SIGMA dp2 Quattro 不祥事案件 その2 ビアガーデン現象 2014/07/03
昨日の比較画像に対して J さんから DP2 Merrill のノイズリダクション 0 が無いとコメントを頂いた。まずはそれを解決しておこう。結果はご覧の通りで、解像度も上がるけどノイズもかなり増えている。
ファイル名は変えずにアップロードしたので、昨日の分も差し替えになっている。
さて、THE FOVEON BBS で pikipiki さんが教えてくれた「ビアガーデン現象」を確認したので、ここでご報告。まずは一枚目。全体ではなく、問題の部分のみを実寸で切り出した方が判り易いので、それをご覧頂く。
時間貸し駐車場(Times)の看板を写した。ノイズリダクションと関係があるかないかを確かめるため両ノイズリダクションを最大にしたものと 0 にしたものを並べておく。見てお解りのように上が両ノイズリダクション最大、下がノイズリダクション無しである。わずかな違いはあるが、どちらも黄色で書かれた小さな文字がボケている。その上の白い文字や看板の縁がシャープに写っていることもご確認いただきたい。
本棚に並んでいる雑誌の背中。じっくり見て頂くと、どの色とどの色の組み合わせで境界が甘くなるかが判るだろう。
そして、今日、会社その4に行ったついでに上野駅前で写した。
四角で囲ってある部分に注目。
自宅近くにある AOKI。
丸で囲ってある部分に注目。丸が2つ付いているのは単なる間違い。アップしてから気が付いた。
これらが「ビアガーデン現象」である。Quattro センサーの構造とそこから元の色を再現する際のアルゴリズムに不備があることが原因だと思うけど、この問題の解決は難しいかも知れない。
ただ、この現象が解るのはディスプレイ上に画像を1:1で表した場合= A1 サイズ以上の大きさでプリントした場合だけなので、一般的にはほとんど問題とはならないと思う。私の様な解像度オタクが重箱の隅を突っついて騒いでいるだけなので、ず~~~~とこのまんまかも知れない。
明日は不祥事案件その3。長時間露光でドロドロ。
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コメント
> Noisy さん
お久しぶりです。
私もシグマからは Noisy さんが教えてくれたことと同じ情報を得ております。
少しずつ良くなって行くとは思いますが、我々が望むほどの短期間では難しいのではないかと予想しております。
シグマのがんばりに期待しましょう。
投稿: maro | 2014.07.04 07:49
> kiccoro さん
古くからのシグマユーザーは慣れっこになっているので、不具合に対しては、鷹揚に構えていると思います。
シグマ製品を紹介するブログをせっせと書いている maro としては、正しい情報をお伝えし、シグマに対して手厳しく接しなければなりません。
しかし、個人的には「何とかしてくれるだろう、のんびり待とう」と言うのが本音です。子供や猫の写真が撮れれば、それで良いので・・・。
投稿: maro | 2014.07.04 07:44
maroさん、お久しぶりです!
毎回読ませて頂いてますが、コメントするのは5年振りくらいかもしれません。
僕もQuattroの長時間露光でドロドロを味わいシグマのサポートに問い合わせをしたので、お役に立てるかはわかりませんが内容を報告しておきます。
僕が問い合わせした内容は、「長秒露光時のマダラの色ノイズの件」「低照度の
被写体の解像度が極端に悪くなる件(長時間露光で秒数と光量に比例して解像しなくなる)」「特定の色の被写体の
解像度が悪い件」です。
シグマさんの返答は、
dp2 QuattroのX3Fデータ自体には低照度や特定の色の被写体でも
ディテールの情報は持っており、弊社ではそれをSPP側の
改善によって更に引き出すことが可能と思っています。
また、ご指摘いただいた長秒露光時のノイズリダクションの最適化も含め
カメラ及びSPPのバージョンアップを行ってまいります。
でした。
maroさん長時間露光でドロドロの検証と報告に期待してます!(シグマさんへの影響力は絶大なので。笑
投稿: Noisy | 2014.07.04 07:32
こんばんは。
様々な検証や考察をご提供いただきありがとうございます。
この問題を知った時には、山木社長の「カラーもとれちゃうモノクロカメラ」ってこういうことの暗示だったのかとも思いましたが、最上層でRやGの輝度も取れるから解像度の低下はない、とあれだけ断言されていた訳ですから、信号処理のアルゴリズムがまだ不完全なのだろう、将来アップデートされるSPPで現像し直せば改善されるはず、と期待しています(そうでないと折角上昇してきたSIGMAのブランドイメージにもよくないでしょうし)。
今回は新方式のセンサーを使用した初の製品という大きなイベントにも関わらず、ウエブやカタログといったメディアに撮影された写真がなかなか提供されず、社長のプレゼンですら原理の説明しかされないという特異な状況でした。
何らかの事情でQuattroのリリースを早急に行う必要があり、ソフトウェアのチューンナップが間に合わなかったのではなかろうかと推測しています(今回に限りませんが)。
折角これだけいろんな症状が提供されているのですから、SPPの開発者の方には6.1で体感できる改善を提供していただきたいものです。
しかしMac版のSPPはOS 10.7以上、Core2Duo以上のシステム要件なのになぜ32bitアプリケーションなんだろう...
投稿: kiccoro | 2014.07.04 01:46