写っていて気づき、EXIFを見て確認しました。

投稿: vagabondplanet | 2011.07.07 22:09

AEがアテにならないことが
階調性の評価までを惑わせるのでしょうかね。
特に差は無さそうですね。。

今、明るいオフィスでのノートPC液晶なので
細部はさっぱり判らないのですが、
たった数十秒で雲の様態も激変してしまう様で
評価するのも大変そうです。

ダイナミックレンジ自体は
SD1とSD15(DP1)とで差はありそうでしょうか?
要するに、ポイントはDR性能っぽいかと。

投稿: しおん | 2011.07.07 12:07

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