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やはり手強い SD1 本日2本目 2012/02/18

宿題があっさり終わってしまったので、月曜日までにやらなければいけないことが無くなってしまった。

ご承知の方も多いと思うけど、この3~4日でウェブサイトの [SIGMA SD1/Merrill について] にこのブログで書いてきたことやテストしたことをいっぱいアップした。

改めて読んでみると文句ばかり書いているような気がする。

本当は「私の腕では SD1 でもこの程度の写真しか撮れません。」と言う事を言いたくて書いているのだけど、恥ずかしいのでそれを白状したことは無い。


とても素晴らしいことに SD1 Merrill は当初予定されていた価格で来月から発売される。(私は実売価格でボディのみだと 20 万円を下回ると予想している)。つまり、最大の欠点が無くなると言うことだ。これで SD1 のユーザーが増えるのは間違いない。

しかし、その最大の長所である素直な解像感を持った大判フィルムのそれにも匹敵するデジタル画像を作成するカメラであるにもかかわらず、その特徴を具現化するためのハードルはかなり高い。

まず新 FOVEON センサーにはとても悲しい点が一つある。それは高 ISO 感度で撮影すると実用にならないほどの多くの色ノイズと輝度ノイズを含んだ低彩度な画像になってしまうこと。

実用ギリギリの許容範囲は ISO400 まで。私の様にノイズをとても気にする人だと ISO200 でも使いたくないかも知れない。ただし、現像後のレタッチである程度はリカバーできるので、多量に撮影して多量に処理しなければならない類いの写真で無い限りは何とか使い物になるだろう。

いつの日か FOVEON センサーで ISO6400 を躊躇無く使える日が来るかも知れないが、現時点ではカラー写真として仕上げる場合には ISO400 が限界だと思う。

この高感度ではあまり使いたくないと言う点が、手ブレ、被写体ブレを誘発する。流し撮りをする場合はともかくとして、普通は可能な限り速いシャッター速度が望ましい。が、私のように ISO100 縛りで使おうとすると、必然的にシャッター速度は遅くなる。当然、暗い状況では手ブレ、被写体ブレを量産することとなる。

もちろんその写真の最終目的がウェブサイトに掲載するためとかはがきサイズ程度にプリントすると言うことであれば、もの凄く神経質になる必要は無い。例えば・・・

この写真をディスプレイ上でこのサイズ(横 480 ピクセル)のままご覧頂く分には、とんでもないピンぼけであることは判らないだろう。が、クリックして頂いて、原寸でご覧頂くと、現像時にノイズリダクションを掛けていないために髪の毛には色ノイズが出ているし、かなりの後ピンの写真である事も良く判る。

ISO100 で撮影しても、上の写真の様に背景の明るさに引かれて一絞り程度の露出アンダーになってしまった場合、現像で露出を上げざるを得ない。現像時に露出を +1.0 まで上げなければならないとしたら、ノイズリダクションを掛けない限り、暗部はノイズまみれとなる。

だったらノイズリダクションを掛ければ良いじゃないかと言われてしまうけど、散々試した結果、ノイズリダクションを掛けることで解像感は低下する。ただでもピンぼけなのに、さらに描写が甘くなる。仕方が無いのでシャープネスを 0 にすると、本来ぼけていなければならない部分がクッキリと描写される。つまり「何か不自然な描写」になる。私はそれがとても嫌いである。


このジレンマを解決する方法はたった一つ、自分の力量では綺麗に写せないかも知れないと感じたら、オートブラケットにセットして、マニュアルでピントを合わせ直しながらイヤと言うほど枚数を撮ることである。このカットを私は6枚しか撮影しなかった。私の技量を考慮するなら 100 枚ほど撮らなければいけないケースである。

とにかく、SD1 はあまり条件の良くない場所で綺麗な写真を簡単に撮影することがとても難しいカメラである事を承知の上で使わなければならない。

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コメント

> ing さん

腕の良い職人が使えば、自動制御がイマイチな道具を使っても、マニュアルで使うことで良い作品を制作することが出来ます。

シグマに昔からお願いしていることは、私の様に腕の悪い職人が使っても良い作品が作れる自動制御能力を持ったカメラを出して欲しいと言うことです。

投稿: maro | 2012.02.20 07:45

maroさんの真摯なレビューに感謝いたします。
このレビューに対して、山木社長以下、シグマの技術者
皆様がどう思われるか。そこが、シグマ社の未来を
占うのかと。
まずはDPmで、センサーの資質を確認したいと思います、

投稿: ing | 2012.02.20 00:04

> あきさん

要するに私の腕が未熟と言うことです。(^^;

でも、比較的暗い場所で多少でも動きのあるものを撮るときには相当の枚数を撮らないとブレなし、ピントぴったりは難しいです。

私も DP Merrill は両方とも待ち遠しいです。

投稿: maro | 2012.02.19 16:15

SD1におけるポートレート撮影についての考察、大変ためになります。有難うございます!

SD1mも買う予定ですが、どうも自分の腕だとSD1mはスルーして、ピンがくるであろうDPmを二個とも買うのが正解な気がします。

しかし待ちきれない(笑)

いつかは換算100mm程度のDP3m/macroでもだしてくれたら、もう最高です。

お布施します。貴重な国産メーカーですしね。

投稿: あき | 2012.02.19 10:45

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