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SD1 Merrill 明日発売 2012/03/08

SD1 が発売された時にレンズの素性が丸裸になると予想した。そして、SD1 はまさにその通りのカメラである事をレンズテストや作例の撮影で実感した。

以前、レンズの収差というのはあちらを立てればこちらが立たずの関係にある場合があり、実際にレンズを設計する場合、どこかで妥協せざるを得ないという話を聞いたことがある。その時に「一概には言えないけど、像面湾曲と非点収差の両方を満足させるのはかなり難しい。」と教えられたような記憶がある。

つまり、像面湾曲を少なくすると非点収差が多くなり、非点収差を少なくすると像面湾曲が大きくなるらしい。昔は像面湾曲を少なくすることに重きを置いていたけど、最近のレンズは非点収差を減らす方に重点が置かれているとのこと。

SD1 をテストした時のアサヒカメラのニューフェイス診断室にも 85mm F1.4 について「非点収差重視、像面湾曲許容という、現代的設計だ。」と記述されている。非点収差は画面周辺部で像の流れとして現れ、像面湾曲は同一平面上にある被写体を写す場合にピントをずらして行くと合焦点が同心円状に移動することで判別できる。

アサヒカメラのニューフェイス診断室で書かれていた通りだとすれば、最近のレンズは像面湾曲の補正より非点収差の補正に重きを置いているらしい。もちろん全てのレンズがそうとは限らないけど、SD1 でテスト撮影すると像面湾曲が残っていることが判るレンズはある。

ただし、私のディスプレイに横いっぱいで表示するとほぼ A3 サイズであるが、さすがにその程度のサイズで見る場合には違いはあまり良く判らない。あくまでもディスプレイに1:1で表示した場合(A0 相当= A4 16 枚分)にのみ、判る程度である。

像面湾曲があるレンズの場合、SD1 でのレンズテストの結果として皆さんにご覧頂く画像を選択する時にはかなり悩む。絞りを絞った状態なら、被写界深度が深くなるのであまり目立たないのだけど、さほど絞っていない状態で周辺部だけが非常に良い描写になったりすると、像面湾曲を疑う。まぁ、実際の画像をご覧頂くのが一番良いだろう。

下の画像は SD1 + 17-50mm F2.8 で焦点距離 50mm 絞りは f:5.6、MF で撮影。現像は全て同じ条件で現像してある。異なるのはピントの位置だけである。画像の下に撮影時のピントリングを(後で)撮影したものを載せておく。


無限遠の少し手前。中心とそれより手前にピントが来ている。周辺部はボケている。


無限遠のごくわずか手前。中心部のピントは最良。手前も良い。が周辺部はまだ甘い。


無限遠指標にぴったり合わせた。全体的にかなり良いが、周辺部はイマイチ。


無限遠のごくわずか先。中心部が少し甘くなるが周辺部はかなり良くなる。レンズテストにアップするのはこの画像。JPEG のファイルサイズも最大である。


無限遠の少し先。周辺部は非常に良いが、中心部はピンぼけ。

これが「像面湾曲」である。当然、f:8.0 まで絞ればこれほどの違いは現れない。SD1 での撮影では、ディスプレイ上で原寸表示するのが最終的な目的の場合(私のレンズテストや作例がそうだけど)ピントの最良点を見つけるのは一仕事であることをご理解頂ければ幸いである。

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コメント

maroさま
ごめんなさい。
勘違いをしておりました。

投稿: マイヨジョンヌ | 2012.03.09 08:13

像面湾曲。
撮影レンズが凸レンズである以上
中心部でピントを合わせた場合
周辺部のピントが手前にある状態。
中心部よりわずかに手前にピントを合わせると
周辺部にピントが来ます。
したがって、オーバーインフで周辺に
ピントが合うのは、像面湾曲ではないと考えます。

投稿: マイヨジョンヌ | 2012.03.09 06:34

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