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SPP のカラーモード 2012/11/17

今日はお休み。だけど天気は雨。モミジでも撮りに行きたいけど、関東地方はまだ少し早い。家の前のドウダンツツジが真っ赤になっているので、モミジの代わりに撮って見た。

皆さんご承知の通り、撮影時のカラーモードに関係なく、SPP で現像する時に「カラーモード」を変更することによって、色味やコントラストを変えることができる。他のパラメータを変えなくても、コントラストや彩度等が変わるので、出来上がりが異なる。

大きく彩度を変えたい時には「彩度」スライダーを使えば良い。彩度スライダーは 0.1 変えただけでも、カラーモードを変更する以上の効果がある。場合によっては「ビビッド」で「彩度」-0.1 よりも「ニュートラル」で「彩度」+0.1 のが彩度が高くなると言ったら、驚かれる方がいるかも知れないが、事実である。

とにかく、元の色に強くこだわらないのであれば、彩度を上げて色鮮やかな写真を作る事をお薦めする。自然な色が必ずしも良いとは限らないし、特にモミジなどの紅葉を綺麗に表現しようと思ったら「彩度」を上げてしまえば良い。


以前私の現像方法を紹介させて頂いたが、その際に「まず始めに露出を極端にマイナスに振っておいて、無彩色部分をカラー調整スポイトでクリックし、その後少し中心に近い位置にカラー調整ポイントを移動して色を決める。」と書いた。が、適当な無彩色部分が画面の中にない時にはどうするのかを白状しておこう。

一般的なスナップや風景写真の場合は必ずと言って良いほど画面のどこかに無彩色な部分は存在する。が、近接撮影においては画面の中に無彩色な部分がほとんど無いことがある。そんな撮影をする可能性がある場合には、いつも持ち歩いているSpyder CUBE(スパイダーキューブ)を使う。

スパイダーキューブを一緒に写し込んだものを撮っておくことで、現像時にホワイトバランスや明るさ、コントラストの調整がかなり楽になる。

上は撮影時にスパイダーキューブを一緒に写したもの。現像パラメータ調整用である。
下は上の写真を現像した時のパラメータとハイライト、シャドー警告画面である。

ハイライト警告は 250、シャドー警告は 5 にセットしてあるので、ディスプレイ用としてはギリギリ。プリント用としては不適当で、プリントするための現像であればハイライトは 245、シャドーは 20 くらいにセットするべきである。

ご覧頂いてお判りのように、コントラストと明度は適切であるが、ドウダンツツジの部分はかなり青くなっている。これは G が 5 以下である事を示している。かなり綺麗な赤が出ているが、実際の色と比べると、かなり彩度が高い。綺麗な写真を撮ることが目的であればこのままでも良いと思うけど、私はもう少し本当の色に近づけたい。

と言うことで、「カラーモード」を「ニュートラル」に変更。

こんな感じになる。

この現像パラメータのままスパイダーキューブを置いていない状態で撮影したものを現像する。スパイダーキューブが置かれることによって、自動露出がシャッター速度を 1/30 秒でなく 1/40 秒にしてしまったため、スパイダーキューブ無しのものは露出が 1/3 段明るい。が、全体が暗いためさらに 1/3 段明るくしている。

秋のツツジ
SIGMA DP1 Merrill @f:7.1 1/30Sec. ISO100
絞り優先AE、AF、ホワイトバランスは「くもり」、カラーモードは「ニュートラル」

ついでに、上の写真をカラーモード「スタンダード」で現像したものをご覧頂く。

おそらく多くの方々が、こちらの写真のが綺麗だと感じると思う。もちろん、それは正しい。が、私のひねくれた感性は「気持ちが悪い」と感じてしまう。私にとっては、最近のインターネット上で見かけるモミジの色はとっても綺麗で、とっても気持ちが悪いことを白状しておく。


色に関して非常に厳密に考え出すとキリが無いことが解っているので、私が行っている色の管理はディスプレイのキャリブレーションだけである。それにも Spyder を使っている。しかし、Spyder 製品で使って良いと思えるものは上のキューブとディスプレイキャリブレータだけである。

