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周辺部のグリーン被りを補正する その2 2012/06/15

【この記事は本日2本目】

すき家のうな丼、特盛りを食べてきた。比較的安いけど、やはりウナギはイマイチ。でもウナギが2枚乗っていて 1,200 円でおつりが来るので文句は言わない。

さて、CornerFix を使って周辺が緑被りしている画像を補正する手順を書こう。以下はマニュアルの翻訳ではなく、私が実際に行った事をそのまま書くことにする。

1.レンズプロファイルの作成。

修正したい画像を撮影したのと同じカメラ、同じレンズを使って、グレーカードあるいは白い紙などを写してグリーン被りだけが写っている画像を作る。

私の場合は A4 サイズのグレーカードを露出を変えて5枚ほど写した。その中から白飛びが起きない程度に明るい画像を選んで現像し、TIFF ファイル形式で保存する。8 bit でも良いとは思うけど、一応 16 bit で保存した。下がその画像である。なお、現像時に画面のど真ん中をカラー調整スポイトでクリックしてホワイトバランスを取っている。

SIGMA SD1 + SMC TAKUMAR 35mm F3.5 @f:8.0 1/10Sec. ISO100
マニュアル露出、MF、ホワイトバランス「カスタム」
ノイズリダクションは 0.75 ずつ掛けている。

元は TIFF 16bit のファイルである。この TIFF ファイルを Adobe Photoshop Elements で [ファイル] → [指定形式で開く] をクリックして、開く形式で [Camera Raw] を選択して開く。ACR が起動して、画像が表示されたら、そのまま何もせずに画面左下の [画像を保存] ボタンをクリックして、ファイル拡張子に .dng を選択して保存する。ACR と Photoshop Elements を閉じる。

今保存した SDIMxxxxx.dng がレンズプロファイルを作るための読み込みファイルとなる。とりあえず、SD1 + SMC TAKUMAR 35mm F3.5 のレンズプロファイルを作っておこう。

インストール済みの cornerfix を起動し、上部メニューの [File] → [Open Image] で先ほど作成した DNG ファイルを開く。

CornerFix の画面下に Processing complete と表示されたら [Lens Profile] → [Create] を実行。

CornerFix の画面下に Processing complete と表示されたら [Lens Profile] → [Save as] をクリック。

適切な名前を付けてレンズプロファイルとして保存。

これで SD1 + SMC TAKUMAR 35mm F3.5 のレンズプロファイルが作成された。


2.同じカメラ、同じレンズで写した画像を修正する。

修正したい画像を CornerFix で扱えるようにするために、まずその画像を DNG 形式に変換する。手順は先ほどのファイルと同様である。

DNG 形式で保存された画像を CornerFix を起動して、上部メニューの [File] → [Open Image] で開く。

[Lens Profile] → [Open] で先ほど保存したレンズプロファイルを開く。

レンズプロファイルによる補正が自動的に適用される。

補正が過剰、あるいは足りない場合は明るさと色彩のスライダーで調整が可能。

補正が終了したファイルを [File] → [Save Image] で保存。

ファイルは DNG 形式で保存されるので、ACR あるいは LR に読み込んで修正の後、TIFF あるいは JPEG で出力。


これが CornerFix を使用した周辺部のグリーン被り補正方法である。画像をご覧頂いてお判りのように SD1 で発生するグリーン被りは綺麗な点対称ではない。私の個体の場合は右側の幅が狭い代わりに色は濃く、左側は少し広い代わりに色味はやや薄い。この様なムラのある色被りを補正する為には、この CornerFix が採用している「現物主義」でないと不可能だ。

修正後の画像にはややクセがあるが、修正前の現像方法やプロファイル用画像の現像方法、CornerFix の補正時オプション等をコントロールすることでもっとまともになると思う。

私自身、あまりこのアプリケーションを使うチャンスは少ないと思うけど、ツァイスのレンズ等素晴らしいレンズをお持ちの方々には使いこなしてみたいソフトウェアであるに違いない。強くオススメ。

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コメント

> 梅里さん

虫レンズにも使えるのかな?

古い広角レンズだと元の画像にかなり緑が乗って来るので、あまり良い色は出ませんねぇ。

> はまゆうさん

素晴らしいソフトウェアをご紹介頂きまして、ありがとうございます。

赤外線カットフィルターも入射角度によって吸収率が大きく変わるようで、テレセントリック性の悪いレンズだと周辺部が被るのは仕方ないのでしょう。

シグマではファームウェアで対応していますが、公式には「ノーコメント」です。

投稿: maro | 2012.06.16 11:38

え~、某掲示板で梅里さんにこのソフトのことを紹介した者です(^-^;
詳細な解説、ありがとうございます。
自分の場合は、入射角度に制限のある多層膜干渉フィルタ(特定の波長のみをカットする)を誤って広角レンズに装着し、周辺部が色かぶりしてしまったのを補正するのに使いました。
その他、自作光学系の露光むらキャリブレーションにも色々活用できそうです。

投稿: はまゆう | 2012.06.16 09:35

お忙しいなか、ソフトの検証と解説ありがとうございます。
予想以上に良さそうですね、色々と遊べそうです。

投稿: 梅里 | 2012.06.16 08:44

> walz さん

ありがとうございます。

投稿: maro | 2012.06.16 08:01

いいね!

投稿: walz | 2012.06.16 07:33

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