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SD1 vs sd Quattro 2017/01/22

sd Quattro を使い始めて約半年が経過。sd Quattro 及び sd Quattro H の描写で気になる点をはっきり指摘できるようになった。他社のカメラと比較してもあまり意味が無いので、ユー君が昼寝をしてくれたのを良い事に、SIGMA SD1 と SIGMA sd Quattro H で我が家の本棚を撮ってみた。


SIGMA sd Quattro H + SIGMA 50mm F1.4 DG HSM | Art @f:2.8 1/15Sec. ISO100


SIGMA SD1 + SIGMA 50mm F1.4 DG HSM | Art @f:2.8 1/8Sec. ISO100

どちらも絞り優先AE で撮影しているのだけど、SD1 の方がシャッター速度が1段遅い。そのためにより明るく描写されている。中心部の仕上がりをほぼ同じにするために sd Quattro H で撮影したものの露出を現像時に +0.2 してある。それでも sq Quattro H の仕上がりのが暗い。まぁ、仕様と言うことでご勘弁。その他の現像パラメータは全く同じ。解像感に関係するパラメータを列挙しておくと、シャープネス -0.5、X3 Fill Light 0、ノイズリダクションはいずれも 0.5(真ん中)。sd Quattro H のディテールは 0 である。

じっくり見比べて頂ければ、微妙な違いがあることに気が付かれるだろう。上の写真は JPEG 10 で保存してあるが、同時に TIFF でも保存してある。その TIFF 画像から私が見比べて欲しい部分を原寸大に切り出したものをご覧頂く。


sd Quattro H


SD1

上はいわゆる「ビアガーデン現象」のサンプルである。sd Quattro H では真ん中の水色地に黄色い文字が書かれている部分で「にじみ」が見られる。ディスプレイ上に原寸で表示しなければ判らない差ではあるが、Quattro センサーは色解像度において Merrill センサーより劣ることが明白となっている。


sd Quattro H


SD1

もう一つ気になるのはボケている部分でのノイズ感(ざらつき)である。SD1 の方は素直にボケているが、sd Quattro ではボケがザラザラしている。輝度ノイズリダクションを多く掛ければ良いのだけど、それによって解像感も若干低下する事があるので、要注意である。

dp2 Quattro が出た時には、もっと多くの部分でハチャメチャだったのだけど、ファームウェアのアップデートと SPP の改良により当時とは比べものにならないくらい良くなっていることも確かだ。

シグマにはより一層の精進をお願いしたい。理想とするターゲットは既に存在している。ワンショットで SFD の画質が撮れれば良い。

ただ、実用的には SD1/SD1 Merrill と sd Quattro (H) では比較にならないほど sd Quattro (H) のが優れている。上の比較写真を撮った時も sd Quattro H では AF で3枚撮影して、いずれもジャスピン。SD1 では AF では全滅。MF で8枚撮った中の最良画像である。

メモリに対する書き込み速度も sd Quattro (H) はそれなりで、SD1/SD1 Merrill でのイライラを覚えたことはない。

色味も sd Qauttro H のが素直な色が出ていて、グリーン被りも少ない。しかも、sd Quattro (H) にはこういった動かないものを撮影する場合には SFD モードと言う伝家の宝刀がある。

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コメント

みなさん、いろんなご意見があるようですね。
Foveonも1:1:1が理想なのはSigmaもわかっているでしょうが、merrillでは下層での色情報の取得が安定せず(それで色かぶりが起きやすい)、ズームレンズを使ってライブビュー表示できなかったのではないでしょうか? DPmerrill3兄弟のような単焦点でさえ、同じ場面でWBを太陽光に固定しても色味がバラバラで、後で調節しても同じになりませんでした。

それを解決するための苦肉の策が4:1:1のQuattroセンサーだったのでしょう(merrillセンサーだって、隣の画素の情報で全く補完していないわけではなかったのでしょうから、この方が色が安定すると割り切ったのでは)。しかし全体の色は安定したものの、やはり下層はいくら工夫しても物理的な画素が増えるわけではないので、細部や光の少ない暗部で弊害が残ってしまったのだと思います。

Sigmaは現時点の技術では、これが最良と判断したのだと思いますが,,,やはり感度やテレセン性が改善した新しい素材など、大きな技術向上がなければ、これ以上は難しいのでしょうね。
個人的には、やはり1:1:1で性能を上げるよう頑張って欲しいのですが...Quattroセンサーももう少しで個人的には妥協できるところまできた感じなので、Sigmaさんにさらに改良して欲しいです。

maroさん、白黒の文字、Quattroはキレがいいとも見えますし、微妙な階調がなくなってのっぺりくっきりしている、とも見えます。実写で受けるQuattroのイメージもそんな感じで、いいような悪いような...。