5ヶ月程前に Spyder CHECKR と言うカラーチェッカーを購入し、使おうとしたのだけど、カラーチェッカーを写し込んだ写真の現像時に、そのカラーチェッカーの RGB 値を幾つにしろと言う指定と、カラーチェッカーのマニュアルに書かれている各色の RGB 値が異なっていたため、その理由を DATACOLOR に問い合わせたのだけど、未だに答えがない。非常に重要な問題であるにもかかわらず、明確な回答をしてくれない製品に関しては、お薦めするわけにはいかない。

Spyder PRINT も使って見ようと思っていたのだけど、上記の理由で手が出せないでいる。どなたか Spyder CHECKR や Spyder PRINT を実際に使用している方がおられたら、使用しての感想をコメントして頂ければ幸いである。

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コメント

> ks さん

写真は目に触れた一瞬が勝負です。が、本当に良い写真は何度見てもやはり良い写真です。

良くない写真は一週間も見ていると見たくなくなります。

投稿: maro | 2012.11.18 21:27

彩度の高い方が最初は目をひきますが、長く見てるとどこか不自然で、
おっしゃるとおり、ニュートラルの方が好ましく感じられて来ますね。
そういえば、絵なんかでも彩度がむやみに高いものは少ないような気がします。
原色!!ってイメージの作家でも実物は案外渋い感じでした。

投稿: ks | 2012.11.18 17:28

> anko さん

彩度が高いと言うことは、目に鮮やかと言うことなので、高い彩度が好まれるのは当然のことだと思ってはいます。

ただ、不自然なあでやかさに対して私の感性が反発する事を自分自身では制御できないので、致し方のないところです。 

投稿: maro | 2012.11.18 06:30

この2枚であれば、上の「ニュートラル」が好みです。
下の「スタンダード」では、中央の赤がきついのもありますが、
左下の緑が蛍光色に見えてしまいます。

彩度が高いのを好む理由の1つとして、TVの影響があるのではと思います。
家のTVは、彩度なのど設定をメーカー標準値より大幅に落としています。

投稿: anko | 2012.11.18 00:34

> 矢島公雄さん

Spyder PRINT の情報、ありがとうございます。少々面倒だけれど、使い物にはなると考えて良さそうですね。

現在 Spyder の日本代理店はイメージビジョンと言う会社で、そこの担当者さん達はマンフロットの前のソリューションシステムズ時代から Spyder 製品を扱っていた方々で、何の問題もありません。

対応もちゃんとしていて、好感が持てます。が、Spyder CHECKR 自体が比較的新しい商品だったため、本社に私の質問を問い合わせてくれたのですが、その後の返事がありません。

こちらが気長に待ちすぎているのも問題かも知れません。ご担当者はわかっているので、メールでもしてみます。

いずれにしても、ありがとうございます。プリンタを新調したら Spyder PRINT の導入を検討致します。

投稿: maro | 2012.11.17 23:49

Spyder3とSpyder PRINTとキューブがセットでアルミのケースに収まっているスパイダー3スタジオSRを持っていました。
Spyder PRINTは現在私が使っているカラーモンキーフォトでプリントプロファイルをつくるよりも精度が高いように思います。ただし簡単にすぐにプリンタ用紙のプロファイルが作れると思ったらそうではありませんでした。プリンタ用紙でカラーパッチを印刷して一日程度乾燥させてから付属の樹脂製の案内板を使ってカラーパッチからデータを入力するのですがコツがありコツをつかむまで少し時間がかかると思います。一定の速度でSpyder PRINTを動かせば良いのですが私の場合は『面倒だ』と思ったらとたんにエラーが出るのでプロファイル作りはたっぷり時間の余裕をみてやらないとだめだと思いました。
Spyder CHECKR は使用経験がありません。
MacのOSを上げSpyderのソフトが使えなくなった時、マンフロットから日本でのSpyder製品の販売権を引き継いだ会社(名前忘れました)に連絡して対処方法を聞きましたが、米国に問い合わせたりしてくれて感じは良かったです。 受け付ける担当者にもよるのかもしれません。

投稿: 矢島公雄 | 2012.11.17 22:29

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