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SIGMA 35mm F1.4 DG HSM の印象 2012/11/26

3連休を使って新しい 35mm F1.4 DG HSM をじっくりテストしてみた。このレンズを使いながら感じた事をここで一度ファーストインプレッションとして記述しておく。


古くからお付き合い頂いている方々は目にタコが出来ていると思うけど、基本的に私は必要以上に明るいレンズはあまり好きではない。ただ、明るいレンズというのはある意味で相対的なものであって、例えば 50mm のレンズで必要以上に明るいと言えば F1.2 であり、35mm では F1.4、28mm では F1.8 と言った感じである。長い方は 85mm F1.4、135mm F2.0 だろう。

この前もチョット書いたけど、必要以上に明るいレンズには必ず大きな欠点(?)が3つある。重い、高い、甘いである。重量は大きなレンズを使わなければいけないので、まぁ許せる。が、価格は不当に高いと常に思っている。世の中の多くの方々が明るいレンズを好きなので、多少高くても売れるため、全てのレンズメーカーはかなりの利益を乗せていると疑っている。もちろん明るいレンズを作るのは大変だろう。しかし、大量生産品である事には変わりはないし、レンズの硝材が原価に占める割合はそれほど高くも無いだろう。カメラメーカーにしてみれば「マウントの縛り」があるので、ある意味で独占企業の様なものである。ニコンのユーザーがキヤノン製のレンズを購入することはあり得ないのだからいくらでも好きな値段を付けることができる。シグマやタムロンのようなサードパーティーがニコン製やキヤノン製のレンズに匹敵する性能のレンズを安い価格で発売していなかったら、もっと高い価格になっていたことだろう。

必要以上に明るいレンズで私が一番気に入らないのは描写が甘い事だ。それがレンズの味と言って容認する人は多い。それを間違っているとは言わないけど、理想のレンズとはそこにレンズが存在しないかのような描写をしてくれるレンズである。描写を甘くする事はフィルムの時代であっても、ちっとも難しい事ではなかった。ソフトフォーカスフィルターやデュートフィルター、センターフォーカスフィルター等描写を柔らかくする手段はいくらでもある。また、現在ではレタッチによって同様な効果を作り出すことも簡単である。

しかし、甘い描写を自然で鮮鋭な描写にすることは不可能に近い。ごくごくわずかな甘さであれば、何とかごまかせると思うけど、SIGMA 28mm F1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO を絞り開放で使った時のようなソフトフォーカスな描写をスッキリさせることは何をどうやっても不可能だ。

では、SIGMA 35mm F1.4 DG HSM はどんなレンズだろうか?

とりあえず SD1/SD1 Merrill のユーザーに限定して話を進める。このレンズは絞りを大きく開いた写真を撮影するために存在している。ユーザーがこのレンズを常に f:2.8 以上に絞って使いたいと言うことであれば、このレンズを購入するよりも DP2 Merrill を購入した方が良い。35mm F1.4 と DP2 Merrill をサイズや重さで比較して見ればお解りの通り、DP2 Merrill のがはるかに軽くて、横幅はレンズフードを着けた 35mm F1.4 より短い。しかもイメージセンサーを内蔵しているので、撮影時にわざわざレンズを交換する手間が省ける。

レンズの焦点距離はフルサイズ換算で 52.5mm と 45mm だから、35mm F1.4 のがわずかに望遠であるが、大きく異なるわけではない。DP2 Merrill をトリミングをしてしまえば良いだけだ。


昨日の夜にここまで書いた。しかし、チョット気になって f:2.8 で近距離を撮影した場合、どのくらいの違いがあるのかを調べたくなったため、今朝の散歩で比較撮影を行ってみた。撮影条件、現像のパラメータは全て同一。

SIGMA SD1 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM @f:2.8 1/160Sec. ISO100 EV-0.3
絞り優先AE、AF、AWB、カラーモードは「スタンダード」、彩度 -0.2、シャープネス -0.5

DP2 Merrill @f:2.8 1/160Sec. ISO100 EV-0.3
絞り優先AE、AF、AWB、カラーモードは「スタンダード」、彩度 -0.2、シャープネス -0.5

撮影距離が変わるとパースペクティブ(遠近感、前後の被写体の重なり具合など)が異なってしまうため、全く同じ距離で撮影している。

この2枚を比べて頂ければお判りのように、ボケの大きさや形などが微妙に異なる。無限遠の撮影では単に DP2 Merrii の画像をトリミングしたものと全く同じになるはずなので、近距離の被写体を含まない風景が撮影の対象である場合には、どちらを使っても良いだろう。しかし、近距離での撮影となると写りに微妙な差があることがわかった。

よりパンフォーカスを望むのであれば、DP2 Merrill が良いし、より大きなボケを望むのであれば 35mm F1.4 に軍配が上がる。DP2 Merrill ユーザーには何か何でも必要なレンズとは言えないが、DP2 Meriill をお持ちでない SD1/SD1 Merrill ユーザーはどちらを選ぶべきか大いに悩むだろう。

ただ、DP2 Merrill は一眼レフではないので、背面液晶やビューファインダーを使っての撮影がお好きでない方は 35mm F1.4 択一であるし、DP2 Merrill の画質をうらやましく思っていた SD1/SD1 Merrill ユーザーにも自信を持ってお薦めすることができる。

他社のレンズを使っている方々の比較撮影やレビューを待たなければいけないけれど、35mm F1.4 としてはおそらく最良の描写をするレンズである。

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