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大口径レンズと手ブレ補正機能 2016/05/07

大口径レンズと言うのは絞りを開放にしたときのF値が少ないレンズを指すのだけど、その値や定義は実に曖昧である。が、、写真撮影用のレンズで同じ焦点距離のレンズを列挙したときに、一番F値が少ないものは、間違いなく大口径レンズと言って良いだろう。

現在市販されている各社の単焦点レンズで最も明るいレンズは大体 F1.4 である。もちろんそれ以下のF値を持つものもあるが、20 ~ 85mm の範囲であれば、F1.4、100 ~ 200mm なら F2.0、300 ~ 500mm で F2.8 以上の明るいものを大口径レンズと呼んでも怒られないだろう。これらを仮に「本当の大口径レンズ」と勝手に命名する。

本当の大口径レンズに対して嘘の大口径レンズと言うのもある。例えば、シグマのウェブサイトで 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM や 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM | Contemporary に「大口径標準ズームレンズ」と明記してある。焦点距離 50mm で F2.8、70mm で F4.0 を「大口径」と呼ぶことは、少々問題があると思う。確かにず~~~~~っと昔、この手のズームレンズは F3.5 から始まるのが常だったし、28-70mm F2.8 も「大口径標準ズームレンズ」として売られていたので、そう言われるとそうなのかも知れないけど、やはりチョット無理があると思う。

閑話休題

本当の大口径レンズに共通する特徴が一つある。手ブレ補正機能が無い事である。例外もあるけど、ほとんどの本当の大口径レンズには手ブレ補正機能が組み込まれていない。

以前、私は明るいレンズなのだから手ブレ補正は不要であると言うのがその理由だと思っていたのだけど、明るいレンズであっても被写界深度を稼ぐために絞り込むこともあるのだから、手ブレ補正はあった方が良いに決まっている。

インターネット上で「大口径レンズ 手ブレ補正」で検索して見ても「なぜ大口径レンズに手ブレ補正機能を持っているものが少ないのか」の回答を得ることが出来なかった。

で、私のつたない記憶を辿って、以前シグマのどなたか(社長だったと思うけどはっきり覚えていない)とお話をさせて頂いたときに、「大口径レンズの場合、手ブレ補正ユニットに使うレンズ(エレメント)が大きくなり過ぎるので、それを正確に制御するのが難しいから」と聞いた覚えがある。

その気になれば不可能ではないのだけど、レンズの胴回りが太くなり過ぎ、電池の消費量が増大してしまうため、本当の大口径レンズに手ブレ補正機構を組み込むのは相当な勇気が要るらしい。


なお、私はシグマのレンズについては結構知っているのだけど、最近の他社のレンズに関しては多くを知らない。他社のレンズで本当の大口径レンズでありながら手ブレ補正が備わっているものがあったら、教えて欲しい。


この記事を終わらせようとしたときに、フト、頭に浮かんだこと。写真撮影に使えるレンズで一番明るい(F値が小さい)レンズは何だろう?

私の古い知識では TV-NIKKOR 35mm F0.9 ではないかと思っていたのだけど、インターネットで調べたらミラーレスの APS-C サイズイメージセンサー専用レンズではあるけど HandeVision の IBELUX 40mm F0.85 と言うレンズがあるらしい。さすがに、絞り開放ではソフトフォーカスレンズ並の描写になってしまうようだが、明るければそれで良いと思うユーザーが喜んで買うレンズなのだろう。写真撮影用でないレンズなら F0.75 と言うのもあるみたいだけど、映写用かしら?なお、TV-NIKKOR 35mm F0.9 も純粋(?)な写真撮影用のレンズではないらしい。


