« SD1/SD1 Merrill の AF は使えるのか? 2013/11/10 | トップページ | SD1/SD1 Merrill の AE は使えるか? 2013/11/13 »

SD1/SD1 Merrill の AWB はアテになるのか。 2013/11/11

AF と同様で AWB がどのような場合でもうまく働いてくれるカメラがあると言う話は聞いたことがない。しかし、これは至極当然のことで、カメラが環境光を高い精度で測定する機能を持っていない限り、正確な AWB を実現することは不可能である。

特殊な被写体でない限り、あるいは特殊な環境光でない限り AWB はある程度はアテになる。なので「特殊な状況」でなければ、AWB を使って撮影することに問題は無い。また、撮影したデータを RAW ファイルで保存するのであれば、現像時にホワイトバランスや色の偏りを補正できるので、必要以上に気にしなくても良い。

オートホワイトバランスが正確に働きにくい「特殊な状況」とはどのような場合を言うのだろうか。

まず第一に白飛びしない程度の明るさを持った無彩色な部分が画面の中に存在していない被写体。カメラは AWB を制御する際に被写体の環境光の色温度を測定するのではない。撮影されたデータを基にホワイトバランスを予想するのである。おそらく、ある程度の面積を持った飽和していない明るい部分をデータの中から探し出し、その色味が無彩色に近い場合、その色を無彩色として表現するのに必要な色の偏りを算出し、色温度あるいは色の偏りとしてカメラ内 JPEG を生成する際に参照し、その値を RAW ファイルに書き込む。

もし、ある程度の面積を持った飽和していない明るい部分がなかったり、その部分が極端な色の偏りを持っているような場合にカメラがどのようにして画面全体の色温度あるいは色の偏りを予想するのか、私には解らない。おそらくその部分はカメラメーカーの腕の見せ所となるため秘中の秘ではないかと思う。


いずれにしても RAW で撮影を行い、現像という処理を経て画像を生成する場合には撮影者が望ましいと思う色にする事ができるので、撮影時におけるオートホワイトバランスが正確であることはさほど重要ではない。私自身、AWB で撮影して現像時にカラーコントロールを全く行わないことは珍しいし、AWB での色味が気に入らない時にはホワイトバランスをマニュアルで設定する事も多い。その上でカラーモードまでいじくり回す。

つまり、個人的には SD1/SD1 Merrill の AWB はアテにならないと結論しないわけには行かない。しかし、私がいじくり回して出した色は私自身が好む色であって、それが正しいと言う保証は全く無い。なので、正しく表現するのであれば、「私には SD1/SD1 Merrill の AWB がアテになるかどうかを判断出来る能力が無いので、何とも言えない。」となる。(^^;

以前はイロイロな事を数値的に判断しようと試みたのだけど、色彩を正しく判定する為にはあまりにも考慮しなければならないファクターがあるため諦めたというのが現時点での私の結論である。

|

« SD1/SD1 Merrill の AF は使えるのか? 2013/11/10 | トップページ | SD1/SD1 Merrill の AE は使えるか? 2013/11/13 »

コメント

> kiccoro さん

今からほぼ2年前の 2011年11月26日に EIZO のガレリア銀座にて市川ラボの開発者の方が独自の解析により SD1 用の SYLKYPIX を開発中と明言されていたのですが、2年を経過した今でも、まだ SD1/SD1 Merrill には対応して頂けていません。

とても、楽しみにしているのですが、少々待ちくたびれました。(^^;

投稿: maro | 2013.11.15 22:20

いつも貴重な情報を提供して下さりありがとうございます。

SILKYPIXのオートホワイトバランスは、画像から光源色を推定する原理だそうですので、カメラでも同じような機能を持ったものがあるかもしれませんね。
この原理でも、鏡面反射成分の検出精度に依存するので、どんな場合でも正確、という訳にはいかないでしょうが。

http://www.isl.co.jp/SILKYPIX/japanese/news/news_110526.html

投稿: kiccoro | 2013.11.15 12:29

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« SD1/SD1 Merrill の AF は使えるのか? 2013/11/10 | トップページ | SD1/SD1 Merrill の AE は使えるか? 2013/11/13 »