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SD1 のノイズ対策。 2012/06/28

SD1 に使われている新 FOVEON センサーは輝度ノイズが多い。幸い画素数が多いため、A3 程度のサイズではさほど気にならないが、輝度ノイズリダクションを 0 にして現像した画像をディスプレイに1:1で表示すると特に無彩色の部分で銀塩フィルム粒子の様な輝度ノイズが確認できる。

SD1 + SIGMA MACRO 70mm F2.8 EX DG @f:6.3 1/8Sec. ISO100 EV -3.0

18% 反射板を適正露出から EV-3.0 に補正して撮影。露出 +2.0、コントラスト +2.0、シャドウ +2.0、X3 Fill Light +0.5、ノイズリダクション共に 0 で現像。TIFF で書き出して、600 x 600 ピクセルにトリミング。

この輝度ノイズはノイズリダクションを上げて現像することで、かなり目立たなくなる。が、輝度ノイズリダクションは輝度の凹凸をなめらかにする様に働くために、細かい部分での解像感は低下してしまう。A3 程度のサイズでプリントする場合には全くと言って良いほどわからない程度ではあるが、クッキリスッキリな解像をディスプレイ上で楽しみたい人には、今ひとつ不満が残るだろう。

上の画像を色ノイズリダクション[中間]、輝度ノイズリダクション[最大]で現像したもの。


SD1 で撮影したものが露出不足になってしまい、現像時に露出パラメータを上げて現像した画像をディスプレイ上で大きく拡大して眺めた場合、気になる点が2つある。輝度ムラと色ムラである。ノイズと呼べるほど細かい部分に発生するのではなく、かなり広い面積に渡って出てくるので、ノイズと言うよりは「ムラ」と言った方が解り易いだろう。

輝度ムラは「縞ノイズ」とも「シマシマ」とも言われているが、露出が不足した無彩色な部分に時折出現するムラである。かなり昔、NIKON D200 でも騒がれた様な覚えがあるが、あのノイズとはかなり異なる。

上の2枚は被写体の影響を避けるため、わざとピンぼけで、2枚を一番上の画像とほぼ同じ条件(EV-2.3)で連続して撮影し、全く同じ条件で現像したものである。共に画面やや右下の正確に同じ場所を 1000 x 700 ピクセルで切り出して、コントラストを +100、明るさを +30 したものである。JPEG 化ノイズを避けるために切り出した大きな画像は png で保存してある。

この2枚で縞ノイズの出方を比べて見ると、同じ場所に出現しているものがあるのが判る。この場合、原因はセンサーの感度ムラにある可能性が高い。と言うことは、センサー毎で異なったパタンーが出て来るかも知れない。

このムラは、空に浮かんでいる雲を3段ほど露出不足で撮って、現像時に露出を+2にして、コントラストを上げてやれば出現させることが出来るだろう。輝度ノイズリダクションである程度は低減出来るけど、出さないに越したことはない。

基本は撮影時に露出がアンダーにならないように気をつけることである。不幸なことに SD1 の評価測光は空(そら)を非常に大きく取り入れた写真を撮ろうとすると、空の明るさに引っ張られるため、露出をかなり切り詰める。つまり補正なしで撮影すると、空は明るくならない。なので、雲や空に輝度ムラを出したくなければ、露出を+1~2段程度補正する必要がある。この補正を忘れると、雲や空に輝度ムラが出ている写真になってしまう事が多い。

もう一つのムラは、色ムラである。この現象は FOVEON センサー独自のものではなく、他社のデジタルカメラで撮影されたものであっても、時々見かける。出現し易い条件は上の輝度ムラとほぼ一緒。露出不足の RAW ファイルを現像する時に露出パラメータを上げると良く出る。

この色ムラもノイズと呼べるほど細かい状態で出るわけではなく、数十ピクセル単位(時にはもっと広いことも)で薄いマゼンタやグリーンが乗って来る。キッチリホワイトバランスをを取って、実際の RGB 値を測ってみると、グリーンぽく見えるところは正常(無彩色)で、マゼンタが乗っている様に見える所は G が少ないことが判る。

この色ムラを極力押さえる方法も上と同じで、露出が不足しないように気をつけて撮影する以外にはない。ただ、十分に気をつけても、実際に暗くて広い面積の無彩色がある場合には、どうしても出てしまう。Photoshop の様な範囲指定をして色彩をコントロールできるレタッチソフトをお持ちであれば、簡単に補正できるのだけど、SPP だけではどうしようもない。

最後に普通に露出補正(+0.7)をして、普通に現像した本日の被写体である。


明日は仕事で栗平まで出かける。シグマ本社からは2番目に近い小田急線の駅である。午前中で仕事は終わるので、午後1時前には着ける。特に用事があるわけではないのだけど、せっかく近くまで行くので、チョット遊びに行ってくる。2年ぶりくらいかも知れない。

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コメント

> ひまわりさん

この2つの「ムラ」に関してはシグマに「何よりも一番先に SPP で解決して欲しい事項」として要望してあります。

技術とは出来なかった事を出来るようにすることなのでいつの日にかスッキリさせてくれるのではないかと期待しております。

ソフト的にある程度はごまかせますが、できるものならばファームウェアのレベルで解決して欲しいものです。

DP2 Merrill はどこからかリーク情報が出たり、なぜか今日発表になるはずのシグマのページが見えてしまう URL がツィートされていたりで、おおむねバレバレですね。

いずれにしても今日中には正式な発表がありそうです。リーク情報通りだとすれば、発売は7月12日、実売価格は約9万円でしょう。

投稿: maro | 2012.06.29 07:37

こんにちは、久しぶりに書き込みます。
フォビオンセンサーのノイズや色ムラは気になりだすと目につきますね。
今更ですが、今回maroさんの記述されてる低ノイズ撮影を心がけてみます。
普段の撮影では低照度の室内で撮影することが多いので、ニコンのD3sを使用してます。高感度でも一応きれいに見えるので・・・。
とはいえフォビオンの描写はやはり素晴らしい。
私としてはフォビオンの「ムラ」がプリント時にも目立つのでハードかソフトで解決してほしいですね。私もライトルーム使用中です。もう一つ扱いにくいと感じます。
「DP2merrill」まだですかねぇ。

投稿: スペックD改「ひまわり」 | 2012.06.29 00:13

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