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FOVEON の欠点をレタッチでカバー その1 2013/06/19

シグマの新製品、18-35mm F1.8 DC HSM の一般公開までは、しばらく静かな状態が続くと思われるので、デジタル写真のキモであるレタッチについて、この雑記帳に掲載して行く。


RAW ファイルを現像しただけ、あるいはカメラからの JPEG 出力で作品として公開できるレベルのものができたとしたら、私はそれを「幸運」と呼びたい。もちろん写真のパワーが十分に強ければ、敢えてレタッチする必要はない。が、撮影者がとりあえず出力された写真に対して、こだわりがある場合には、時間が許す限り、納得が行くまでレタッチすべきだと言うのが私の意見だ。

SPP では特定の色や写真の一部分に対してのみ修正を加えることができない。他の現像ソフトではできる事が、SPP だとできないこともある。それらを出来るように SPP の機能アップをシグマにお願いはしているが、人的、時間的、経済的な制約から、おいそれとは実現しそうにない。仕方がないので、FOVEON センサーの足りない点、不満な点をレタッチによって何とかしてしまおう。


レタッチを施す理由の一番は「ないはずのものが写っている」事だ。その意味から言えば、真っ先に手を入れたいのは、やはり色ムラ、あるいはノイズだろう。いや「色」だと言う方もおられると思うけど、色に関しては「望ましい状態で写真に反映されていない」事柄に属すると思うので、後回し。しかも、色は特定部分の指定方法をマスターすることが重要になってくるので、「レタッチの対象を絞り込む方法」を先に理解していただいた方が良い。

と言うことで、早速「色ムラ」のレタッチについて・・・。

『東京ビッグサイト』  4,469,309
SIGMA DP1 Merrill @f:7.1 1/800Sec. ISO400
絞り優先AE、AF、ホワイトバランス:オート、カラーモード:スタンダード

この写真は今週の日曜日に東京ビッグサイトで撮影したものである。ここと作例画像にアップしたので、ご覧頂いた方もおられると思う。この写真をじっくり見ていただくと、コンクリートの地肌にうっすらとマゼンタやグリーンが乗っていることがお判りになるだろう。原因はこの写真の ISO 感度にある。もし、私がこの写真を ISO100 で撮影していたのであれば、色ムラはもっと目立たないはずである。

失敗を嘆いていても仕方がない。ディスプレイで見た場合にはさほどでもないかも知れないが、この写真をプリントするとかなり気になる色づきである。この色は実際には存在しない。しかも、この色は(おそらく)カメラ=センサーや現像ソフトの個性によって出現したものと断定できる。

この色ムラをレタッチによって修正する事は、カメラあるいはレンズの特性によって、実際には存在していなかったものが写真の上に出現してしまったものをレタッチによって修正する事であり、例えばコンテストに応募するような場合でも、許される範囲の修正だと思う。


この色ムラを消す方法は3つくらい思いつくけれど、今回はとりあえず、一番面倒で無い方法を紹介する。

全体の手順

0.現像後の画像を TIFF で保存する。(全てのレタッチ対象となる写真に対する「素材出力」の基本)
1.Photoshop 等で画像を開いて、色ムラが発生している部分を選択する。
2.選択された部分の彩度を下げる。

これだけである。

1.の色ムラが発生している部分を選択する方法だけでも4通りくらい思いつくけれど、今回はマジックワンド(自動選択ツール)を使って範囲を選択する方法を紹介する。

まず、選択をやり易くするために画像の彩度を上げる。[イメージ]→[色調補正]→[色相・彩度]で、彩度を +70。こんな感じ。

次に[自動選択ツール](許容値 24、アンチエイリアス ON、隣接 OFF)を使って、色が着いて欲しくない部分を選択。{SHIFT} キーを押しながら何度もクリックすることで、選択範囲を広げる事が出来る。今回はサンプルなのでこの選択は 30 秒も掛けていないけど、実際には画像を拡大して、じっくりやって欲しい。もし、余分なところまで選択されてしまったら、[多角形選択ツール] を使って、{ALT} キーを押しながらその部分を囲む事で、選択から外すことが出来る。

選択が終わった状態は、こうなる。

この状態で、[イメージ]→[色調補正]→[色相・彩度]で、彩度を -100。これで選択された部分はほぼ無彩色になる。

次に[編集]→[コピー]、あるいは {CTRL}+{C} で選択された部分をクリップボードにコピーし、[ファイル]→[復帰] あるいは {F12} で画像を始めの状態に戻す。

次に[編集]→[ペースト]、あるいは {CTRL}+{V} でクリップボードにコピーされている選択され、色が抜かれた部分を貼り付ける。新たなレイヤーとして、元の画像の上に乗るので、出来具合を確認し、良ければ [レイヤー]→[画像を結合]で完了。

今回は無彩色にしたい部分の選択と無彩色化をかなりの手抜きで行ったけど、この行程を丁寧に行う事で不自然さをあまり感じさせないレタッチが出来る。

次はノイズリダクションを使った後でもスムーズなグラデーション上に発生してしまう輝度ノイズを消してみよう。

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