投稿: だびょん | 2017.01.25 05:44

こんばんは。
自分も現モデルに十分満足。
前モデルの暗部のノイズは気になって仕方がありませんでした。
皆様のMerrillセンサーでのお気に入りの写真是非拝見したいものです。

投稿: GM | 2017.01.24 22:44

輝度ノイズリダクションやディテールの調整で絵作りがガラッと変わってしまうので、現像済みの画像を比較してもあまり意味はないのではないかと思います。

(個人的に輝度ノイズリダクション、ディテールともにゼロの絵が一番好みです)

自分はクワトロの色が歴代フォビオンで最良だと判断しました。メリルは色が薄いので、戻ることはないと思います。

投稿: ka_tate | 2017.01.24 20:53

> maro さん

いつも興味深い記事を楽しんでいます。

>ただ、白地に黒い文字が書かれている部分のキレは Quattro のがあると思うのですが、いかがでしょうか?

白地背表紙の部分を切り出して輝度分布をとると、明部と暗部の両方で SD1 の方が sd Quattro H よりも階調が少しだけ豊富です。この違いが見た目のキレの違いにつながっていると思います。
sd Quattro (H) では色補間が行われるので、アルゴリズム次第ではシャープネスがかかるでしょうね。

投稿: hi-low | 2017.01.24 14:24

> harupiyo さん

今度やってみますが、SFD でもビアガーデン現象は見られるのではないかと推測しております。


> その他の方々

皆さんの厳しいご意見、シグマさんに届いたと思います。ただ、白地に黒い文字が書かれている部分のキレは Quattro のがあると思うのですが、いかがでしょうか?

投稿: maro | 2017.01.23 22:33

こんにちは。

SFDでは『いわゆる「ビアガーデン現象」』は改善するものなのでしょうか。興味をもちました。

少々異なる話題ですが、TIFF からの原寸切り出し画像を見比べてみますとタイトル文字の『新レンズ』周囲の汚れがsd Quattro H の方が黒々として、ほくろのようです。同じ汚れでもSD1 の方は濃淡があって繊細に見えます。不思議だなと思いました。

いつも興味深い記事をありがとうございます。

投稿: harupiyo | 2017.01.23 17:39

拡散した入力ボケ像から得られる第1層の4分割情報では、4ピクセルを分離するに足る出力情報は構成できないのではないかと推測します。
結果的にボケ部分は画素数1/4の低画素センサーの画像に等価となってザラついて見えてしまうのではなかろうか、と。

投稿: 佐藤丹 | 2017.01.23 15:22

日本カメラ2011年6月、7月の赤と黒の描写も、チト怪しいですね。
赤が滲んでいます。
やっぱり Quattroでは、本格的風景撮影は難しいですね。
Quattroのピクセルのキレなら、ベイヤーに毛が生えた程度のレベルですね。
メリルセンサーの完璧な描写は、惚れ惚れしますね。

投稿: フォビオニスト | 2017.01.23 02:59

DP3 Merrill を主にマクロ撮影で使っています。Quattro センサーで暗部のノイズ感が改善されていれば、dp3 か sd Quattro に移行しようと考えていたのですが、この比較を見ると無理のようです。
マクロ撮影でのシャッター速度は低速が多いので、せっかくの SFD も残念なことに被写体ブレが起こって使えません…。

投稿: hi-low | 2017.01.22 23:30

はじめて書き込みさせていただきます。

>ただ、実用的には SD1/SD1 Merrill と sd Quattro (H) では比較にならないほど sd Quattro (H) のが優れている。

との評価はほぼAFの精度とお見受けいたします。
SD1では確かにAFの精度で泣かされましたが、
フォーカスの追い込み方を会得すれば、あとは純粋な画質の勝負です。
そういった意味ではQuattroは企画倒れに終わった画質との印象を持っています。

あまりmaroさんのような有力サイトでQuattroを持ち上げられると、
SIGMAが真の意味でのQuattroの失敗の反省をしないのではないかと
要らぬ心配をしてしまいます。


投稿: SF | 2017.01.22 23:01

私もSD1、DPmerrill、dp2、dp0、sd1、sd1Hと使ってきましたが、確かにdp2の最初の画像から比べると、大分安定して、特に色味はmerrillセンサーより格段に安定してて、WBもオートを安心して使えるようになりました。
でも、暗部のノイズやぼそぼそした感じ(点描のようになる)は、SD1にまだ劣っていますね。SD1はSPPでTIFFに書き出してLighroomで現像していましたが、暗く潰れているように見えても、以外と情報が残っていましたが、sd1はそれに劣っているように見えます。それさえなんとかしてもらえれば、個人的にはQuattroセンサーを安心して使えるのですが...。

maroさんもおっしゃっている通り、カメラとしての性能・使いやすさは段違いで、画質的にまだなんとなく不安はありますが、やっぱりSD1には戻れない感じです。
(もちろん、SFDが使える条件では全く不満なしです。)

投稿: だびょん | 2017.01.22 21:44

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