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SD1 Merrill の発売まであと2日 2012/03/07

SD1 のセンサーが持つダイナミックレンジは 鹿野氏のテスト ではかなり広いが、露出がアンダー目になったり、高い ISO 感度で撮影すると暗部に色ノイズが乗ってくる。それ故、ややオーバー目の露出が推奨される。つまり、SD1 では露出の基準をハイエストライトに置くのが良いと思う。具体的には、可能な限りヒストグラムを右に寄せることだ。それによって暗部のノイズを低減できる。コントラストが非常に高い被写体の場合は白飛びを気にしすぎないこと。飛んでもそれが写真の意図をスポイルしないと判断出来る場合には飛ばしてしまう決断が必要となる。

わずかでも時間が有るなら、事前にヒストグラムをチェックすることを習慣にすれば露出の失敗は少なくなる。どうしても速いシャッター速度を選択しなければならない時には、ISO 感度を 400 に設定すべきだろう。比較的暗い場所での動態撮影では手ブレ以上に被写体ブレが問題となる。


SD1 から出力される写真は、カラーモードや撮影時のピクチャーセッティングを意図的に設定しない限り、色味は比較的おだやかである。もちろんカラーモードやピクチャーセッティングを変えることで若干の変更を加えることが出来る。

ここで「カラーモード」について触れておこう。シグマのデジタルカメラを複数台使っていると、少々戸惑うのがカラーモードの選択だ。ご承知の方もおられるとは思うが、シグマのカラーモードの違いによる変化はカメラによってかなり異なる。微妙に異なる部分もあるのだけど、大きく分けて2種類と覚えておけば間違いない。

まず、カラーモードが設定できるカメラのウチ SD15、DP1x はカラーモードで画像の調子が大きく変わる。そして DP2、DP1s、DP2s、DP2x、SD1 はあまり変化しない。カラーモードは RAW で撮影した場合には現像時に変更が可能なのであまり気にする必要はないが、SD15 ではニュートラル、SD1 ではスタンダードを選択しておけば良いと思う。SPP 5.0 の時は SD1 のスタンダードでハイエストライトにおかしな色が着く現象があったのだけど、SPP 5.1 でその点は改良された。現像時にカラーモードを変えて、彩度やコントラストを調整することで、望んでいた調子が出てくることもある。

SD1 が生成するカメラ内 JPEG 画像はかなり良い。7~8割くらいはそのままでも十分鑑賞に堪える。のんびり現像をしている時間が無い場合にカメラ内 JPEG を出力として採用しても良いだろう。しかし、おそらく SD1 ユーザーの9割以上の方々が RAW でも撮影しているはずだ。また、以前の私の様に RAW でしか撮影しない方もおられるだろう。

何故か?

答えは明白、RAW ファイルから現像することでより撮影者の意図した出力に近いものを得ることが可能だからである。

それでは、もしカメラ内 JPEG で十分に納得の行く出力が得られているのであれば、現像処理は不要なのか?

これも答えは明白。その通りである。

ただ、現像することで、撮影者が当初意図していたものより良い結果を得る場合が多いことや、現像処理そのものがクリエイティブな作業であるため、それを楽しいと感じることなどが理由となって、かなり多くの方が RAW で撮影しているようだ。


カメラ内 JPEG と RAW から現像した JPEG で最も異なる点はノイズリダクションである。カメラ内 JPEG はノイズリダクションがデフォルトで掛かっていて、それを制御する手段が無い。一方、SPP で RAW ファイルを現像する場合は、ノイズリダクションの掛かり具合をユーザーが設定できる。なので、ノイズが多少増えても解像感を残したい時には RAW で撮影しておくことをお勧めする。

RAW ファイルから SPP で現像したもの。
現像パラメータは露出 +0.4 FillLight+0.5 CC:8M+17Y 他は全て 0 AWB
JPEG も同時に撮影。

同時に撮影された JPEG。そのまま。

上のカメラ内 JPEG を一番上の SPP で現像したものに似せるため Photoshop を使って色味とコントラストだけをレタッチした画像。シャープネス処理やノイズリダクションは行っていない。

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コメント

はい、そうです。台湾からです。
SD10,SD14が使っていました。SD1を購入する予定です。

Liveview は長時間露光みたいな働きと思っていましたが、違うでしょうか。

又、フォビオンを使うために、3台ものカメラを買うことは、家族には話し辛いです。パソコンも更新しなければなりませんし.......

投稿: itoo | 2012.03.08 10:18

> itoo さん

DP シリーズの実績から考えると Liveview でセンサーに負担が掛かる心配はあまりなさそうです。

台湾からのアクセスですか?

投稿: maro | 2012.03.08 08:52

ご説明有難うございました。
ミラ-レスかレンジファインダーでのレンズが設計しやすいでしょうか。
DP Merrill は期待していますが、
liveview でセンサーに負担をかからないかと心配です。

投稿: itoo | 2012.03.08 08:23

> itoo さん

広角~標準の画角は DP Merrill に期待しています。

長焦点~望遠は今のレンズでも大丈夫です。

ご存知かと思いますが、一般的な一眼レフでは 50mm より短い焦点距離のレンズは必然的にレトロフォーカスタイプになるためテレセントリック性を上げられるという長所があるものの、最前面の凹レンズによって生じる歪曲や色収差を補正することがとても難しいと言われています。

投稿: maro | 2012.03.07 20:41

将来シグマさんはSD1より画質性能悪い一眼レフを出すことはないでしょう。
今でも性能が及ばないSAマウントレンズの将来はどうなるでしょうか。
レンズを新期購入かしないか。今非常に迷っています。

投稿: itoo | 2012.03.07 19:21

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