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理想のレンズ 2012/04/04

理想のレンズと言っても、イロイロな「理想」がある。始めはカリカリなレンズの話をしよう。実際問題として価格を無視すれば、超高解像度なレンズを現在の技術で作ることは不可能ではない。かなり近い将来に画面の隅々まで 400本/mm くらいのレンズが普通の価格帯で作れるような気もする。

しかし、そのレンズは固定焦点のあまり明るくないレンズで、そのエレメントは特殊な硝材を組み合わせて、多くの非球面レンズが含まれるだろう。実際、等倍撮影専用のようなレンズではあるがウルトラマイクロニッコールという超高解像度と言えるレンズは存在する。しかし、学術的な分野や超高精度な記録、複製が要求される分野、あるいは工業的な目的で使用されるのでなければ、それほどの性能は不要だ。なので、一般的な写真撮影用のレンズとして、超高性能レンズが売り物として出てくるかどうかは微妙である。

次は万能性での理想のレンズだ。

例えば 10-300mm F2.0 EX DG OS HSM が出来たら、それはある意味で理想のレンズになるだろう。しかし、物理の法則を無視するわけには行かないので、もし実現したとしてもとてつもなく大きく重たいレンズになりそうだ。現実は非情である。200-500mm F2.8 と言うズームレンズを夢見た人が、実際に作ってみたらあれほどの大きさ、重さになると想像できただろうか?

実用性を考えると、もっと妥協しなければいけない。15-200mm F2.8 EX DC OS HSM なら実用性も高く、大きさもそこそこだろう。ただ、許容できるサイズであるかどうかは、かなりビミョーである。70-200mm F2.8 以上のサイズになると思われるので、それを実用的と呼べるかどうか・・・。

次はレンズメーカーにとっての理想のレンズだ。

レンズメーカーにしてみれば全然売れないレンズを作っても意味がない。つまり、メーカーは少数派である描写力オタク用にレンズを開発しても、それが売れると思わなければ作らない。

しかし、高倍率ズームが売れるからと言って、やたら倍率を上げた甘いレンズを作られても私のような描写力オタクには魅力はない。ただ、甘いと言ってもL判あるいはハガキサイズ程度のプリントが主たる目的の場合はさほど問題ではない。旅先でのスナップや子供の写真がメインとなる、特に写真撮影が趣味ではない一般ユーザーにしてみれば高倍率ズームレンズは魅力のレンズだろう。

そして、多くの人々が交換レンズ購入時に最も重要視するのがズーム比であるらしい。写り具合は二の次のようだ。おそらく、全てのレンズメーカーで共通していると思うけど、キットレンズ以外で一番売れているのは高倍率お手軽ズームであるはずだ。つまり、レンズメーカーにしてみれば、一番売れる(儲かる)レンズが理想のレンズなので、高倍率お手軽ズームが理想のレンズである。


イロイロと思いを巡らすに連れ、理想のレンズというのが何なのか良くわからなくなる。万能性を求めると大きくなり、描写力を求めると撮影条件が限定される。写真撮影を趣味としない人々(数の上では我々のような写真を趣味とする人々よりはるかに多い)にとっては高倍率お手軽ズームが理想のレンズである。

なんとまぁつまらない記事を書いてしまったことか。少々反省。

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