昔から私のブログを見に来て頂いている方は良くご存じだと思うけど、私は大口径レンズをあまり好きではない。大多数の本当の大口径レンズは「価格が高い、サイズが大きい、重たい、絞り開放での描写が甘い」と言う特性(スペック)を持っているからだ。もちろん、大口径レンズなのだからそれらの特性は致し方のないものである事は承知している。が、大口径レンズフアンの方には申し訳ないけど、やっぱり好きになれない。だた、SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM は(本当の大口径レンズではないかも知れないが)モノスゴ~~~ク好きなレンズである。

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コメント

> まんさつさん

お久しぶりです。

ご教授感謝します。大口径でも手ブレ補正機構を持っているレンズは有るのですね。

手ブレ補正の良し悪しは人によって判断が分かれるところですが、無いよりはあった方が良いと言うのが私の意見です。使いたくないときには使わなければ良いだけですので・・・。

投稿: maro | 2016.05.08 22:29

久しぶりに書き込みいたします。
35mmフルサイズ用で高価で重く大きいですが、maroさんの「大口径」に相当するのはキヤノンとニコンの200mmf2.0に手振れ補正付レンズがありますね。
あと大口径かどうか微妙ですがキヤノンに35mmf2.0IS

マイクロフォーサーズ用でパナソニックに42.5mmf1.2と42.5mmf1.7の2本が手振れ補正レンズがあるようです。

投稿: まんさつ | 2016.05.07 22:18

> 川崎の読者ですさん

手ブレ補正の精度や優位性に関してはコメントされておられる通り「ぶれて画面全体が不鮮明になるよりましだろ?」と言うのが私の正直な感想ですし、各メーカーの本音だろうと思います。

ボディ内手ブレ補正のが理論的に優れている事は確かですが、各レンズ毎の微妙な差異を正確に反映できているのかどうか、疑問を感じます。

もちろんレンズ内手ブレ補正であっても、ご指摘の通り周辺部での描写が劣化することも各レンズメーカーが認めているところで、とても完璧とは言えません。

特に FOVEON センサーの場合は1ピクセル単位での描写が判定できてしまうため、シグマの手ブレ補正レンズがそこまでの精度を持っているのかどうか、大いに疑問を感じています。

タムロンの手ブレ補正搭載レンズがシグマ製一眼レフに取り着けられないのは残念ですが、どの程度の精度が出ているのか診てみたいですね。

70-200mm F2.8 が大口径かどうかは微妙ですが、45mm、35mm、85mm で F1.8 は十分に大口径だと思います。

投稿: maro | 2016.05.07 21:32

追記です。望遠系の大三元大口径ズーム70-200ミリf2.8クラスには手ブレ補正を搭載しているのが従来から「普通」です。シグマにもありますし。
単焦点の手ブレ補正搭載大口径レンズとしては f1.8クラスですが タムロンから45ミリと35ミリ、85ミリが出ています。f1.4クラスではまだ見当たりません。
しかし前述のようにボディ内手ブレ補正を搭載すれば、無理を押してレンズに手ブレ補正を搭載する必要もなく、光学設計が楽になります。

投稿: 川崎の読者です | 2016.05.07 20:49

初めてコメント差し上げます(数年前から このブログは拝見しています)。
ニコンの最新鋭大三元標準ズーム24-70ミリf2.8は手ブレ補正機能搭載です。
まあf2.8で大口径というのもなんだかなぁ...と私も思いますが。
個人的には「レンズ内手ブレ補正機能」は光学的性能を損ねていると考えています。構成レンズ群の一部をシフト(偏芯)させてブレを打ち消しているわけで、画面周辺部ではかなり結像が崩れるのを確認しています。特に広角系では。
それでも「ぶれて画面全体が不鮮明になるよりましだろ?」という損得勘定の上で成り立っているのでしょう。
超望遠系以外はボディ内手ブレ補正のほうが光学的な悪影響を生じないので好ましいと考えています。
最近オリンパスやパナソニックではボディ内手ブレ補正とレンズ内手ブレ補正の共同作業ができるシステムを実用化したので、今後はその流れになっていくのでしょう。

投稿: 川崎の読者です | 2016.05.07 20:30

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