« SIGMA dp2 Quattro のラッピングクロス 2014/06/14 | トップページ | SIGMA dp2 Quattro の描写力 2014/06/16 »

SPP 6.0 はどうなる? 2014/06/15

サッカーワールドカップ、日本はコートジボワールに負けてしまった。チョット残念。


2012年の11 月、 SPP 5.4.0 が出た直後に、SPP 6 に対する要望を列挙してシグマに送った。是非とも実現して欲しいとお願いした20項目のウチ、ノイズリダクションの一括編集だけが現時点で現実のものとなっている。

公表されている SPP 6.0 のキャプチャー画面を見ると、最も重要と考えた「調整パレットのスクロール」が実現されているのかどうか、はっきりわからない。調整パレット自体を2つにしてしまった様な印象を受ける。

フリンジ除去はとても良い機能だと思うが、一昨日紹介した SIGMA dp2 Quattroの特徴についてのページでは、ゴーストの除去にこの機能を使うことが出来ると記述されている。フリンジはあくまでもフリンジで、レンズの収差等が原因でコントラストが非常に高い部分の境界に発現するグリーンやマゼンタの「縁取り」である。ゴーストは縁取りでは無く、本来無いはずのグリーンやマゼンタの大きな光点や直線的なフレアである。

つまり、SPP の「フリンジ除去」は画面全体に作用してグリーンやマゼンタの彩度を下げる機能だと言うことだ。なので、「フリンジ除去」と言う名前では無く、「グリーン系及びマゼンタ系の彩度調整」とすべきである。「フリンジ除去」と名前を付けるのであれば、本当のフリンジにのみ働くようなアルゴリズムを備えていて欲しい。

倍率色収差補正機能はとても有効で、解像力をスポイルしない良さがある。なので、私は常にこの機能を ON にする。が、現在の SPP で「常に色収差補正を ON にする」ためには必ず1枚ずつ現像しなければならない。これは何とかして欲しい。

カラー写真にとって人の肌の色は最も苦手な色である。なぜならば本当の色を出してはいけないからだ。正しい色を再現した場合、人の肌、特に顔色は写真用のファウンデーションをしっかり塗りたくりでもしない限り、好ましいと感じられる色にはならない。一般的なコンパクトデジタルカメラでは、顔色を自動的に補正してしまうため、とても良い色で写ることが多い。が、正確な色を再現することに重点を置いて撮影するカメラだと、実際の色が出てしまうために、一般受けの悪い顔色になってしまう。そのため、レタッチソフトや多機能な現像ソフトでは肌色だけの調整機能が付いているのが普通になって来た。可能であれば、SPP にも肌色補正機能を付けて欲しいものだ。

ホワイトバランスは重要であるが、非連続スペクトルを持つ光源(蛍光灯や LED ライト)で写した場合には単純なホワイトバランスだけで色味の調整を行う事はとても難しい。現像ソフトであっても各色相毎に色相、彩度、明度の調整が出来ることが当たり前になっている現在、SPP でもこの機能は持って欲しいと思う。

現在の SPP では Merrill センサーの RAW ファイルを現像する時と、それ以外のファイルを現像する時では Auto で設定されるパラメータが大きく異なる。DP2s や SD15 で撮影された X3F を Auto で現像するときには露出はもとより、コントラスト、ハイライト、シャドー、Fill Light の各パラメータが設定され、彩度とシャープネスは常に0となる。が、Merrill センサーで撮影された X3F では露出のみ、また、露出が変更されない場合だとコントラストと彩度とシャープネスが変わる。

つまり、Merrill センサーとそれ以外では Auto の働き方が全く異なるのだ。結果が良ければ、どのパラメータがどう動こうと問題では無いのだけど、Merrill センサーで撮影された X3F を Auto で現像した時に納得が行く状態で現像されることは滅多に無い。何のための Auto なのかわからない。もう少しまともに制御してくれないと現像に慣れていないユーザーにとっては苦行となり、SPP のせいで Merrill センサーを採用したカメラを使いたくないと思われても致し方ないだろう。

また、ハイライトとシャドーのスライダーを動かした場合の反応の仕方も大きく異なる。Merrill センサーで撮影されたものの場合、ハイエストライトと黒つぶれ部分への影響が大きくならない様に配慮されているようで、はじめは大いに戸惑った。慣れてくれば、両極端の部分を露出とコントラストと FillLight で調整する事を覚えるのだけど、古くからのユーザーはそれがわかるまでにはかなりの時間が掛かると思われる。

ここまでが、1年半以上前に SPP 6.0 で是非とも実現して欲しい要望としてシグマにお願いしてある 20 の項目の中で、私が最も重量と考える項目である。今の時点でこれらの要望を蒸し返してみても始まらないのだけれど、これらのウチ、幾つの要望がかなえられているだろうか?

いずれにしても、現像が出来ないわけではないし、無料で提供されているソフトなので、あまり多くを期待してはいけない。SPP 6.0 での現像処理において、「Quattro センサーの場合は・・・」などと書かなければいけなくなることも覚悟しておいた方が良いだろう。

|

« SIGMA dp2 Quattro のラッピングクロス 2014/06/14 | トップページ | SIGMA dp2 Quattro の描写力 2014/06/16 »

コメント

> grafx さん

カメラ内 JPEG には以前から撮影距離は示されています。ただし、シグマによると「精度は保証できない」とのことです。

投稿: maro | 2014.06.24 22:23

6/23の記事を見ていて気づいたこと ヨドバシの田んぼの写真のEXIFデータには ”フォーカルレングス”と ”フォーカスディスタンス”が表示されます!自分的にはこの対物距離(対象距離??)の方が必要で、SD15では記録されないのか、記録されていてもSPPでは表示されないのか判らんのですが SPP6.0では是非とも表示されることを期待してます、ピント位置の再確認時にあると便利です、勿論ファインダー内にも表示されると嬉しい気がします。 1/1000mまで表示されているのには驚きました。

投稿: grafx | 2014.06.24 21:47

私も、SPP の「フリンジ除去」のあり方に疑問を持っています。ご説明の通り、全体に影響が及ぶので、使用してません。

投稿: あんどう | 2014.06.16 19:52

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« SIGMA dp2 Quattro のラッピングクロス 2014/06/14 | トップページ | SIGMA dp2 Quattro の描写力 2014/06/16 »